
皆様、こんにちは。中国鍼灸・健身院です。
立秋(8月7日)を過ぎ、暦の上では秋に入りました。それでも東京の日中気温はまだ30度を超える日が続き、本格的な秋の訪れはもう少し先になりそうです。
今年のお盆(8月13日〜16日)は、帰省・旅行・家族との外出など、普段と異なるスケジュールが重なりやすい時期です。楽しみな行事である一方で、移動の疲れ・睡眠リズムの乱れ・暑さによる体力消耗が重なり、「なんとなく体が重い」「疲れが抜けない」と感じる方も増えてきます。
夏の疲れはお盆が終わってから一気に出てくることも多く、放置すると秋口の体調不良につながることがあります。今回は、中国医学の視点から「夏の疲れ」のメカニズムと、鍼灸によるケアについてご紹介します。
なぜ夏は疲れやすいのか——中国医学の考え方
中国医学では、夏の暑さは五臓の中の「心(しん)」に最も影響を与えると考えます。「心」は西洋医学の心臓の機能だけでなく、血液循環・精神活動・睡眠・意識などを広く司る臓腑です。
暑い季節に発汗が続くと、体液(津液)とともに「気(き)」——身体を動かすエネルギー——が大量に消耗されます。これが夏特有の倦怠感・気力の低下・食欲不振・不眠・動悸といった症状として現れると捉えます。
また、冷房の効いた室内と屋外の高温を繰り返し行き来することで、自律神経が絶えず調整を求められ、疲労がさらに蓄積されやすくなります。
こうした状態を中国医学では「気陰両虚(きいんりょうきょ)」——気と体液が同時に不足している状態——と表現することがあります。
夏の疲れのサイン——こんな症状が出ていませんか?
- 朝起きても疲れが抜けず、体が重い
- 食欲がわかない、または食べてもすっきりしない
- 暑いのに手足だけ冷たく感じる
- 眠りが浅い、または夜中に目が覚める
- 日中に強い眠気や倦怠感がある
- 集中力が続かない、気力がわかない
- 胃腸の調子が悪い(もたれ、軟便、食欲不振)
これらの症状が2〜3つ以上重なっている場合、夏の疲れが蓄積しているサインである可能性があります。
鍼灸でのアプローチ——消耗した体を立て直すツボ
当院では、夏の疲れに対して、気力を補い・自律神経を整え・心身の消耗を和らげることを目的とした配穴で施術を行います。よく使用するツボの一例をご紹介します。
- 足三里(あしさんり):胃腸機能を整え、全身の気力・体力を補う代表的なツボ。消化吸収の回復と体力増強に用います。
- 内関(ないかん):自律神経のバランスを整え、動悸・不安感・胃のむかつきを和らげます。精神的な疲労にも対応します。
- 神門(しんもん):「心」の経絡にあるツボ。精神的な消耗・不眠・不安感の緩和に用います。
- 三陰交(さんいんこう):脾・肝・腎の三経が交わるツボ。体液の補給と、冷えや睡眠の質の改善に対応します。
- 気海(きかい):下腹部にある元気の源とされるツボ。全身の気力が低下しているときに用います。
個々の症状や体質によって使用するツボの組み合わせは異なります。初回に全身の状態を丁寧に確認したうえで、施術プランをご提案しています。
お盆明けに疲れを持ち越さないために
夏の疲れは、往々にして「9月に入ってから一気に出る」ことがあります。これは、お盆前後の忙しさで無意識に踏ん張り続けていた体が、ひと段落したところで疲労を一気に感じるためです。
鍼灸は、疲れが「体の限界」として現れる前に、消耗した気と体液を補い、自律神経の調整を助ける効果が期待できます。「まだ大丈夫」と思っているうちにケアをしておくことが、秋を元気に過ごすための備えになります。
「なんとなくだるい」「疲れやすくなった気がする」という段階でのご相談も歓迎しています。
中国鍼灸・健身院について
中国鍼灸・健身院は、渋谷駅東口から徒歩3分、地下鉄B2出口から徒歩1分のドクターズビル8階にあります。
臨床歴40年の朱錫龍院長と、臨床歴34年の姚依文副院長が、患者さまの状態を確認しながら施術を担当します。
延べ15万人以上の施術経験をもとに、「平衡鍼灸学」(中国鍼灸と西洋医学を融合した最先端治療法)に基づき、患者さま一人ひとりの症状や体調に合わせた施術プランをご提案しています。
- 【住所】〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-24-5 ドクターズビル8F
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