四千年の知恵で、根本改善へ

鍼がアミロイドーシスに有効とされる理由
- 治療実例1─
患者50代男性(ALアミロイドーシスによる手足のしびれと倦怠感)
症状3年前にALアミロイドーシスと診断。治療として抗がん剤が開始されたが、次第に手足のしびれや重だるさ、全身倦怠感が強くなり、通勤や日常動作に困難を感じるようになった。副作用による体力低下と睡眠の質の悪化も重なり、精神的にも消耗していた。
治療西洋医学的治療を継続しながら、当院では経絡の流れを整え、末梢神経への刺激と血行促進を目的に治療を開始。主に合谷(こうこく)、太衝(たいしょう)、足三里(あしさんり)を中心とした刺鍼。週2回の頻度で3カ月間継続
結果2カ月目にはしびれの範囲が縮小し、重だるさの訴えも減少。3カ月後には歩行時の違和感がほとんど消え、睡眠の質も改善。朝起きたときの疲労感が軽減され、仕事復帰に向けて自信を取り戻されていた。
【患者様の声】: 手足のしびれが日に日に強くなって、物を落としたり、仕事にも支障が出ていました。半信半疑で始めた鍼治療でしたが、2か月ほどでしびれが楽になり、ぐっすり眠れるようにもなりました。
- 治療実例─2
患者70代女性(ATTRアミロイドーシスによる心不全症状)
症状心臓へのアミロイド沈着により、強い動悸・息切れ・胸部圧迫感を訴え、階段の昇降や買い物など日常の動作が困難に。心機能の数値も低下傾向にあり、入退院を繰り返していた。
治療心肺機能のサポートを目的とし、心包経・任脈・脾経の調整を重点に置いた施術を実施。内関(ないかん)、膻中(だんちゅう)、三陰交(さんいんこう)、背部兪穴(心兪・膈兪)を中心に、週1回の治療を6カ月間継続。
結果1カ月目で動悸の頻度が減少し、夜間の息苦しさも軽減。3カ月目には息切れが改善され、会話中の息切れや動作時の不安が減少。6カ月経過時には、階段の上り下りが可能になり、家族との外出も再開できるようになった。
【患者様の声】:動悸と息切れで外出すら怖くなっていましたが、先生方の丁寧な施術に安心して通うことができました。階段の昇り降りも苦にならなくなり、買い物に行くのが楽しみになりました。
- 治療実例─3
患者60代男性【消化器症状(便秘と下痢の繰り返し)の改善】
症状消化管へのアミロイド沈着が進行し、便秘と下痢が交互に発生。食欲不振・胃の膨満感・ガス溜まりなどの症状もあり、体重も減少。栄養不良と慢性的な脱水で、体調全体が不安定だった。
治療中脘(ちゅうかん)、足三里(あしさんり)を中心に胃腸機能の調整と自律神経の安定化を図る治療を週1回ペースで3カ月間実施。あわせて気海(きかい)・関元(かんげん)などの補気穴への刺激も併用。
結果1カ月で便通が整い始め、2カ月目には食欲が改善。3カ月目には体重が約2kg増加し、活動量の回復・気力の向上がみられた。現在は週1回のペースで体調維持を目的とした継続治療中。
【患者様の声】:食後すぐにお腹を壊すことが多く、外食や旅行が怖くなっていました。こちらで鍼治療を受けてから、徐々にお腹の調子が安定し、1か月後には便通も整ってきました。今では毎日、安心して過ごせています。
- 治療実例─4
患者60代女性(腎機能低下とむくみの改善)
症状腎臓へのアミロイド蓄積により、尿たんぱくの増加・下肢のむくみ・倦怠感が進行。病院の検査では腎機能の数値も悪化傾向にあり、腎代替療法(透析)の提案も検討されていた。
治療腎臓機能を支える経絡(腎経・脾経)を中心に調整し、血流とリンパ循環の改善を目的とした鍼施術を週2回、6カ月間実施。主に腎兪(じんゆ)、三陰交(さんいんこう)、湧泉(ゆうせん)を中心に施術。
結果4カ月目で尿たんぱく値が減少し、むくみが明らかに軽減。階段の昇降や歩行が楽になり、腎機能の数値も安定傾向へ。医師からの「透析はまだ回避可能」との判断に、ご本人も大きな安心を得られていた。
【患者様の声】:むくみがひどく、靴も入らないほどでした。西洋医学の治療だけでは不安だったので、こちらの鍼治療を受けることにしました。4か月後にはむくみが引き、尿の状態も改善。気持ちまで前向きになれました。
この記事の監修・執筆者

院長 朱錫龍(シュ・シロン)
鍼灸歴40年 /
上海中医薬大学卒 元主治医
はり師:第137701号 /
きゅう師:第137515号

副院長 姚依文(ヤオ・イーウェン)
鍼灸歴34年 /
南京中医薬大学大学院修了 医学博士
はり師:第115967号 /
きゅう師:第115884号
