秋の変わり目に鍼灸

「秋分(9月23日)と自律神経
——季節の変わり目に免疫力を整える」

秋の変わり目に鍼灸|中国鍼灸・健身院

明日、9月23日は秋分の日。昼と夜の長さがほぼ等しくなるこの日を境に、朝晩の冷え込みが一段と増してきます。日中はまだ残暑を感じる日もありますが、寒暖差が10℃以上に達する日も少なくなく、この時期は体調管理が特に大切です。

「気候が落ち着いてきたはずなのに、なんとなくだるい」「眠りが浅い」「食欲が落ちた」「風邪をひきやすくなった」——こうした秋口の不調は、寒暖差による自律神経の乱れが背景にある場合が少なくありません。

秋分の時期に自律神経が乱れやすい理由

自律神経は体温調節、免疫機能、消化、睡眠など全身の機能を無意識のうちに制御しています。日中は交感神経、夜間は副交感神経が優位になる切り替えが正常に機能することで、私たちは日常生活を快適に送ることができます。

ところが秋分前後のように昼夜の気温差が大きい時期は、体温調節のために交感神経が過剰に働きやすくなります。その結果、副交感神経への切り替えがうまくいかず、夜になっても緊張状態が続いて眠れない、あるいは日中もだるさが取れないという状態が起こります。

さらに、残暑で消耗した体力が回復しきれていないまま秋冷えに突入するため、免疫力が低下して風邪やウイルス感染のリスクも高まります。

  • 朝晩と日中の寒暖差が大きく、体温調節の負担が増す
  • 夏の疲れ・睡眠不足が秋口に出てくる「秋バテ」
  • 日照時間が短くなり、気分が落ち込みやすくなる
  • 乾燥した空気が喉・鼻の粘膜を傷め、免疫のバリアが低下する

東洋医学から見た「秋の養生」

東洋医学では、季節ごとに対応する臓腑があり、秋は「肺」と「大腸」の季節とされています。

肺は呼吸のほかに、皮膚・鼻・喉などの外界との接触部分を司り、外邪(ウイルスや乾燥・冷気など)から体を守る「衛気(えき)」の発散を担います。秋の乾燥や冷えが続くと肺気が弱まり、衛気のはたらきが低下して免疫力が落ちると考えられます。

また、東洋医学では秋に入ると「陰」の気が増し始め、体内の気血のバランスも夏とは異なるリズムに切り替わります。この移行期に生活リズムを整え、体を無理なく秋モードへ移行させることが、冬の体調管理にもつながります。

  • 肺気を補う:白い食材(白きくらげ・梨・れんこん・白ごま)で潤いを補う
  • 早寝を心がける:日が短くなる秋は、夏より少し早めに就寝して陰を養う
  • 冷えを取り込まない:首・手首・足首を冷やさないよう衣類で調整する
  • 激しい運動を控える:秋は「収める」季節。汗をかきすぎない穏やかな運動が適している

秋の変わり目に鍼灸が果たす役割

当院では「平衡鍼灸学」——中国伝統鍼灸の考え方と西洋医学の解剖・生理学的知識を融合させた治療体系——に基づき、季節の変わり目に乱れやすい自律神経と免疫機能へのアプローチを行っています。

秋分前後の不調に対して、特に以下のようなツボを用いた施術を行います。

  • 足三里(あしさんり):胃腸の機能を整え、全身の気を補う代表的なツボ。免疫力の底上げに用いられる
  • 内関(ないかん):自律神経のバランスを整え、緊張・不安・不眠のケアに有効
  • 肺兪(はいゆ):背部にある肺の機能を調整するツボ。乾燥・呼吸器の不調・免疫力低下に対応
  • 大椎(だいつい):首の付け根にあり、外邪(ウイルスや冷気)の侵入を防ぐ要穴。風邪の予防にも
  • 三陰交(さんいんこう):脾・肝・腎の三経が交わるツボ。冷え・むくみ・睡眠の質改善に用いる

鍼灸によって気血の流れを整えることで、自律神経の切り替えをスムーズにし、乾燥や冷えに対する体の抵抗力をサポートします。

「毎年秋になると体調を崩す」「夏の疲れが抜けないまま秋に突入している」という方は、不調が出てからではなく、出る前のタイミングでご相談いただくことをおすすめします。

副院長より

中国鍼灸・健身院について

中国鍼灸・健身院は、渋谷駅東口から徒歩3分、地下鉄B2出口から徒歩1分のドクターズビル8階にあります。

臨床歴40年の朱錫龍院長と、臨床歴34年の姚依文副院長が、患者さまの状態を確認しながら施術を担当します。

延べ15万人以上の施術経験をもとに、「平衡鍼灸学」を取り入れ、患者さま一人ひとりの症状や体調に合わせた施術プランをご提案しています。

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