立冬を前に冬支度を始めましょう

立冬を迎える秋の食卓に並ぶ、大根や白菜の温かい汁物と冬支度を紹介する画像

11月7日は二十四節気のひとつ、「立冬(りっとう)」です。 暦の上では、この日から冬が始まります。

東京でも朝晩の空気が冷たく感じられる日が増え、今週は雨や気温の変化も予想されています。

立冬は、急に冬の寒さになる日という意味ではありません。 これからの季節に向けて、衣服や寝具、食事、住まいの環境を見直すよいきっかけです。

今回は、毎日の暮らしで無理なくできる冬支度をご紹介します。

立冬は冬の始まりを知らせる節気

二十四節気は、一年を24の時季に分けた伝統的な暦の考え方です。 立冬は、その中で冬の始まりを示します。

ただし、暦の季節と実際の気温は必ずしも一致しません。 11月でも暖かい日があれば、朝晩に冷え込む日もあります。

大切なのは、暦だけで判断せず、その日の天気や自分の体調に合わせて暮らしを調整することです。

食卓にも少しずつ冬支度を

肌寒い日には、温かい汁物や煮物が食べやすく感じられます。

大根、白菜、長ねぎ、きのこなどを使った料理は、野菜を取り入れる身近な方法です。

  • 具だくさんの味噌汁
    大根、白菜、きのこ、豆腐などを組み合わせて、一品で複数の食材を。
  • 鶏肉と野菜のスープ
    野菜とたんぱく質を一緒に取れる食べ応えのある料理です。
  • 根菜の煮物
    大根、にんじん、れんこんなどを組み合わせ、味付けは濃くしすぎずに。
  • 朝食を抜かない
    忙しい朝も、おにぎりと汁物など、無理なく続けられる食事を。

温かい料理は寒い日に心地よいものですが、特定の食材に病気を予防・治療する効果があるわけではありません。

主食、主菜、副菜を組み合わせ、さまざまな食品から栄養を取ることを基本にしましょう。

衣服と住まいを見直しましょう

冬支度は、厚着をすることだけではありません。 暖かい日にも対応できるよう、調整しやすい服装を心がけましょう。

  • 脱ぎ着しやすい上着を用意する
  • 外出前に気温と降水予報を確認する
  • 寝具や毛布を点検しておく
  • 暖房器具の清掃や安全確認を行う
  • 室内の温度・湿度を確認し、適切に換気する

暖房を使い始めると、室内の空気が乾燥する場合があります。 乾燥が気になるときは加湿や保湿を取り入れ、結露やカビにも注意しましょう。

入浴前には浴室の寒さを確認

寒くなる時季には、暖かい居室と寒い脱衣所・浴室との温度差にも注意が必要です。

  • 入浴前に脱衣所や浴室を暖める
  • 湯温は熱すぎないようにする
  • 長湯を避け、体調に合わせて入浴する
  • 飲酒後や体調が悪いときは無理に入浴しない

特に高齢の方や循環器疾患のある方は、急な温度変化に注意しましょう。

睡眠と身体を動かす習慣も大切に

寒くなると外出が面倒になり、身体を動かす機会が減ることもあります。

日中は無理のない範囲で歩いたり、軽く身体を動かしたりしましょう。

また、寝室が寒すぎたり暑すぎたりすると、快適な睡眠を妨げる場合があります。

  • 就寝・起床の時刻をできるだけ一定にする
  • 寝室の温度や寝具を調整する
  • 日中に適度な身体活動を取り入れる
  • 夜遅い時間のカフェインや飲酒に注意する

睡眠や運動は、無理に頑張るのではなく、日々続けられる方法を選ぶことが大切です。

中医学で考える立冬の養生

中医学では、自然界の季節の変化に合わせて生活を整えることを大切にしてきました。

冬は休養を重視し、無理に活動しすぎず、身体の状態に合わせて過ごす季節と考えられています。

こうした考え方は伝統的な養生観であり、現代医学で個々の効果がすべて証明されているという意味ではありません。

現代の健康管理でも、十分な睡眠、適度な運動、バランスのよい食事、快適な室内環境を整えることは大切です。

不調が続くときは

生活を整えても、疲労感や身体のこり、睡眠の不調などが続く場合があります。

中国鍼灸・健身院では、中医学の考え方を取り入れ、症状だけでなく身体全体の状態や生活習慣も確認しながら、一人ひとりに合わせた鍼灸施術を行っています。

  • 症状の経過や体調を確認する
  • 生活習慣や既往歴を考慮する
  • 必要に応じて医療機関での診断・治療を優先する

ただし、強い倦怠感や発熱、息切れなどが続く場合は、季節の変化だけで判断せず、医療機関へ相談してください。

  • 症状が長引く場合は医師に相談する
  • 急な胸痛や強い呼吸困難がある場合は救急受診する

立冬をきっかけに、食事や住まい、睡眠などを少しずつ見直し、これからの季節を心地よく迎えましょう。

執筆:副院長 姚依文