日曜日の朝、ゆっくり上高地へ向けて出発。
今回のテーマは「無理をしない旅」。……のはずだったのですが、中央道に入った瞬間から気分はすっかり遠足でした。都会の景色が少しずつ山並みに変わっていく。あの時間が、実は一番好きかもしれません。途中、諏訪湖サービスエリアでコーヒーを飲みながら深呼吸。「長野の空気、もう違うね」と自然に言葉が出ました。昼過ぎに上高地へ到着。
河童橋に立った瞬間、思わずため息。穂高連峰にはまだ雪が残り、若葉はようやく半分ほど。梓川のエメラルド色の水は驚くほど透明で、“日本にこんな景色があったんだ”と改めて感動しました。
今回は頑張って歩き回る旅ではなく、川の音を聞きながらぼーっとしたり、ベンチでコーヒーを飲んだり、時々写真を撮ったり。ただそれだけなのに、とても贅沢な時間。
夕方になると空気が少し冷えて、山の色もゆっくり変わっていきます。観光客が減った静かな上高地は、昼間とはまた別世界でした。夜は温泉と美味しい食事。「健康のために来たのか、食べに来たのかわからないね」と笑いながら、気づけばしっかり完食。
翌朝は少し早起き。朝の上高地は本当に格別でした。人も少なく、川には靄が立ち、空気が張りつめるように澄んでいる。東京で生活していると、“深呼吸すること”を忘れてしまうんだなと感じます。
帰りは白骨温泉へ。乳白色のお湯に浸かりながら、「もう東京に戻りたくないね」が全員一致でした。でも、こういう時間があるから、また日々頑張れるのだと思います。
よく食べて、よく笑って、よく癒された一泊二日。
上高地は、“景色を見る場所”というより、“心と身体を整える場所”でした。
姚より