中国鍼で全身の痛みを和らげる

線維筋痛症の鍼灸治療

治療実例─1:全身の広範な痛みと強い疲労感

患者40代女性

主訴全身に広がる慢性的な痛み、朝のこわばり、強い疲労感。睡眠が浅く、起床時から倦怠感が続く。

現病歴
数年前より仕事と家庭の両立による精神的ストレスが続き、徐々に全身の痛みが出現。医療機関で線維筋痛症候群と診断され、薬物療法を受けるも十分な改善が得られなかった。

中医学的所見
• 舌質:淡紅、舌苔薄白
• 脈:細弱
• 弁証:気血両虚・肝気鬱結

治療補気養血を中心に、肝気の疏通を図り、全身の気血循環を改善する。体幹および四肢を中心に中国鍼を使用し、緊張部位と全身調整穴を組み合わせて施術。

経過数回の施術後より、起床時のこわばりが軽減。継続施術により、疲労感や痛みの強さに変化がみられ、日常生活の負担が軽減した。

治療実例─2:肩・背部の強い痛みと不眠

患者50代女性

主訴肩から背中にかけての持続的な痛み、不眠、動悸。

現病歴
更年期以降に症状が悪化。夜間の痛みと不安感が強く、睡眠の質が著しく低下。

中医学的所見
• 舌質:暗紅
• 舌苔:薄
• 脈:弦
• 弁証:肝鬱血瘀

治療肝気を疏通し、瘀血を改善し、精神的緊張を緩和する。局所の緊張緩和に加え、情緒調整を重視した配穴で施術。

経過施術を重ねるごとに夜間痛が軽減し、入眠までの時間が短縮。肩背部の痛みも徐々に変化がみられた。

治療実例─3:天候で悪化する全身痛と冷え

患者30代女性

主訴雨天や寒冷時に増悪する全身の痛み、冷え、むくみ。

現病歴
出産後より体力低下が著しく、冷えを伴う全身痛が持続。

中医学的所見
• 舌質:淡
• 舌苔:白滑
• 脈:沈
• 弁証:脾腎陽虚・寒湿阻絡

治療温補脾腎、寒湿を散じ、経絡の通暢を図る。温性刺激を用いた中国鍼を中心に、体を温める施術を実施。

経過術後より冷え感が軽減。天候による痛みの変動が以前より緩和された。

治療実例─4:長期化した全身痛と抑うつ感

患者60代女性

主訴10年以上続く全身痛、気力低下、抑うつ感。

現病歴
長期の痛みにより活動量が減少し、精神的落ち込みが強くなった。

中医学的所見
• 舌質:暗
• 脈:細渋
• 弁証:気滞血瘀・心脾両虚

治療気血の巡りを改善し、心脾を補い、精神安定を図る。全身調整を中心とした中国鍼施術。

経過継続施術により、痛みの訴えに変化がみられ、表情や睡眠の質にも良い変化がみられた。

治療実例─5:仕事ストレスによる全身痛と頭重感

患者40代男性

主訴全身の鈍痛、頭重感、集中力低下。

現病歴
長時間労働と強い精神的緊張が続き、徐々に症状が出現。

中医学的所見
• 舌質:紅
• 脈:弦数
• 弁証:肝火上炎・気滞

治療肝火を鎮め、気の巡りを整える。上半身の緊張緩和と全身調整を組み合わせた施術。

経過施術後、頭重感が軽減し、全身の緊張が緩む感覚が得られた。継続により症状の安定がみられた。

治療コース・料金のご案内

線維筋痛症は全身症状を伴うことが多いため、以下のコースをおすすめしております。

  • 初診料:2,200円(税込)
  • 三箇所以上(90分):10,800円(税込)
  • 全身(120分):12,800円(税込)

参考文献・参考情報

この記事の監修・執筆者

院長 朱錫龍

院長 朱錫龍(シュ・シロン)
鍼灸歴40年 /
上海中医薬大学卒 元主治医

はり師:第137701号 /
きゅう師:第137515号

副院長 姚依文

副院長 姚依文(ヤオ・イーウェン)
鍼灸歴34年 /
南京中医薬大学大学院修了 医学博士

はり師:第115967号 /
きゅう師:第115884号