強直性脊椎炎に中医学でアプローチ

中国鍼灸で可動域の維持と痛みの緩和を

強直性脊椎炎(AS)には中国鍼灸

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痛みと可動域制限に中医学(中国鍼灸)のアプローチ

強直性脊椎炎(Ankylosing Spondylitis:AS)は、主に仙腸関節や脊椎に慢性的な炎症が起こる自己免疫性疾患です。日本では指定難病に分類されており、20~40代の若い世代に発症しやすいのが特徴です。

  • 朝方の強い腰背部痛
  • 長時間安静後のこわばり
  • 体を動かすと楽になる痛み
  • 背骨の可動域制限や呼吸の浅さ

西洋医学では生物学的製剤(TNF阻害薬など)や消炎鎮痛薬(NSAIDs)、免疫抑制剤による炎症コントロールが中心ですが、「長期投与による副作用」「感染リスク」「完全な進行抑制の難しさ」「症状の波」に悩む方も少なくありません。当鍼灸院では、これらを補完する医療として、中医学に基づいた鍼灸施術を提供しています。

強直性脊椎炎の深部刺鍼による治療イメージ|渋谷中医メディカル鍼灸院
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中医学からみた強直性脊椎炎の本質

中医学では、本疾患を「痹証(ひしょう)」「腎虚(じんきょ)」と捉えます。単なる炎症として片付けるのではなく、以下の体質的背景を重視します。

  • 督脈(とくみゃく)の失調:背骨の中央を流れる「督脈」の機能低下。
  • 腎精の不足:骨を司る「腎」のエネルギー不足。
  • 寒湿の停滞:冷えや湿気が関節に居座り、気血の流れを阻害している状態。

炎症を抑えるだけでなく、「慢性化しやすい体質」そのものを整えることが、進行を遅らせ生活の質(QOL)を上げる鍵となります。

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当鍼灸院独自の専門的アプローチ

元中国医師による豊富な臨床経験(院長40年・副院長34年)に基づき、以下の4本柱で施術を行います。

① 炎症と疼痛の緩和(深部刺鍼)
背部の膀胱経・督脈を中心に、中国鍼の特性を活かして深層筋や靭帯へ直接アプローチ。瘀血(血流停滞)を取り除きます。

② 可動域の改善と柔軟性の回復
脊柱周囲の筋緊張をミリ単位で調整。固まった仙腸関節まわりの気血を巡らせ、柔軟性の維持を目指します。

③ 免疫バランスの調整
腎経・脾経・肺経を補うことで、過剰な免疫反応を穏やかに整え、自己治癒力を引き出します。

④ 自律神経と睡眠のケア
慢性痛によるストレスを緩和し、睡眠の質を向上させることで、再発しにくい体づくりをサポートします。

炎症性疾患では、浅い刺激だけでは十分な変化が出にくい場合があります。

当鍼灸院では、局所のみではなく体質と症状を見極め、全身の経絡バランスを診ながら適切な深さ・角度・手技を選択、治療を組み立てることが特徴です。

※痛みに配慮し、安全を最優先に施術いたします。

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鍼灸治療の具体的な症例紹介

当鍼灸院では一人一人の患者様の症状に合わせ、最も適切なツボや治療法を選んで治療します。どうぞお気軽にご相談ください。

治療実例─1

患者40代男性(発症から5年)外資系企業に勤務し、長時間のデスクワークを続ける生活。5年前より腰部と背部の慢性痛に加え、特に朝のこわばりが強く、起床後に動き出すのに時間がかかる状態が続いていた。

主訴整形外科で強直性脊椎炎(AS)と診断され、当初は生物学的製剤による治療を受けていたが、副作用(倦怠感と皮膚トラブル)により服薬を中止。再発した痛みに悩み、当院を受診。

治療週1回の頻度で鍼灸治療を開始。背部と腰部の膀胱経・督脈の経穴を中心に深部まで届くような刺鍼を実施し、筋緊張の緩和と可動域の回復を目指す。必要に応じて温熱療法を併用。

結果1ヶ月目でこわばりの軽減を実感。3ヶ月後には前屈・後屈の可動域が拡がり、朝の支度がスムーズに。疲労の蓄積も減り、仕事への集中力が向上。

【感想】:「朝の準備が楽になったのが何より嬉しい。以前のように1日が気持ちよく始められる」と語られた。

治療実例─2

患者30代女性(発症から2年)事務職で、1日中PC作業が続く勤務形態。骨盤まわりや肩甲骨周辺の痛みが続き、仕事中も集中できず。慢性的なストレスにより眠りが浅く、途中覚醒も頻発。

主訴2年前から痛みが増し、整形外科で軽度の関節炎を指摘されるも、薬は対症的な鎮痛剤のみ。根本改善につながらず、精神的にも不安を感じて当院へ。

治療週1回の鍼灸治療を実施。肝・脾・腎経を軸にした全身の気血の調整に加え、ストレス緩和を目的に百会・神門・太衝などを組み合わせて施術。

結果初月で痛みの質が軽減。2ヶ月後には肩と骨盤周囲の痛みが明らかに減少し、睡眠の質も改善。6ヶ月経過時には再発の頻度も大幅に減少

【感想】:「目覚めたときに“ぐっすり眠れた”と感じられるようになった。仕事の効率も上がった」との声あり。

治療実例─3

患者50代男性(発症から10年以上)デスクワークと運転の多い生活。10年以上前からASと診断され、仙腸関節の癒着が進行。歩行時には杖を使用していた。背中も丸まり、姿勢保持が困難。

主訴鎮痛剤を長年服用していたが、胃腸障害とめまいの副作用が出て中止。日常生活に強い支障をきたし、家族のすすめで来院。

治療週1回、仙腸関節を中心に深部まで刺鍼し、局所の循環改善を狙う。温熱療法とストレッチも併用し、可動域の回復と筋肉の柔軟性を促進。

結果初回から腰部の血流改善により筋緊張が緩和され、歩行時の痛みが軽減。約4ヶ月後には杖を使わず歩行が可能になり、背中の丸まりもやや改善。

【感想】:「10年ぶりに自分の足でしっかり歩ける実感がある。外出が楽しくなった」と嬉しいコメントをいただいた。

治療実例─4

患者20代男性(初期症状)大学でサッカー部に所属し、日常的に激しい運動を行っていた。ある時から朝起きた際の腰の強いこわばりや、練習後に背中が板のように固まる感覚を自覚。柔軟体操をしても改善されず、将来のパフォーマンス低下を懸念。

主訴整形外科でのMRI検査により強直性脊椎炎の早期段階の疑いとされる。医師からは予防的な薬物療法を勧められたが、本人が「できるだけ副作用のない方法で整えたい」と希望し、鍼灸治療を選択。

治療週1回、膀胱経・督脈を中心にした腰背部への深部刺鍼と、筋膜リリースを意識した浅い刺鍼を組み合わせた。運動後の代謝回復を助けるため、脾・腎経の補法も併用。

結果2ヶ月間の継続施術で、朝のこわばりが半減し、運動後の背部のこわばりが回復しやすくなる。柔軟体操の効果も高まり、ストレッチ時の可動域が向上。再検査でも病状の進行は認められず、症状をコントロールできる状態を維持。

【感想】:「今後もサッカーを続けられる自信が持てた。早めに対応して本当に良かった」と語り、今も予防的に月1回のメンテナンス治療を継続中。

治療実例─5

患者60代女性(難治性ケース・発症から20年以上)病歴は20年以上と長く、ASによる腰椎の強直が進行し、ほとんど可動域が失われた状態。背部・腰部の硬直が強く、浅い呼吸・慢性的な倦怠感・不眠にも悩まされていた。

主訴これまで複数の医療機関で治療を受けてきたが、使用された薬はいずれも効果が限定的で、むしろ副作用に苦しんできた。「薬に頼らず、少しでも身体を動かせるようになりたい」という希望を持って来院。

治療週1回のペースで、脊柱起立筋群・横隔膜周囲・膀胱経に深部刺鍼を行い、筋緊張と可動域の回復を目指した。また、施術後に患者に合わせた無理のないストレッチ療法を併用。

結果初回の施術後から背中全体の圧迫感が軽減し、呼吸が少し深くなる感覚を実感。継続するうちに背中の緊張が次第に緩和され、深い呼吸が安定してできるようになった。5ヶ月目には睡眠の質が向上し、食欲も戻り始める。

【感想】:「ここ数年感じたことのなかった「呼吸のしやすさ」に驚いた。食事も美味しく感じられるようになり、生活が少しずつ前向きに変わってきた」と話された。

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期待できる変化と今後の展望

継続的な治療により、以下のような改善が期待できます。

  • 朝のこわばりの軽減、スムーズな動き出し
  • 腰背部痛の緩和と、鎮痛剤の使用量減少
  • 姿勢の安定、呼吸のしやすさ
  • 睡眠の質向上、疲労感の改善

強直性脊椎炎は長期的に向き合う疾患だからこそ、副作用の心配が少ない鍼灸は、心身両面の支えとなります。

※効果には個人差があります。継続的な治療が重要です。

おすすめの治療コース

強直性脊椎炎の治療では、局所だけでなく全身の免疫・経絡バランス調整が不可欠なため、以下のコースを推奨しております。

  • 二箇所コース(70分):8,800円(税込)
  • 三箇所以上コース(90分):10,800円(税込)

※初診時には、丁寧なカウンセリングと体質チェックを行います。

東京・渋谷で中国鍼灸による専門施術をご希望の方へ

初期症状の方はもちろん、長年経過して強直が進行した方も、諦めずにご相談ください。豊富な臨床実績をもとに、誠実に対応させていただきます。

☎ 03-3498-6788

渋谷駅徒歩3分・完全予約制・土曜診療あり

この記事の監修・執筆者

院長 朱錫龍

院長 朱錫龍(シュ・シロン)
鍼灸歴40年 /
上海中医薬大学卒 元主治医

はり師:第137701号 /
きゅう師:第137515号

副院長 姚依文

副院長 姚依文(ヤオ・イーウェン)
鍼灸歴34年 /
南京中医薬大学大学院修了 医学博士

はり師:第115967号 /
きゅう師:第115884号