目が覚めると左まぶたが・・・

動眼神経麻痺の鍼治療|中国鍼灸・健身院

朝起きたら片目のまぶたが下がっていた、ものが二重に見えるようになった——こうした症状が突然現れたとき、動眼神経麻痺が原因である場合があります。

神経内科や脳神経外科での治療を続けても改善が乏しく、「このまま治らないのだろうか」と不安を感じていらっしゃる方も少なくありません。当院では延べ2万人以上の動眼神経麻痺の治療経験をもとに、中国鍼灸によるアプローチをご提案しています。

動眼神経麻痺とはどのような病気か

動眼神経は、眼球を動かす筋肉(上直筋・下直筋・内直筋・下斜筋)やまぶたを持ち上げる筋肉(上眼瞼挙筋)、瞳孔の収縮を制御する筋肉を支配する神経です。この神経に障害が起きると、以下のような症状が現れます。

  • 眼瞼下垂:まぶたが下がり、目が開きにくくなる
  • 複視:ものが二重に見える(特に眼球を動かしたとき)
  • 眼球が外側・下方に偏位し、視線が合わせにくくなる
  • 瞳孔散大:瞳孔が大きく開いたままになる(後交通動脈瘤などが原因の場合)

主な原因としては、糖尿病による微小血管障害、脳動脈瘤(特に後交通動脈瘤)、頭部外傷、脳梗塞・脳出血などが挙げられます。突然の眼瞼下垂や複視は、脳動脈瘤破裂(くも膜下出血)の前兆である可能性もあるため、まず神経内科・脳神経外科を受診し、画像検査(MRI・CT・MRA)で原因を確認することが最優先です。

原因疾患の治療が行われている一方で、神経機能の回復に時間がかかる場合、または保存療法の経過観察中に補助的なアプローチを希望される場合に、鍼灸をご検討いただく方が多くいらっしゃいます。

症例紹介:58歳男性

Bさんは、ある朝目が覚めると左まぶたが開きにくく、視界にものが二重に見える状態になっていることに気づきました。

すぐに脳神経外科を受診し、MRIなどの検査を経て、脳血管障害による左動眼神経麻痺と診断されました。医療機関での治療を継続しましたが、3か月が経過しても眼瞼下垂と複視が残ったままであったため、当院へご相談にいらっしゃいました。

医療機関での診療を継続しながら、当院では週2〜3回のペースで施術を開始しました。

  • 施術開始から約3週間:「まぶたが少し開きやすくなった気がする」と変化を実感
  • 施術開始から約2か月:複視の頻度が減り、正面を見ているときに二重になることが少なくなった
  • 施術開始から約3か月:日常生活のほとんどの場面で不自由を感じなくなり、運転も再開できた
  • 現在:経過観察しながら施術を継続中

Bさんからは「病院では様子を見るしかないと言われていたので、鍼灸で変化が出るとは思っていませんでした」とのお話がありました。

※症例は個人が特定されないよう、一部の情報を調整して掲載しています。施術による変化や回復の経過には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。

中医学における動眼神経麻痺の捉え方

中医学では、動眼神経麻痺を「通睛(つうせい)」あるいは「神球将反症(しんきゅうしょうはんしょう)」などと呼びます。治療法は約1,800年前の古典文献にも記されており、中国では長い歴史をもつ治療対象の一つです。

東洋医学的には、「肝腎の精気不足」「気血の不通」「風邪(ふうじゃ)の侵入」などが原因として挙げられます。眼は「肝」と深く関わると考えられており、肝の気血を補いながら、眼周囲の経絡の流れを整えることが基本的なアプローチになります。

「平衡鍼灸学」に基づく当院のアプローチ

当院では、中国伝統鍼灸に現代の神経解剖学的知識を組み合わせた「平衡鍼灸学」に基づき、動眼神経麻痺に対して施術を行っています。

患者さまの症状・発症からの期間・眼球運動制限の程度・全身状態を詳しく確認したうえで、以下のような点を重視します。

  • 眼周囲ツボへの精緻な刺鍼:眼窩周辺の経穴(精明・攢竹・陽白・瞳子髎・承泣など)に、細い鍼で慎重に刺鍼し、眼筋・神経周囲の血流を促す
  • 電気パルスの適用:症状の程度と経過に応じて低周波電気パルスを併用し、神経・筋への刺激を高める(顔面神経麻痺とは異なり、動眼神経麻痺では状態に応じて使用)
  • 全身調整:足三里・三陰交・肝兪・腎兪など全身のツボも組み合わせ、気血・肝腎の状態を整える
  • 随症配穴:糖尿病が背景にある場合や、頭部外傷後の場合など、原因に応じてツボの組み合わせを調整する

動眼神経は眼窩内という狭い空間を走行するため、眼周囲への刺鍼は高い技術と深い解剖学的知識を要します。当院では長年にわたる動眼神経麻痺の治療経験をもとに、安全性に十分配慮しながら施術を行っています。

こんな方はご相談ください

  • 眼瞼下垂・複視・眼球運動障害があり、動眼神経麻痺と診断されている
  • 原因疾患の治療は継続しているが、神経回復に時間がかかっている
  • 糖尿病性動眼神経麻痺で保存療法中だが、補助的なアプローチを探している
  • 発症から数か月経過しているが、まだ症状が残っている

まず神経内科・脳神経外科での原因検索と診断を優先してください。現在の治療内容や検査結果をお持ちいただければ、当院での施術方針についてご説明します。

副院長より


中国鍼灸・健身院について

中国鍼灸・健身院は、渋谷駅東口から徒歩3分、地下鉄B2出口から徒歩1分のドクターズビル8階にあります。

臨床歴40年の朱錫龍院長と、臨床歴34年の姚依文副院長が、患者さまの状態を確認しながら直接施術を担当します。

  • 【住所】〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-24-5 ドクターズビル8F
  • 【アクセス】JR渋谷駅東口より徒歩3分、地下鉄B2出口より徒歩1分
  • 【電話番号】03-3498-6788
  • 【平日】11:00〜21:00(最終受付19:30)
  • 【土曜】10:30〜17:00(最終受付15:00)
  • 【休診日】日曜・祝日