
【2025年の三伏天は30日間】
一年で最も体調管理が重要な「黄金期」に、食養生で夏バテ・免疫力低下を防ごう!
2025年の「三伏天(さんぷくてん)」は、7月15日から8月13日までの30日間と、例年よりも長め。この時期は、一年で最も暑く、自然界の「陽気(ようき)」=エネルギーが最も高まるとされ、中医学では「養生の黄金期」とも言われます。この三伏天にどう過ごすかで、秋冬の健康状態が決まるともされ、体質改善・免疫力アップを目指すには最適なタイミングです。
今回は、東洋医学に基づいた「三伏天の食養生」をご紹介します。
三伏天とは?なぜ今、注目されているのか、
三伏天とは、夏の最も暑い期間を指す東洋医学の概念で、「初伏・中伏・末伏」の3つの時期に分かれます。現代でも中国・台湾・韓国ではこの期間に「伏灸(ふくきゅう/三伏灸)」や「伏羊(ふくよう/羊肉を食べる習慣)」など、夏バテ予防や冷えの改善を目的とした伝統的な健康法が盛んに行われています。
三伏天の食養生:注目の食材「三つの瓜(うり)」
1:苦瓜(にがうり/ゴーヤ)
- 体の熱を冷まし、解毒作用・肝臓の養生に◎
- 目の疲れや暑さによる口内炎・できものに悩む人におすすめ
2:絲瓜(へちま)
- 痰や咳を鎮め、のどの炎症に効果。喘息や慢性咽頭炎にも。
- 冷え体質の方は控えめに。
3:冬瓜(とうがん)
- むくみ改善・咳止め・のどの渇きに◎
- 身体に熱がこもりやすい方に特におすすめ
体力補強・冷え対策に「三つの肉」
1:鶏肉
- 消化吸収が良く、胃腸虚弱や体力低下、リウマチなどの風湿タイプに。
2:羊肉(ラム肉)
- 「三伏天に羊肉を食べる=伏羊」は中国の伝統習慣。
- 冷え性や胃腸が弱い方、産後の回復期にもおすすめ
3:鴨肉(かもにく)
- 肺・胃・腎を養い、咳やむくみ、喉の渇きに効果的
熱を冷ます「三つの果物」
1:桃(もも)
- のどの渇き・便秘に。高齢者や疲労回復を目指す人向け
2:西瓜(すいか)
- 夏バテ解消に定番の果物。
- 体の熱を冷まし、水分補給に最適
3:李子(すもも)
- 胃腸の働きを助け、消化促進。
- 食べ過ぎ・熱感・体力低下時にも◎
✅三伏天は「未病を治す」絶好のチャンス!
中医学には「冬病夏治(とうびょうかち)」という考え方があります。これは、「冬に悪化しやすい病(呼吸器疾患・冷え性・慢性関節痛など)を、陽気の強い夏に治療しておく」という東洋医学の知恵です。健身院では、三伏天の期間を利用し、体質改善を目的とした鍼灸施術を受けに来られる方が増えています。冷え・免疫力の低下・リウマチ・慢性疲労などにお悩みの方は、このタイミングで体のバランスを整えてみませんか?
まとめ
三伏天の30日間は、「夏バテを防ぎ、秋冬の健康をつくる」大切な時期です。冷たいものを控え、体にやさしい食材を選び、鍼灸などの自然療法で根本から整えることで、健康な毎日を過ごせます。