~ALSとは~
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、脳や脊髄の運動神経が障害され、筋肉が徐々に萎縮していく進行性の難病です。日本では指定難病に分類されており、根本的な治療法は現在のところ確立されていません。
西洋医学では、薬物療法、人工呼吸器の導入、リハビリテーションなどが中心となりますが、進行の早さや治療の限界を感じる方も多く、「他にできることはないか」と、当院を訪れる患者様が増えています。

なぜ中国鍼灸がALSに役立つのか
東洋医学では、ALSの症状を「萎証(いしょう)」に類するものととらえ、以下のような身体の状態が背景にあると考えます:
• 髄海空虚(脳脊髄のエネルギー不足)
• 肝・脾・腎の虚弱(全身の内臓機能の低下)
• 経絡の閉塞(体内の巡りが滞ることで、神経伝達が阻害される)
当院では、これらに対して次のような鍼灸アプローチを行っています:
• 経絡の調整: 手足の筋肉を支える経絡を刺激し、運動機能の維持を図ります
• 補気補腎: 気と腎を補うことで、神経や筋肉が本来の力を発揮できるようにします • 醒脳開竅(せいのうかいきょう): 脳の働きを活性化する独自の電気鍼技術で、中枢神経の反応を引き出します。
鍼灸でALSは治るのか?
残念ながら、鍼灸だけでALSを完治させることはできません。しかし、以下のような進行の緩和や日常生活機能の維持・改善が期待できます。
• 筋力や関節可動域の維持
• 嚥下機能や呼吸機能の補助
• 倦怠感・しびれ・不眠など随伴症状の緩和
• 全身の巡りを改善し、体力や気力を底上げ
• 日々の「できること」を増やし、QOLを支える
実際に当院では、ALS患者様が「手でペンを持てるようになった」「食事の際のむせ込みが減った」「夜眠れるようになった」などの改善を報告されています。
鍼治療を受ける前に知っておきたいこと
次のようなケースでは、鍼灸を行う前に医師やご家族とよく相談し、慎重な判断が必要です。
• 出血性疾患をお持ちの方(例:血友病など)
• 強い抗凝固薬(ワーファリン等)を服用中の方
•全身の状態が極度に衰弱している方
• 重度の認知症により意思確認が困難な方
• 感染症や高熱など急性症状がある方
鍼治療の注意点と限界
• 治療部位に軽度の内出血(青あざ)や筋肉痛が出ることがあります
• 即効性はなく、継続的な施術によって少しずつ効果を積み重ねる必要があります
• 鍼灸はあくまで補完医療であり、「治す」のではなく「進行を緩やかにし、生活を支える」ものです
過度な期待や焦りは、かえって心身に負担をかけてしまうこともあるため、現実的な目標設定をしながら、できるだけ快適な毎日を支えるお手伝いをさせていただきます。
実際の症例から見るALSと中国鍼灸
健身院では、西洋医学と中国伝統医学の視点を融合し、患者様一人ひとりの体質・症状に合わせた鍼灸治療を提供しています。
- 治療実例─1
患者手の力が入らない・字が書けない(60代・男性)
症状右手に力が入らず、細かい作業ができなくなっていた男性。もともと日記を書くのが趣味でしたが、ペンすら持てなくなり、落ち込んで来院されました。
治療週2回の鍼治療を継続し、1ヶ月ほどで手首の動きが少しずつ回復。3ヶ月後には、ゆっくりながらも自分の名前が書けるようになり、表情も明るくなりました。
結果肩から腕にかけて、神経と筋肉の連携を高めるツボを中心に施術し、運動機能を引き出しました。
- 治療実例─2
患者飲み込みづらさとむせ込み(70代・女性)
症状食事中のむせ込みが頻発し、医師からは「胃ろうの選択も」と言われていた女性。家族と一緒に食事ができなくなることへの不安から来院されました。
治療喉と胃腸の働きを高める施術を重ね、3ヶ月後には食事中のむせが明らかに減少。柔らかい食事であれば、問題なく摂れるまでに回復し、胃ろうは回避できています。
結果喉の緊張をやわらげ、嚥下機能の連携を促す施術で、飲み込む力を引き出しました。
- 治療実例─3
患者呼吸が浅く、眠りが浅い(50代・男性)
症状「夜間に息苦しさで目が覚める」「仰向けに寝ると息が詰まる」と悩んでいた男性。
治療胸部や横隔膜の働きを助けるツボにアプローチし、呼吸筋をサポートする施術を行いました。
結果2ヶ月目には夜中に起きることがほとんどなくなり、「ぐっすり眠れるようになった」と実感。睡眠の質も大きく改善しました。
- 治療実例─4
患者ふらつきと足の力が入らない(60代・女性)
症状歩行時のふらつきが強く、常に杖を使っていた女性。筋力の衰えだけでなく、「もう出かけられないのでは」という気持ちも大きな負担となっていました。
治療下肢の巡りと腎の働きを整える施術を5ヶ月間継続した結果、今では近所の買い物なら杖なしで歩けるように。「外に出るのが楽しみになった」と笑顔を見せてくださいました。
結果脚全体と腰の機能を高めることで、筋肉の反応を呼び起こしました。
- 治療実例─5
患者だるさと疲れが取れない(40代・男性)
症状ALSと診断されたばかりの男性。明確な筋萎縮はまだなかったものの、強い倦怠感と疲れで気力が出ず、仕事も休職中でした。
治療全身の巡りを整え、気力を養う施術を続けた結果、2ヶ月ほどで疲労感が軽減。3ヶ月後には職場復帰も叶い、前向きな気持ちを取り戻されています。
結果自律神経や内臓の働きを調え、体の本来持つ回復力を支えました。
健身院の強み
• 中国医師としての臨床経験豊富なスタッフ(院長38年、副院長32年)
• 上海で鍛えた本格的な中国鍼の技術を、日本の環境に最適化
• 難病・神経系疾患への対応実績が豊富
• 体質・病期・体調に応じたオーダーメイド治療
治療コースと料金
• 二箇所 (70分):8,800円(税込)
• 三箇所以上(90分):10,800円(税込)
ALSのような難治性疾患では、早期の対応と継続的なケアがとても重要です。「治らない」とあきらめずに、ぜひ一度ご相談ください。
■ お問い合わせ・ご相談 ALSに限らず、重い症状と向き合っている方にとって、選択肢があることが希望につながることもあります。
「話だけでも聞いてみたい」「相談だけしたい」という方も、どうぞお気軽にご連絡ください。
この記事の監修・執筆者

院長 朱錫龍(シュ・シロン)
鍼灸歴40年 /
上海中医薬大学卒 元主治医
はり師:第137701号 /
きゅう師:第137515号

副院長 姚依文(ヤオ・イーウェン)
鍼灸歴34年 /
南京中医薬大学大学院修了 医学博士
はり師:第115967号 /
きゅう師:第115884号
