
今年はようやく秋らしい空気が感じられるようになりました。朝晩の冷え込みが増し、日中との寒暖差や乾燥も目立ってきています。この時期になると、「喉がイガイガする」「肩や首がこわばる」「寒気がする」といった不調を感じる方が多くなります。
中医学では、こうした季節の変化に体が対応できず、外からの邪気(じゃき)が入り込んでしまうことを「外感(がいかん)」と呼びます。体を守る力である正気(せいき)が弱まると、風邪などの不調にかかりやすくなるため、予防の基本は「正気を補う」ことにあります。
1. 中医学でみる「風邪」の原因
中医学では、風邪をウイルス感染だけでなく、「自然界の変化に体が負けてしまった状態」として捉えます。とくに季節の変わり目に入りやすいのが、次の三つの外邪です。
- ①風邪(ふうじゃ):冷たい風が首筋や背中から侵入し、悪寒・肩こり・頭痛を引き起こす。
- ②寒邪(かんじゃ):体を冷やして血流を滞らせ、関節痛や鼻づまりを起こす。
- ③燥邪(そうじゃ):乾燥によって喉や皮膚を傷め、咳や喉の痛みを生じさせる。
こうした外邪を防ぐためには、「体のバリア機能=正気」を高めることが何より大切です。
2. 中国鍼による風邪予防と体質調整
健身院では、季節の変わり目に起こる不調を防ぐため、中国鍼による体質改善を行っています。中国鍼の特徴は、深部まで届く刺激によって気血の巡りを整え、免疫機能を高めることにあります。
中国鍼の主な効果
- ・気血の巡りを促進し、冷えを改善、
- ・自律神経を整え、免疫のバランスを正常化
- ・首や肩の緊張をほぐし、風邪の入り口を守る
・風邪の初期や季節の変わり目に施術を受けることで、邪気が侵入しにくい体質へと導きます。
よく使うツボの一例
- 風池(ふうち) :首すじにあり、風邪の侵入を防ぐ
- 大椎(だいつい):首の付け根。発汗を促して寒邪を追い出す
- 合谷(ごうこく):免疫を高め、喉や鼻の不調を改善
- 曲池(きょくち):熱や炎症を鎮める
これらを組み合わせて刺激することで、体の内外のバランスを整え、自然治癒力を高めていきます。
3. 日常でできる風邪予防の養生法
・鍼治療に加えて、日々の生活でも少し意識するだけで風邪を防ぐことができます。
- ・首・背中を冷やさない:マフラーやスカーフで「風の入口」を守る
- ・朝は温かい食事をとる:おかゆや味噌汁で体を温め、脾胃を養う
- ・睡眠を十分にとる:正気を補うためには、早めの就寝が大切
- ・軽い運動や深呼吸:気の巡りを良くし、疲れをためない
・体を冷やさず、気血の流れを滞らせないことが、最大の予防になります。
4. 風邪をひいてしまったときは
もし風邪をひいてしまっても、早めの鍼治療で回復を早めることができます。喉の違和感や寒気を感じた時点で施術を受けると、症状の悪化を防ぎ、自然治癒力を引き出すことができます。健身院では、症状や体質に合わせてツボの組み合わせや刺激の深さを細かく調整し、体への負担が少ない施術を行っています。薬に頼らず、自分の力で回復したい方におすすめです。
・ 健身院の治療コース
- 70分 : 8,800円(税込)
- 90分 :10,800円(税込)
- 120分 :13800円(税込)
中国鍼灸・健身院では、風邪を「治す」だけでなく、「ひかない体づくり」を大切にしています。
冷えや乾燥が気になるこの季節、どうぞお気軽にご相談ください。
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