ある朝突然、顔の片側が思うように動かなくなる

顔面神経麻痺と経筋透刺法|中国鍼灸・健身院

皆様、こんにちは。中国鍼灸・健身院です。

ある朝突然、顔の片側が思うように動かなくなる——これが顔面神経麻痺です。

まぶたが閉じにくい、口角が下がって食べ物や飲み物がこぼれる、表情が左右非対称になるなど、日常生活への影響が大きく、心理的な負担を感じる方も少なくありません。

「病院で治療を受けたものの、麻痺が残っている」「発症から時間が経っているが、回復をあきらめたくない」という方も、病院での診療を継続しながらご相談ください。

顔面神経麻痺とはどのような病気か

顔の表情をつくる筋肉を動かす「顔面神経」に障害が生じることで、顔の片側が動かしにくくなる病気です。

代表的なものに、ベル麻痺(特発性顔面神経麻痺)やラムゼイハント症候群があります。ベル麻痺には単純ヘルペスウイルス、ラムゼイハント症候群には水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化が関係すると考えられています。

主な症状は以下のとおりです。

  • まぶたが閉じにくく、目が乾く、または涙があふれる
  • 口角が下がり、水や食べ物がこぼれる
  • 笑顔をつくりにくく、表情が左右非対称になる
  • 患側の額にしわを寄せにくくなる
  • 耳の後ろや顔面に痛みを感じることがある
  • 味覚の変化や音が響いて聞こえる症状を伴うことがある

顔面神経麻痺が疑われる場合は、自己判断で様子を見ず、まず耳鼻咽喉科・頭頸部外科などの医療機関を受診し、原因と麻痺の程度を確認することが大切です。

特に、顔の麻痺とともに手足のしびれや麻痺、ろれつが回らない、言葉が出にくいなどの症状がある場合は、脳卒中の可能性もあるため、すぐに救急車を呼んでください。

医療機関では、症状や原因に応じて副腎皮質ステロイド薬を中心とした治療が行われ、必要に応じて抗ウイルス薬などが併用されます。早期に原因を確認し、適切な治療を開始することが重要です。

症例紹介:44歳女性

Aさんは、当院へ来院される約4か月前に右顔面の麻痺を発症しました。

発症直後に近隣の病院を受診し、ステロイド薬と抗ウイルス薬による治療を受けましたが、1か月を過ぎても右顔面の麻痺が残っていました。

まぶたを完全に閉じることができず、口角が下がって食事中に食べ物がこぼれる状態が続き、外出することにもつらさを感じるようになったため、当院へご相談にいらっしゃいました。

医療機関での診療を継続しながら、当院では週2回のペースで施術を開始しました。

  • 施術開始から約2週間:「まぶたが少し閉じやすくなった」と変化を実感
  • 施術開始から約1か月:口角の動きに変化がみられ、食事中にこぼれる頻度が減少
  • 施術開始から約2か月:ご本人が鏡を見た際、表情の左右差が以前より小さくなったことを実感
  • 現在:経過を確認しながら週1回の施術を継続

Aさんからは、「発症から時間が経っていたので、ここまで変化するとは思っていませんでした」とのお話がありました。

発症から時間が経過している場合でも、症状や麻痺の程度を確認しながら、病院での診療、適切なリハビリ、鍼灸などを組み合わせて経過をみていくことが大切です。

※症例は個人が特定されないよう、一部の情報を調整して掲載しています。施術による変化や回復の経過には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。

経筋透刺法とは

当院の顔面神経麻痺に対する施術で用いている重要な手技の一つが「経筋透刺法」です。

経筋透刺法は、顔面部の筋肉や経絡の走行を考慮し、1本の鍼で離れた2つのツボを結ぶように刺鍼する中国鍼灸の手技です。

顔面神経そのものを直接刺すのではなく、症状が現れている部位や表情筋の状態を確認しながら、顔面部の血流を促し、筋肉のこわばりや違和感を和らげることを目的として施術します。

当院では顔面部への電気パルスや低周波による通電は行わず、鍼を用いた手技によって刺激量を細かく調整しています。

発症からの期間、麻痺の程度、顔面拘縮や病的共同運動の有無などを確認し、一人ひとりの状態に合わせて刺鍼する場所や刺激量を決めます。

当院における過去の施術例では、発症から2週間以内に施術を開始した方の完治率は95%以上となっています。

※当院における過去の施術例に基づく集計であり、すべての方に同様の効果を保証するものではありません。

「平衡鍼灸学」に基づく局所と全身へのアプローチ

当院では、中国伝統鍼灸の考え方に、顔面神経や表情筋の解剖学的な知識、長年の臨床経験を組み合わせた「平衡鍼灸学」に基づいて施術を行っています。

顔面だけを施術するのではなく、顔面神経麻痺の状態や全身の体調を確認したうえで、次のような点を重視します。

  • 顔面部の血流を促す:顔面部の循環を整え、回復しやすい身体環境を支える
  • 表情筋の緊張を調整する:顔のこわばり、つっぱり感、違和感の軽減を目指す
  • 首や肩の緊張を整える:顔面周辺だけでなく、頚部や肩周辺の状態も確認する
  • 全身状態を整える:睡眠、疲労、冷え、食欲などを確認し、体調に合わせて配穴する

東洋医学では、顔面神経麻痺を、外部からの「風邪(ふうじゃ)」などの影響によって経絡の気血の流れが滞った状態として捉えることがあります。

顔面局所への施術とともに、手足や首、肩などのツボも組み合わせ、身体全体のバランスを整える施術を行います。

早期受診と病院治療との併用が大切です

顔面神経麻痺では、発症後できるだけ早く原因と重症度を確認し、医療機関で適切な治療を受けることが最も重要です。

鍼灸は、病院で行われる検査や薬物治療に代わるものではありません。当院では、医療機関での治療を継続しながら、顔面部の血流や筋肉のこわばり、全身状態に対する補助的な施術として中国鍼灸を取り入れることをおすすめしています。

「病院で治療を受けたものの麻痺が残っている」「発症からしばらく経っているが、今後の施術について相談したい」という方も、現在の症状や治療経過を確認したうえで施術方針をご案内します。

中国鍼灸・健身院について

中国鍼灸・健身院は、渋谷駅東口から徒歩3分、地下鉄B2出口から徒歩1分のドクターズビル8階にあります。

臨床歴40年の朱錫龍院長と、臨床歴34年の姚依文副院長が、患者さまの状態を確認しながら施術を担当します。

延べ15万人以上の施術経験をもとに、「平衡鍼灸学」と「経筋透刺法」を取り入れ、患者さま一人ひとりの症状や体調に合わせた施術プランをご提案しています。

  • 【住所】〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-24-5 ドクターズビル8F
  • 【アクセス】JR渋谷駅東口より徒歩3分、地下鉄B2出口より徒歩1分
  • 【電話番号】03-3498-6788
  • 【平日】11:00~21:00(最終受付19:30)
  • 【土曜】10:30~17:00(最終受付15:00)
  • 【休診日】日曜・祝日