首・肩・腕のしびれや不調でお悩みの方へ
頚椎症(けいついしょう)は、加齢や姿勢の乱れ(スマートフォン・デスクワークなど)により、首の骨(頸椎)や軟部組織が変化し、神経や血管が圧迫されることで起こる疾患です。
「肩こりだと思っていたら腕までしびれてきた」「指先の感覚が鈍い」「首を動かすと電気が走るような痛みがある」といった症状で来院される方が多くいらっしゃいます。
近年では20代・30代の発症も増えており、現代的な生活習慣が大きく関係しています。
当院では、中国鍼灸と中医学的評価により、神経周囲の環境を整え、症状の根本改善を目指します。

臨床研究が示す鍼灸の可能性
中国・上海中医薬大学などの臨床研究では、頚椎症に対する鍼灸治療の有効率が95%以上と報告された例もあります。
当院でも、これまで多くの頚椎症患者様の改善をサポートしてきました。
医療機関と併用できる鍼灸治療
頚椎症は神経根症や脊髄症など複数の状態を含みます。当院では整形外科での検査・診断を妨げることなく、併用しながら施術を受けていただけます。
筋力低下や歩行障害がある場合は、まず医療機関での評価をおすすめしています。
当院では、中国の大学病院での臨床経験をもとに、症状の背景まで踏まえた施術を行っています。
なぜ鍼が頚椎症に用いられるのか?
鍼の鎮痛作用は、「ゲートコントロール理論」と呼ばれる神経学的な仕組みでも説明されます。鍼刺激により痛みの伝達が調整され、脳へ伝わる信号が抑制されると考えられています。 (参考: 日本医事新報社)
- 神経周囲の循環改善
- 筋緊張を緩めることで神経の通り道を整え、しびれや痛みを軽減しやすくします。
- 筋緊張の解除
- 首・肩・背中の深部筋にアプローチし、慢性的なこわばりを改善します。
- 鎮痛物質の分泌
- エンドルフィンなどの分泌を促し、痛みを感じにくくします。
中医学では頚椎症を「気血の滞り」と捉えます。鍼により神経周囲の循環を整え、痛みやしびれが出にくい状態を目指します。
健身院の専門的アプローチ
首だけでなく、肩・背中・腕を含めた全体のバランスを見て施術を行います。
- Step 1
神経の影響範囲を評価
どの指にしびれが出ているかなどを確認し、神経の状態を見極めます。
- Step 2
筋緊張の評価
首・肩・背中の状態を総合的に確認します。
- Step 3
ツボへのアプローチ
風池・天柱・肩井に加え、手のツボなども用いて全身を整えます。
- Step 4
再発予防
姿勢や生活習慣の改善も含めてサポートします。
頚椎症の主なタイプ
- 頸型:首・肩の痛み。動かすと音が鳴る場合もあります。
- 神経根型:腕や指のしびれ、電気が走るような痛み。
- 脊髄型:歩行障害や手の細かい動作が困難になる。
- 椎骨動脈型:めまい・吐き気・耳鳴り。
- 交感神経型:動悸・不眠など自律神経の乱れ。
- 混合型:複数の症状が重なるタイプ。
当院ではこれらを見極め、症状の原因に対してアプローチします。
よくあるご質問
- 自律神経の症状も関係ありますか?
- はい。首の緊張が自律神経に影響し、不眠や動悸が改善するケースもあります。
- 何回くらいで効果を感じますか?
- 軽度であれば数回、慢性の場合は継続的な施術が必要です。
- 首に鍼をしても大丈夫ですか?
- 安全に配慮した施術を行いますのでご安心ください。
治療実例:健身院における頚椎症治療
頚椎症の治療には、脊髄型を除いて、鍼灸治療が効果的です。お客様によく訊かれるのですが、基本的に老化現象であるはずの頚椎症がなぜ鍼灸で治るのでしょうか?…要所に鍼を打つことで骨棘による神経根、脊髄、椎骨動脈の圧迫を軽減し、炎症を治して血液循環を改善することで痛みの原因となる物質を流し去るのです。老化が原因でできた骨棘等を除去することはできませんが、苦しい症状を取り除くことは充分可能です。
- 治療実例─1
患者50歳男性(会社役員)
病名頚椎症
症状半年前から左の指がしびれる。病院で頚椎症と診断され、湿布や鎮痛剤の服用、首の牽引を3ヶ月にわたって継続。痛みは多少軽減したものの完治せず。
診察と治療経過:このお客様は健身院にいらっしゃったとき、首を自由に動かすことができず、特に頭を左後ろ側に倒そうとすると、左の首から肩関節にかけてと左手の小指側に痛み、しびれが強くなっていました。このような症状から、第7頚椎の頚神経根型頚椎症だと診断しました。治療は、健身院の特徴でもある鍼と整体術を融合した方法で行なうこととしました。初日の治療は天柱、七頚、肩外兪、肩髎などのツボに刺鍼し、首や肩の筋肉の緊張やけいれんを軽減、痛みを鎮めるとともに、整体術で頚椎椎間隙を広げ、周囲の血液循環を促進しました。施術後は首の動きが楽になり、痛みやしびれも軽くなりました。その後は3日連続で同じ治療を行ない、痛みとしびれがほぼ半減。5回目からは1日置きにして、全部で15回の治療を行ないました。小指のしびれは少し残りましたが、首を不自由なくまわせるようになり、痛みもなくなりました。
- 治療実例─2
患者42歳女性
病名頚椎症
症状交感神経型頚椎症
診断と治療経過: この患者様はある日突然、右手にしびれを感じるようになりました。続いて右頭部から顔にかけてもしびれが出、足がひどく重く感じられました。慌てて病院で頭部MRIを撮ったのですが、「異常なし」との診断でした。しかし、症状は一向に改善せず、やがて目に違和感が出始めました。頭痛とめまいがあり、厄介なことに夜は目が冴えて眠れなくなったといいます。手足が冷える感じもありました。同時多発的に襲ってくる諸症状に悩まされ、今度は内科に行ったのですが、そこでは心療内科の受診を勧められました。そうして訪ねた心療内科で処方された薬は、精神安定剤と睡眠薬、精神安定剤でした。薬を服用した後は朦朧としますが、その一方で神経が興奮して落ち着かなくなる感じがありました。自律神経失調症ではないかということで、当院で鍼治療を試してみることにしました。
ところが、何度か鍼治療をしたのですが思いのほか症状の改善が見られません。あらためて自覚症状を聞き出したところ、首の右側全体に強いこわばりがあるとのことでした。交感神経型頸椎症の疑いが濃厚だと判断し、首にある風池や天柱などのツボにも鍼を打つことにしました。この方法で何度か治療を続けたところ次第に症状が軽快、眠れるようになり、しびれも収まりました。
交感神経型頚椎症は四十代になってから発症することが多い病気です。原因は加齢による頸部筋肉の衰え、椎間板の退行性病変などですが、けがが原因で頸椎が圧迫されて起こることもあります。症状は多彩で交感神経の興奮が見られることが多いのですが、 稀に交感神経を抑制することもあって見極めが難しい病気です。次のような症状が頻繁に見られるときは交感神経型頸椎症が疑われますので、お早めに当院にご相談ください。
1.頭痛や偏頭痛、頭が重い、めまいがする
2.顔が熱っぽく、顔面にしびれを感じる
3.視界がぼやける、眩しさを強く感じる
4.眼球が痛く膨れ上がり、瞳孔拡大
5.鼻詰まりや喉の痛み、喉が乾きやすい
6.体が冷えやすく汗をかきやすい、あるいは汗をかきにくい
- 治療実例─3
患者35歳男性
病名頚椎症
症状左首、左肩上腕の痛み、左手の親指と人差し指のしびれ、頭が重く、夜は寝た気がしない。
診断と治療経過:鍼と整体、吸い玉を併用して治療しました。最初の治療で、夜間の痛みが減って、眠れるようになったというお話でした。3回の治療で首の動きがよくなり、肩甲骨の内側の痛みも軽減されました。10回の治療で、指のしびれもかなり良くなりました。このお客様はお仕事がデスクワークなので、首や肩が凝りやすくなっています。現在は疲れが溜まってきたと感じると、当院に通っていらっしゃいます。
健身院では、鍼と灸、吸い玉、推拿(整体)などを組み合わせて、それぞれの患者様にとって一番効果的な治療を行なっております。頚椎症にお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
関連する痛み・しびれ症状
当院は「中国鍼灸・健身院」として渋谷で開業26年、上海で研鑽を積んだ中国医師が施術を行っており、院長は40年、副院長は34年の臨床経験を有しています。
頚椎症と関連の深い、痛みやしびれの症状については、以下のページでも詳しく解説しています。
参考文献・参考情報
当院の治療は、中医学の理論を基盤としつつ、現代医学の知見も踏まえて行っています。症状の背景を多角的に捉え、適切な施術につなげています。
- 王文遠著『平衡鍼灸学』:中枢神経のバランスを整えることによる頸椎疾患の即効改善理論
- 『上海中医薬大学報』:頸椎症に対する鍼灸治療の臨床効果報告(有効率95%以上)
- ゲートコントロール理論:鍼刺激が痛みの伝達を調整する神経学的メカニズム (参考: 日本医事新報社)
- MSDマニュアル家庭版:頸部の痛み
- WHO Benchmarks for the practice of acupuncture
この記事の監修・執筆者

院長 朱錫龍(シュ・シロン)
鍼灸歴40年 /
上海中医薬大学卒 元主治医
はり師:第137701号 /
きゅう師:第137515号

副院長 姚依文(ヤオ・イーウェン)
鍼灸歴34年 /
南京中医薬大学大学院修了 医学博士
はり師:第115967号 /
きゅう師:第115884号
