手根管症候群

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リウマチと間違いやすい病気です

手根管症候群とは手指のしびれや痛み、運動障害を生じる病気で、手首の使い過ぎなどが原因で起こります。放置しておくと筋力の低下や萎縮にもつながりかねません。中年以降の女性に目立ち、手作業の多い職種に起こりやすい病気です。糖尿病や痛風、慢性甲状腺炎(橋本病)、関節リウマチのある方、妊娠中の方は比較的罹りやすくなります。

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手根管症候群の症状

手首の手の平側に8個の小さな骨でできたトンネルがあり、正中神経と指の屈伸に使う9本の腱が通っています。このトンネルは大変狭いもので、ちょっとした圧迫によっても正中神経に障害が起きやすいのです。そのため、手根管症候群を「正中神経麻痺」と呼ぶこともあります。

なんらかの要因で正中神経が圧迫されると、初めは親指、人差し指、中指の知覚異常や、しびれ、ヒリヒリする痛みなどが起きます。特に朝、目が覚めたときの痛みが強く、症状がひどくなると夜間に痛くて目が覚めることもあります。ときには腕や肩にも痛みやヒリヒリする感覚が生じ、就寝中の手の位置によって痛みがひどくなることも知られています。リウマチと症状がよく似ていて間違いやすいのですが、リウマチの場合は指の関節付近が痛むことで区別できます。放置していると、時間とともに動かさないでいる手の親指側の筋力が低下し、萎縮していきます。

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中国医学の考え方

中国医学の考え方によれば、手根管症候群は「痺症」「麻木」の範囲に入ります。寒の邪気と湿の邪気が人体を冒し、あるいは風の邪気が侵入することで、腕の関節部分の気血の流れが停滞して本病を引き起こすというものです。気血の流れを改善する鍼灸は手根管症候群を治療するのに大変効果的で、 手術をすることなく症状の悪化を食い止めることができます。

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健身院での治療法

健身院ではこれまでも多くの手根管症候群の患者様を治療してきました。当院の治療の特徴は、鍼と中国整体術を併用することです。中国整体術は「推拿(すいな)」ともいい、症状によって三十数種類の手法を使い分けるものです。当院でよく使うツボは、大陵、内関、外間、経絡に属さない「奇穴」の八邪などです。

VOICE患者様の声

※施術効果には個人差があります。

「手根管症候群」40代女性・茨城県つくば市在

私は今、「手根管症候群」という手の病気で鍼灸治療を受けています。

1年位前、朝起きた時に右手の中指が電気を触った時のようにピリピリするような感じが起きました。少しずつこの感じが他の所にも拡がり、小指以外の全部の指、親指のつけ根あたりの手のひらも同様にピリピリするようになりました。

 

日常、字を書いたり洗濯や車の運転の時等にも痛むようになり、近くの総合病院を受診致しました。「手根管症候群」と診断され、手の固定(寝る時にサポーターをつけました)と、ビタミンB剤の内服治療を受けました。

しかし、一向に症状は改善されず、このまま悪化するとステロイド剤の注射や、手術をする事になりますと説明されました。他に治療方法はないものかとインターネットで調べているうちに手根管症候群の鍼灸治療をして下さる健身院のことを知り、早速治療をお願いしました。治療の回数を重ねるごとに症状が緩和されているのを実感しています。

 

院内は落ち着いた雰囲気で、いつもリラックスした気持ちで治療を受ける事が出来ます。治療の後にはお茶やあめのサービスもして下さり、とても嬉しいです。