脊柱管狭窄症と中国鍼灸

脊柱管狭窄症の鍼灸治療|中国鍼灸・健身院

皆様、こんにちは。中国鍼灸・健身院です。

「少し歩くと脚が痛くなって、立ち止まらなければならない」「ベンチで休むとまた歩けるのだけれど……」——このような経験をされている方はいませんか?

これは脊柱管狭窄症に特有の症状で、「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれます。高齢の方に多く、外出や買い物・散歩などの日常生活を大きく制限する疾患です。

今回は、脊柱管狭窄症の症状と原因、そして中国鍼灸によるアプローチについてご紹介します。

脊柱管狭窄症とはどのような病気か

背骨(脊椎)の中には、脳からつながる脊髄や神経が通る「脊柱管」というトンネル状の空間があります。加齢や長年の負荷によって椎間板が膨らんだり、椎骨や靭帯が厚くなったりすることで、このトンネルが狭くなり、神経が圧迫されるのが脊柱管狭窄症です。

腰部(腰椎)での発症が最も多く、以下のような症状が現れます。

  • 腰や臀部(お尻)のだるさ・痛み
  • 太もも・ふくらはぎ・足先へのしびれや痛み
  • 間欠性跛行(歩くと脚が痛くなり、しゃがむか座ると楽になる)
  • 前かがみになると症状が和らぐ(自転車や坂道の上りは比較的楽)
  • 重症例では、排尿・排便のコントロールが難しくなることもある

脊柱管狭窄症が疑われる場合は、整形外科を受診し、MRIや画像検査で狭窄の程度や部位を確認することが大切です。特に、排尿・排便障害を伴う場合は、早急な医療機関の受診が必要です。

保存療法(投薬、神経ブロック注射、リハビリ)で症状が改善しない場合や、日常生活への支障が大きい場合は、手術が検討されることもあります。

症例紹介:71歳男性

Bさんは、「5年ほど前から腰と右脚が痛く、最近は10分も歩くと立ち止まらないといけなくなった」と当院へご相談にいらっしゃいました。

近隣の整形外科でMRI検査を受け、腰部脊柱管狭窄症と診断。投薬と硬膜外ブロック注射を継続していましたが、効果が一時的で、徐々に歩ける距離が短くなっていったとのことでした。医師からは手術を選択肢として提示されたものの、高齢でもあり、まずは保存療法を続けたいというご希望でした。

医療機関での診療を継続しながら、当院では週2回の施術を開始しました。

  • 施術開始から約2週間:「腰のだるさが少し楽になった気がする」と変化を実感
  • 施術開始から約1か月:歩行できる距離が伸び、近所の公園まで一度も止まらずに行けた日があった
  • 施術開始から約2か月:「スーパーまでの買い物が、途中で止まらずにできた」とご報告いただく
  • 現在:週1〜2回の施術を継続し、経過を確認しながら歩行距離の維持・改善を目指している

Bさんからは、「手術に踏み切れずにいたが、こんなに変化があるとは思わなかった。もう少し続けてみたい」とのお話がありました。

脊柱管狭窄症は加齢に伴う変性が主な原因のため、根本的な解剖学的変化をなくすことは難しいですが、神経周囲の血流や筋肉の緊張状態を整えることで、症状の軽減や日常生活の質の向上を目指すことができます。

※症例は個人が特定されないよう、一部の情報を調整して掲載しています。施術による変化や回復の経過には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。

中国鍼灸のアプローチ:神経圧迫部位への直接施術ではなく、血流と筋緊張の改善を目指す

脊柱管狭窄症に対する当院の施術では、狭窄した脊柱管を直接広げることはできませんが、以下の点に着目したアプローチを行います。

  • 腰部・臀部の筋緊張の緩和:脊柱起立筋や大殿筋・梨状筋など、腰〜臀部周辺の筋肉の過緊張が神経への圧迫を助長することがあります。これらの筋肉へのアプローチで症状の軽減を目指します
  • 下肢への血流促進:太もも・ふくらはぎの筋肉や、坐骨神経・大腿神経の走行に沿ったツボへの刺鍼により、下肢の循環を整え、しびれや痛みの緩和をサポートします
  • 腎兪・大腸兪・環跳・委中・承山などへの配穴:東洋医学では、腰下肢の症状に関係するとされるこれらのツボを中心に、全身の状態を確認しながら配穴を決めます
  • 全身状態の調整:睡眠の質、冷え、疲労感、消化機能なども確認しながら、身体全体のバランスを整える施術を組み合わせます

当院では、低周波通電(電気鍼)を腰部や下肢の施術に組み合わせることもあります。施術内容は、症状の程度・年齢・全身状態を確認したうえで、一人ひとりに合わせて決定します。

「平衡鍼灸学」に基づく整体的アプローチ

当院では、中国伝統鍼灸の考え方に西洋医学の解剖学・神経学の知識を融合させた「平衡鍼灸学」に基づいて施術を行っています。

東洋医学では、腰下肢の症状を「腎の機能低下(腎虚)」「気血の滞り」「寒湿の侵入」などと関連づけて捉えることがあります。局所の症状だけでなく、患者さまの体質・年齢・生活環境・季節的要因も含めて状態を評価し、施術計画を立てます。

脊柱管狭窄症は長期にわたって付き合う疾患です。「手術をすすめられているが踏み切れない」「保存療法の効果が限られている」「症状を悪化させずに日常生活を維持したい」という方も、お気軽にご相談ください。

中国鍼灸・健身院について

中国鍼灸・健身院は、渋谷駅東口から徒歩3分、地下鉄B2出口から徒歩1分のドクターズビル8階にあります。

臨床歴40年の朱錫龍院長と、臨床歴34年の姚依文副院長が、患者さまの状態を確認しながら施術を担当します。

延べ15万人以上の施術経験をもとに、「平衡鍼灸学」に基づいた一人ひとりの症状・体質に合わせた施術プランをご提案しています。

  • 【住所】〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-24-5 ドクターズビル8F
  • 【アクセス】JR渋谷駅東口より徒歩3分、地下鉄B2出口より徒歩1分
  • 【電話番号】03-3498-6788
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