元中国主治医が完治へ導く
※上海中医薬大学附属病院元主治医
独自のツボと鍼治療法で治癒率は9割以上
三叉神経痛は顔に起きる神経痛で、当院が得意としている疾患のひとつです。中国の古代医書、『備急千金要方』『針灸資生経』などにも治療の記載があるなど、古来、鍼治療で顕著な鎮痛効果があることが知られてきました。四十代以降の方に発症しやすく、男性に比べて、女性にやや多く見られます。三叉神経痛は発症後、時間の経過とともに症状が悪化していき、痛みが生じる頻度が増し、痛みが持続する時間も長くなっていきます。早期の鍼治療が大切なので、お心当たりの方は当院にご相談ください。

三叉神経痛とは
三叉神経とは、脳幹と顔の各部分をつなぐ神経で、三つ叉に分かれていることからこの名があります。顔で感じた痛みや冷たさ、熱さ、触感等を脳に伝える大切な役割を果たします。この三叉神経に発生する神経痛が三叉神経痛で、顔に焼けるようなピリピリとした激痛が生じます。三叉神経痛には、突発性三叉神経痛(原因不明で40〜70歳代の女性に多く発症)と、続発性三叉神経痛(脳腫瘍、脳動脈瘤、帯状疱疹、神経炎など原因となる疾患がはっきりしているもの)があります。三叉神経痛には次のような特徴があります。
①疼痛部位
三叉神経痛の95%までは顔の片側だけに起きるものです。痛みが生じる場所としては、第2枝(頬のあたり)、第3枝(下あご)が多いようです。顔の右側に比較的多く出るのも特徴です。
②疼痛の性質
発作性激痛、電気で刺激されたようなピリピリとした痛み、引き裂かれるような痛み。それが数秒から数十秒続き、 時間がたつにつれだんだん発作の間隔が短くなり、痛みも増していきます。症状が重い患者様になると日常生活にも支障をきたします。
③三叉神経痛の誘因
洗顔、歯磨き、食事、あるいは会話などによって誘発されて痛みが生じます。また、鼻や口の周り、眉毛を触るだけでも疼痛がもたらされます。場合によっては、風に当ったり、大きな音を聞いてさえ誘発されることがあります。患者様は発作を抑えるため、洗顔をやめたり、小声で話したり、食事もためらいがちになるなど、日常生活に影響が現れます。
④外見的特徴
発作が起きたときには、顔がほてり、顔面が痙攣し、涙目になります。顔面の神経痛を発症した側を常に揉んでいるため、時間が経つにつれ、皮膚が厚くなったり、眉毛が抜けたりします。長期間にわたりストレスが続くため、顔も憔悴しがちで元気なく見えます。
健身院での鍼治療法
中国医学では三叉神経痛を「面風痛」と呼んでいます。外から風の邪気が体内に入り込んだり、ストレス(情志不調)が呼び水になるなどして、痛みが生じると考えられています。中国古代医書の『備急千金要方』『針灸資生経』『針灸大成』にも記載があるように、古くから鍼灸による治療が盛んに行なわれてきました。消炎鎮痛作用と同時に免疫力向上作用を持つ鍼治療が極めて有効だからです。健身院での治療の決め手は、当院が独自に採用する平衡鍼灸学特有のツボで、鎮痛穴(痛みを抑える特効性のあるツボで腕にあります)と透刺法(刺鍼技術の一つ)を使用することによって高い鎮痛効果が得られます。
三叉神経痛で当院にお通いになった患者様の統計をとったところ、2018年11月現在までに269名いらっしゃいました。
内訳は女性242名、男性は27名で、女性の患者様が目立っています。
カルテの記録によれば、当院での鍼治癒率は9割を超えています。