脂肪肝と中医学 ― 中国鍼灸による体質改善アプローチ ―
健康診断で「脂肪肝」と言われたことはありませんか?
脂肪肝は初期には自覚症状が少ないため軽視されがちですが、進行すると肝炎や肝線維化、糖尿病、動脈硬化などにつながる可能性があります。
特に最近は、お酒を飲まないのに脂肪肝、慢性的な疲労感、ストレスが多い、食生活が不規則、運動不足、お腹まわりの脂肪増加といった方が増えています。
中医学では脂肪肝を単なる「肝臓の病気」とは考えません。主に、肝鬱気滞(ストレスによる気の停滞)、痰湿内阻(余分な脂や水分代謝異常)、脾胃虚弱(胃腸機能低下)、湿熱蘊結(体内に熱と湿がこもる状態)など、全身のバランスの乱れとして捉えます。特に現代人は、ストレスや過食、不規則な生活によって「肝」と「脾胃」に負担がかかりやすく、代謝異常につながると考えられています。

中国鍼灸による脂肪肝へのアプローチ
中国鍼灸では、疏肝理気(肝の気の流れを整える)、健脾化痰(胃腸機能を高め余分な痰湿を除く)、活血化瘀(血流改善)、調整自律神経、代謝機能の活性化を目的として治療を行います。
脂肪肝の方は、疲れやすい、胃が重い、睡眠が浅い、イライラしやすい、肩こりが強いなどの不調を同時に抱えることも多く、全身調整を行うことで身体が軽くなる方も少なくありません。
脂肪肝によく用いられる代表的なツボ
1 期門(きもん)・
肝兪(かんゆ)
【役割】
疏肝理気を目的とし、肝の働きや局所循環改善に用います。
2 中脘(ちゅうかん)・
豊隆(ほうりゅう)・
足三里(あしさんり)
【役割】
脾胃機能を高め、「痰湿」を除くために重要なツボです。代謝低下や消化機能改善を目的に使用されます。
3 太衝(たいしょう)
【役割】
ストレスによる肝気鬱結を改善し、気血の流れを整えます。
中医学では「生活養生」も重要です
脂肪肝改善には、治療だけではなく、以下の管理が非常に重要です。特に中医学では、「脾胃を傷めない生活」が大切と考えられています。
- Step 1
食事の管理
食べ過ぎを避ける、甘い物・脂っこい物を控える
- Step 2
適度な運動
毎日30分程度のウォーキングなど、無理のない有酸素運動もおすすめです。
- Step 3
睡眠改善
質の良い睡眠をとり、体を休めます。
- Step 4
ストレス管理
ストレスを溜め込まず、適切に管理します。
よくあるご質問(Q&A)
中医学で脂肪肝はどのように考えますか?
鍼灸だけで脂肪肝は改善しますか?
病院治療との併用は可能ですか?
治療コース・料金のご案内
- 一箇所(50分)7,700円(税込)
- 二箇所(70分):8,800円(税込)
- 三箇所以上(90分):10,800円(税込)
中国鍼灸・健身院について
中国鍼灸・健身院は開業26年。上海で研鑽を積んだ中国人医師が、日本人の体質や生活習慣に合わせた本格中国鍼灸を行っています。院長は40年の臨床経験、副院長は34年の臨床経験を持ち、慢性疾患や難治性症状に対する治療経験も豊富です。
TEL:03-3498-6788
受付時間:11:00〜20:30
文献・参考資料
- 『中医内科学』
- 『針灸学』中国中医薬出版社
- 「非アルコール性脂肪性肝疾患診療ガイドライン」日本消化器病学会
- World Health Organization(WHO)鍼灸適応レビュー
- Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine 掲載 鍼灸と脂肪肝関連研究
この記事の監修・執筆者

院長 朱錫龍(シュ・シロン)
鍼灸歴40年 /
上海中医薬大学卒 元主治医
はり師:第137701号 /
きゅう師:第137515号

副院長 姚依文(ヤオ・イーウェン)
鍼灸歴34年 /
南京中医薬大学大学院修了 医学博士
はり師:第115967号 /
きゅう師:第115884号
