顎関節症でお悩みの方へ
「あごが痛い」「口が開けにくい」「口を開けるとカックン、コックンと音がする」「硬いものが噛みにくい」――このようなお悩みはありませんか。
顎関節症は、顎関節や咀嚼筋のまわりに痛みや動きにくさが出る病気です。あごの痛み、口の開けにくさ、あごを動かしたときの関節音は、顎関節症の代表的な症状です。
顎関節症は20〜40代の女性に多くみられる傾向があり、ストレス、歯ぎしり、食いしばり、片側だけで噛む癖、首肩の緊張、咬み合わせ、外傷など、複数の要因が関係することがあります。
中国鍼灸・健身院では、顎関節の動きをスムーズにすることを重視し、下関、頬車、阿是穴、嚼中、聴宮、合谷などのツボに加え、必要に応じて電気鍼、灸、透針刺法を組み合わせて施術します。
軽い顎関節症では、院内の臨床経験上、1〜5回程度の治療であごの痛みや口の開けやすさに変化を感じる方も多くいらっしゃいます。

このようなお悩みはありませんか?
- あごを開けると痛い
- 口を大きく開けられない
- 口を開けるとカックン、コックンと音がする
- 硬いものを噛むと痛い
- 頬やこめかみまで痛みが広がる
- 歯ぎしりや食いしばりを指摘された
- 首肩こりや頭痛もある
- 歯科治療を受けても違和感が残っている
顎関節症とは
顎関節症は、顎関節や咀嚼筋に痛みや機能障害が起こる病気です。あごを動かすと痛い、口が開けにくい、あごを動かすと音がする、といった症状がよくみられます。
主な症状は、顎関節の痛み、あごを動かすときのカックン、コックンといった関節音、口を開くことができなくなる開口障害です。これらは顎関節症の三大症状といわれます。
主な症状
- あごの痛み
- 口が開けにくい
- 口を開けると音がする
- 硬いものが噛みにくい
- 頬やこめかみの痛み
- 首肩こり
- 頭痛
- めまい
- 耳の違和感
- 食いしばりや歯ぎしり
原因と起こりやすい背景
顎関節症は、咬み合わせだけで説明できるものではなく、複数の要因が重なって起こることがあります。長期にわたる咬合異常、筋肉の緊張、顎関節周辺の炎症、靭帯のゆるみ、外傷、歯ぎしり、食いしばり、ストレス、片側で噛む癖などが関係します。
当院に来院される顎関節症の患者様では、咀嚼筋の緊張が強い筋性の顎関節障害が目立ちます。子どもの頃から片側だけで噛む癖がある方、ストレスや疲労で食いしばりや歯ぎしりが強くなる方、首肩こりを伴う方では、顎関節周囲の筋肉に負担がかかりやすくなります。
まず病院で確認すべきこと
顎関節症が疑われる場合は、まず歯科、口腔外科、顎関節を扱う専門外来で確認することが大切です。虫歯、歯周病、親知らず、合わない入れ歯、外傷、咬み合わせ、関節円板の異常などが関係することもあります。
口が急に開かない、痛みが強い、噛み合わせが急に変わった、外傷後に痛みが出た場合は、自己判断せず医療機関で確認してください。
医療機関で確認したいこと
- 虫歯や歯周病の有無
- 親知らずや歯の痛みとの関係
- 咬み合わせや入れ歯の状態
- 顎関節の動き
- 開口量
- 関節音の有無
- 関節円板や骨の状態
- 歯ぎしり・食いしばりの有無
- マウスピースやスプリントの適応
- 自己開口訓練など保存療法の適応
早めに受診した方がよい症状
- 急に口が開かなくなった
- 口を閉じられなくなった
- あごが外れたように感じる
- 外傷後から強い痛みがある
- 噛み合わせが急に変わった
- 発熱や腫れを伴う
- 歯や歯ぐきの強い痛みを伴う
- しびれや麻痺がある
当院の鍼灸治療は、歯科・口腔外科での診断や治療に代わるものではありません。原因がはっきりしている場合は、その原因への治療を優先しながら、補完的なケアとしてご相談ください。
検査・評価法
顎関節症では、痛みの場所、口の開き具合、関節音、咀嚼筋の緊張、歯ぎしり・食いしばり、首肩こり、頭痛などを確認することが大切です。
医療機関で行われる主な確認
- 問診
- 視診・触診
- 開口量の測定
- 顎関節の動きの確認
- 関節音の確認
- 咀嚼筋の圧痛確認
- 必要に応じたX線検査
- 必要に応じたMRIやCT
- 歯科疾患や咬合状態の確認
当院で確認するポイント
- あごの痛みの場所と強さ
- 口を開けたときの痛み
- 開口量と左右差
- カックン、コックンという関節音
- 下関、頬車、嚼中、阿是穴周辺の圧痛
- 咀嚼筋、側頭部、首肩の緊張
- 歯ぎしり、食いしばり、片側噛みの癖
- 仕事や生活上のストレス
- 睡眠の状態
- 歯科・口腔外科での診断内容
検査結果、歯科での診断内容、マウスピースの使用状況が分かるものがあれば、初回時にお持ちください。施術方針を立てるうえで参考になります。
当院の中国鍼灸治療
顎関節症に対する鍼灸治療では、まず痛みを軽減し、あごの動きをスムーズにすることを目指します。当院では、顎関節周辺だけでなく、咀嚼筋、側頭部、首肩、背中、ストレス、睡眠状態まで確認します。
中国医学では、顎関節周辺や咀嚼筋の症状を、足の陽明胃経を中心とした経絡の滞り、気血の巡りの悪さ、筋肉の緊張と関係するものとして捉えます。
下関や頬車は、顎関節周辺の症状に用いられる代表的なツボです。当院では、これらに加えて、阿是穴、嚼中、聴宮、合谷などを症状に応じて組み合わせます。
治療で重視する目的
- あごの痛みの軽減を目指す
- 口を開けやすい状態を目指す
- 咀嚼筋の緊張をゆるめる
- 顎関節の動きをスムーズにする
- 首肩こりや頭痛も含めて確認する
- 歯ぎしり、食いしばりによる負担を確認する
- ストレスや睡眠状態を整える
- 再発しにくい体調づくりをサポートする
軽い症状では、少ない回数で痛みや開けにくさの変化を感じる方もいます。一方で、長年続いている方、開口障害が強い方、咬み合わせや関節円板の問題がある方では、歯科・口腔外科での治療と併用しながら継続的に整えることが大切です。
鍼灸治療の変化には個人差があります。強い痛み、急な開口障害、外傷後の症状、噛み合わせの急な変化がある場合は、医療機関での確認を優先してください。
電気鍼・透針刺法と主なツボ
当院では、顎関節症の状態に応じて、通常の鍼に加え、電気鍼、灸、透針刺法を組み合わせることがあります。
透針刺法とは、ツボとツボを鍼でつなぐようにして刺激する方法です。顎関節周辺や咀嚼筋の緊張が強い場合、下関、頬車、嚼中、阿是穴などを状態に応じて組み合わせ、あごの動きを整えることを目指します。
また、当院では長年の臨床経験をもとに、顎関節症に対して嚼中穴などを用いた施術を行っています。
顎関節症の鍼治療で用いる主なツボ
症状や体質によって使用するツボは異なります。ここでは代表的なツボの一例をご紹介します。
1 下関(げかん)
頬骨の下、耳の前方にある顎関節周辺のツボ
【役割】
- あごの痛みへの対応
- 開口障害への補助
- 顎関節周辺の緊張緩和
口を開けると痛い、顎関節周辺に圧痛がある場合に重視します。
2 頬車(きょうしゃ)
あごの角の少し上、噛むと盛り上がる咬筋付近のツボ
【役割】
- 咀嚼筋の緊張緩和
- 食いしばりへの対応
- 噛むときの痛みへの補助
歯ぎしり、食いしばり、咬筋のこわばりが強い方に用いることがあります。
3 嚼中(しゃくちゅう)
顎関節症に対して当院で重視している咀嚼筋周辺の反応点
【役割】
- 咀嚼筋の緊張への対応
- あごの動きの改善を目指す
- 痛みや圧痛への補助
顎関節症に対し、下関や頬車と組み合わせて用いることがあります。
4 聴宮(ちょうきゅう)
耳の前、口を開けるとくぼむ部分にあるツボ
【役割】
- 顎関節周辺の違和感への対応
- 耳周囲の症状への補助
- 関節周辺のめぐりを整える
顎関節周囲の痛み、耳の違和感、関節音を伴う場合に用いることがあります。
5 阿是穴(あぜけつ)
押すと痛みや反応が出る部位
【役割】
- 局所の痛みへの対応
- 圧痛点への施術
- 一人ひとりに合わせた調整
下関、頬車、嚼中周辺の圧痛点を確認し、症状に合わせて用います。
6 合谷(ごうこく)・百会(ひゃくえ)
手の甲、頭頂部にあるツボ
【役割】
- 顔面部の症状への補助
- ストレスや緊張への対応
- 全身のバランス調整
顎関節症に首肩こり、頭痛、睡眠の乱れ、ストレスが関係する場合に用いることがあります。
実際には、顎関節の痛み、開口量、関節音、咀嚼筋の圧痛、歯ぎしり、食いしばり、首肩の緊張、睡眠状態を確認しながら、使用するツボや刺激量を調整します。
治療の流れ
顎関節症では、あごの痛みだけでなく、開口量、関節音、咀嚼筋の緊張、歯ぎしり、食いしばり、首肩こりを確認して施術方針を立てます。
- Step 1
症状と経過の確認
あごの痛み、開けにくさ、関節音、噛みにくさ、発症時期、歯科・口腔外科での診断内容を確認します。
- Step 2
顎関節と筋肉の確認
開口量、左右差、下関、頬車、嚼中、阿是穴周辺の圧痛、咀嚼筋の緊張を確認します。
- Step 3
生活習慣の確認
歯ぎしり、食いしばり、片側噛み、ストレス、睡眠、仕事中の姿勢、首肩こりを確認します。
- Step 4
鍼灸施術
下関、頬車、嚼中、聴宮、阿是穴、合谷、百会などを状態に合わせて選穴します。必要に応じて電気鍼、灸、透針刺法を併用します。
- Step 5
治療後の確認
あごの痛み、口の開けやすさ、関節音、咀嚼筋の緊張、首肩の軽さなどの変化を確認します。
- Step 6
生活上の注意点を説明
硬いものを避ける、片側噛みに注意する、歯ぎしり・食いしばりへの対応、冷え対策、通院ペースについてお伝えします。
生活上の注意点
顎関節症では、施術だけでなく、あごに負担をかける習慣を見直すことも大切です。
日常生活で気をつけたいこと
- 硬いものを無理に噛まない
- 大きく口を開けすぎない
- 片側だけで噛む癖に注意する
- 頬杖を避ける
- 歯ぎしりや食いしばりに気づいたら力を抜く
- 首肩を冷やさない
- 睡眠不足や過労を避ける
- ストレスをため込みすぎない
- 歯科で指導されたマウスピースや訓練は自己判断で中止しない
- 痛みが強い時期は無理な開口訓練を避ける
急に口が開かなくなった、口が閉じられなくなった、外傷後に痛みが強い、発熱や腫れを伴う場合は、鍼灸院ではなく医療機関での確認を優先してください。
鍼灸治療実例
当院で行った顎関節症の鍼灸治療実例の一部をご紹介します。
※以下は個別の症例であり、すべての方に同様の効果を保証するものではありません。症状の程度や経過には個人差があります。
- 治療実例─1
患者32歳女性、会社員
病名右側の顎関節症、右あごの痛み
症状8年ほど前から顎関節症を発症し、時々右あごが痛むようになりました。歯科医院で診察を受けましたが、特に異常は見つからなかったとのことです。
経過痛みが強い時には薬を服用して過ごしていましたが、最近、仕事の締め切りに追われて忙しい日が続いたところ、痛みが強くなりました。鍼治療が顎関節症に効くと聞き、来院されました。
確認問診では、就寝時によく歯ぎしりをしていることが分かりました。また、最近は肩こりも強いとのことでした。切診では、下関穴や嚼中穴の周辺に押すと痛みを感じる圧痛点がありました。
施術歯ぎしり、仕事の緊張、疲労が重なり、顎関節周辺に慢性的な炎症と筋緊張が起きていると考えました。1回目の治療では、下関、頬車、嚼中、合谷、百会、背兪穴などを用い、阿是穴に灸を行いました。
結果最初の治療で右あごの痛みが軽減し、口を開けるのが楽になりました。効果をより安定させるため、3回連続で治療を行ったところ、長年悩まされていた右あごの痛みが落ち着き、肩こりも軽くなり、夜もよく眠れるようになったとのことです。
顎関節症の患者様は、寒冷刺激を避け、硬いものを無理に噛まないなど、生活習慣上の注意も大切です。症状が悪化しないよう、できるだけ早い時期にご相談ください。
当院が選ばれる理由
| 患者様が不安に感じやすい点 | 中国鍼灸・健身院の対応 |
|---|---|
| 歯科で異常なしと言われた | 咀嚼筋、顎関節周辺、首肩、ストレス、睡眠状態を総合的に確認します |
| 口が開けにくい | 開口量、左右差、顎関節周辺の圧痛を確認し、動きやすい状態を目指します |
| 食いしばりや歯ぎしりがある | 咬筋、側頭部、首肩の緊張を確認し、全身の緊張も整えます |
| 早く痛みを軽くしたい | 状態に応じて電気鍼、灸、透針刺法を組み合わせます |
- 顎関節症に対する長年の鍼灸臨床経験
- 下関、頬車、嚼中、阿是穴などを症状に応じて選穴
- 電気鍼、灸、透針刺法を状態に応じて併用
- 咀嚼筋、首肩、側頭部、背中まで総合的に確認
- 歯ぎしり、食いしばり、片側噛み、ストレスも確認
- 歯科・口腔外科での診断・治療を尊重した補完的な鍼灸治療
通院回数・治療ペース
顎関節症の通院回数は、症状の軽重、発症からの期間、開口障害の程度、歯ぎしり・食いしばり、歯科的な原因の有無によって異なります。
| 状態 | 通院ペースの目安 |
|---|---|
| 軽い症状の場合 | 1〜5回程度で痛みや開けにくさの変化を感じる方もいます。初期は週1〜2回程度を目安に確認します。 |
| 痛みや開口障害が強い場合 | 6〜10回程度を一つの目安に、顎関節周辺と咀嚼筋の状態を整えていきます。 |
| 長年繰り返している場合 | 10回以上かけて、首肩、食いしばり、睡眠、ストレスなども含めて継続的に確認します。 |
| 再発予防・体調管理 | 症状が落ち着いた後は、2週間〜月1回程度を目安にメンテナンスを行うことがあります。 |
※上記は目安です。実際の通院回数は、症状の程度、歯科的な原因、開口量、生活習慣を確認したうえでご提案します。
治療コース・料金
顎関節症の治療では、顎関節周辺だけでなく、咀嚼筋、側頭部、首肩、背中、手足、自律神経の状態まで確認するため、中医鍼灸の50分または70分コースをおすすめしています。
- 初診料:2,200円(税込)
- 中医鍼灸コース(50分):
7,200円(税込) / 61,200円(10回券・15%OFF) - 中医鍼灸コース(70分):
8,800円(税込) / 74,800円(10回券・15%OFF)
90分・120分コースもございます。詳しくは治療コース・料金表をご覧ください。
よくあるご質問
顎関節症は鍼灸だけで治りますか?
歯科に通いながら鍼灸を受けても大丈夫ですか?
電気鍼は使いますか?
何回くらい通えばよいですか?
口が開かない時も受けられますか?
生活で気をつけることはありますか?
患者様の声
当院をご利用された患者様より、喜びの声をいただいております。ここではその一部をご紹介します。
該当する患者様の声は見つかりませんでした。
※すべての声は個人の体験・感想であり、治療の効果を保証するものではありません。
参考文献・参考情報
- 日本口腔外科学会:顎関節の疾患
- Mindsガイドラインライブラリ:顎関節症初期治療診療ガイドライン2023 改訂版
- 日本顎関節学会:診療ガイドライン
- National Institute of Dental and Craniofacial Research:TMD
- MSDマニュアル プロフェッショナル版:顎関節疾患の概要
- Is acupuncture an effective treatment for temporomandibular disorder?: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
- WHO Benchmarks for the practice of acupuncture
- 中国国家中医薬管理局『中医骨傷科学』
- 中国国家中医薬管理局『中医針灸学』
※参考情報は、疾患理解と医療機関での診断・治療を確認するためのものです。鍼灸治療は歯科・口腔外科での診断・治療に代わるものではありません。
顎関節症は、あごの痛み、口の開けにくさ、関節音、噛みにくさなどが起こる疾患です。
中国鍼灸・健身院では、下関、頬車、嚼中、阿是穴、聴宮、合谷などを用い、必要に応じて電気鍼、灸、透針刺法を組み合わせながら、顎関節周辺と咀嚼筋の緊張を整えます。
歯科治療を受けても違和感が残る方、歯ぎしり・食いしばりがある方、首肩こりや頭痛を伴う方は一度ご相談ください。
顎関節症でお悩みの方へ
「あごが痛い」「口が開けにくい」「口を開けるとカックン、コックンと音がする」「硬いものが噛みにくい」――このようなお悩みはありませんか。
顎関節症は、顎関節や咀嚼筋のまわりに痛みや動きにくさが出る病気です。あごの痛み、口の開けにくさ、あごを動かしたときの関節音は、顎関節症の代表的な症状です。
顎関節症は20〜40代の女性に多くみられる傾向があり、ストレス、歯ぎしり、食いしばり、片側だけで噛む癖、首肩の緊張、咬み合わせ、外傷など、複数の要因が関係することがあります。
中国鍼灸・健身院では、顎関節の動きをスムーズにすることを重視し、下関、頬車、阿是穴、嚼中、聴宮、合谷などのツボに加え、必要に応じて電気鍼、灸、透針刺法を組み合わせて施術します。

このようなお悩みはありませんか?
- あごを開けると痛い
- 口を大きく開けられない
- 口を開けるとカックン、コックンと音がする
- 硬いものを噛むと痛い
- 頬やこめかみまで痛みが広がる
- 歯ぎしりや食いしばりを指摘された
- 首肩こりや頭痛もある
- 歯科治療を受けても違和感が残っている
顎関節症とは
顎関節症は、顎関節や咀嚼筋に痛みや機能障害が起こる病気です。あごを動かすと痛い、口が開けにくい、あごを動かすと音がする、といった症状がよくみられます。
主な症状は、顎関節の痛み、あごを動かすときのカックン、コックンといった関節音、口を開くことができなくなる開口障害です。これらは顎関節症の三大症状といわれます。
主な症状
- あごの痛み
- 口が開けにくい
- 口を開けると音がする
- 硬いものが噛みにくい
- 頬やこめかみの痛み
- 首肩こり
- 頭痛
- めまい
- 耳の違和感
- 食いしばりや歯ぎしり
原因と起こりやすい背景
顎関節症は、咬み合わせだけで説明できるものではなく、複数の要因が重なって起こることがあります。長期にわたる咬合異常、筋肉の緊張、顎関節周辺の炎症、靭帯のゆるみ、外傷、歯ぎしり、食いしばり、ストレス、片側で噛む癖などが関係します。
当院に来院される顎関節症の患者様では、咀嚼筋の緊張が強い筋性の顎関節障害が目立ちます。子どもの頃から片側だけで噛む癖がある方、ストレスや疲労で食いしばりや歯ぎしりが強くなる方、首肩こりを伴う方では、顎関節周囲の筋肉に負担がかかりやすくなります。
まず病院で確認すべきこと
顎関節症が疑われる場合は、まず歯科、口腔外科、顎関節を扱う専門外来で確認することが大切です。虫歯、歯周病、親知らず、合わない入れ歯、外傷、咬み合わせ、関節円板の異常などが関係することもあります。
口が急に開かない、痛みが強い、噛み合わせが急に変わった、外傷後に痛みが出た場合は、自己判断せず医療機関で確認してください。
医療機関で確認したいこと
- 虫歯や歯周病の有無
- 親知らずや歯の痛みとの関係
- 咬み合わせや入れ歯の状態
- 顎関節の動き
- 開口量
- 関節音の有無
- 関節円板や骨の状態
- 歯ぎしり・食いしばりの有無
- マウスピースやスプリントの適応
- 自己開口訓練など保存療法の適応
早めに受診した方がよい症状
- 急に口が開かなくなった
- 口を閉じられなくなった
- あごが外れたように感じる
- 外傷後から強い痛みがある
- 噛み合わせが急に変わった
- 発熱や腫れを伴う
- 歯や歯ぐきの強い痛みを伴う
- しびれや麻痺がある
当院の鍼灸治療は、歯科・口腔外科での診断や治療に代わるものではありません。原因がはっきりしている場合は、その原因への治療を優先しながら、補完的なケアとしてご相談ください。
検査・評価法
顎関節症では、痛みの場所、口の開き具合、関節音、咀嚼筋の緊張、歯ぎしり・食いしばり、首肩こり、頭痛などを確認することが大切です。
医療機関で行われる主な確認
- 問診
- 視診・触診
- 開口量の測定
- 顎関節の動きの確認
- 関節音の確認
- 咀嚼筋の圧痛確認
- 必要に応じたX線検査
- 必要に応じたMRIやCT
- 歯科疾患や咬合状態の確認
当院で確認するポイント
- あごの痛みの場所と強さ
- 口を開けたときの痛み
- 開口量と左右差
- カックン、コックンという関節音
- 下関、頬車、嚼中、阿是穴周辺の圧痛
- 咀嚼筋、側頭部、首肩の緊張
- 歯ぎしり、食いしばり、片側噛みの癖
- 仕事や生活上のストレス
- 睡眠の状態
- 歯科・口腔外科での診断内容
検査結果、歯科での診断内容、マウスピースの使用状況が分かるものがあれば、初回時にお持ちください。施術方針を立てるうえで参考になります。
当院の中国鍼灸治療
顎関節症に対する鍼灸治療では、まず痛みを軽減し、あごの動きをスムーズにすることを目指します。当院では、顎関節周辺だけでなく、咀嚼筋、側頭部、首肩、背中、ストレス、睡眠状態まで確認します。
中国医学では、顎関節周辺や咀嚼筋の症状を、足の陽明胃経を中心とした経絡の滞り、気血の巡りの悪さ、筋肉の緊張と関係するものとして捉えます。
下関や頬車は、顎関節周辺の症状に用いられる代表的なツボです。当院では、これらに加えて、阿是穴、嚼中、聴宮、合谷などを症状に応じて組み合わせます。
治療で重視する目的
- あごの痛みの軽減を目指す
- 口を開けやすい状態を目指す
- 咀嚼筋の緊張をゆるめる
- 顎関節の動きをスムーズにする
- 首肩こりや頭痛も含めて確認する
- 歯ぎしり、食いしばりによる負担を確認する
- ストレスや睡眠状態を整える
- 再発しにくい体調づくりをサポートする
軽い症状では、少ない回数で痛みや開けにくさの変化を感じる方もいます。一方で、長年続いている方、開口障害が強い方、咬み合わせや関節円板の問題がある方では、歯科・口腔外科での治療と併用しながら継続的に整えることが大切です。
鍼灸治療の変化には個人差があります。強い痛み、急な開口障害、外傷後の症状、噛み合わせの急な変化がある場合は、医療機関での確認を優先してください。
電気鍼・透針刺法と主なツボ
当院では、顎関節症の状態に応じて、通常の鍼に加え、電気鍼、灸、透針刺法を組み合わせることがあります。
透針刺法とは、ツボとツボを鍼でつなぐようにして刺激する方法です。顎関節周辺や咀嚼筋の緊張が強い場合、下関、頬車、嚼中、阿是穴などを状態に応じて組み合わせ、あごの動きを整えることを目指します。
また、当院では長年の臨床経験をもとに、顎関節症に対して嚼中穴などを用いた施術を行っています。
顎関節症の鍼治療で用いる主なツボ
症状や体質によって使用するツボは異なります。ここでは代表的なツボの一例をご紹介します。
1 下関(げかん)
頬骨の下、耳の前方にある顎関節周辺のツボ
【役割】
- あごの痛みへの対応
- 開口障害への補助
- 顎関節周辺の緊張緩和
口を開けると痛い、顎関節周辺に圧痛がある場合に重視します。
2 頬車(きょうしゃ)
あごの角の少し上、噛むと盛り上がる咬筋付近のツボ
【役割】
- 咀嚼筋の緊張緩和
- 食いしばりへの対応
- 噛むときの痛みへの補助
歯ぎしり、食いしばり、咬筋のこわばりが強い方に用いることがあります。
3 嚼中(しゃくちゅう)
顎関節症に対して当院で重視している咀嚼筋周辺の反応点
【役割】
- 咀嚼筋の緊張への対応
- あごの動きの改善を目指す
- 痛みや圧痛への補助
顎関節症に対し、下関や頬車と組み合わせて用いることがあります。
4 聴宮(ちょうきゅう)
耳の前、口を開けるとくぼむ部分にあるツボ
【役割】
- 顎関節周辺の違和感への対応
- 耳周囲の症状への補助
- 関節周辺のめぐりを整える
顎関節周囲の痛み、耳の違和感、関節音を伴う場合に用いることがあります。
5 阿是穴(あぜけつ)
押すと痛みや反応が出る部位
【役割】
- 局所の痛みへの対応
- 圧痛点への施術
- 一人ひとりに合わせた調整
下関、頬車、嚼中周辺の圧痛点を確認し、症状に合わせて用います。
6 合谷(ごうこく)・百会(ひゃくえ)
手の甲、頭頂部にあるツボ
【役割】
- 顔面部の症状への補助
- ストレスや緊張への対応
- 全身のバランス調整
顎関節症に首肩こり、頭痛、睡眠の乱れ、ストレスが関係する場合に用いることがあります。
実際には、顎関節の痛み、開口量、関節音、咀嚼筋の圧痛、歯ぎしり、食いしばり、首肩の緊張、睡眠状態を確認しながら、使用するツボや刺激量を調整します。
治療の流れ
顎関節症では、あごの痛みだけでなく、開口量、関節音、咀嚼筋の緊張、歯ぎしり、食いしばり、首肩こりを確認して施術方針を立てます。
- Step 1
症状と経過の確認
あごの痛み、開けにくさ、関節音、噛みにくさ、発症時期、歯科・口腔外科での診断内容を確認します。
- Step 2
顎関節と筋肉の確認
開口量、左右差、下関、頬車、嚼中、阿是穴周辺の圧痛、咀嚼筋の緊張を確認します。
- Step 3
生活習慣の確認
歯ぎしり、食いしばり、片側噛み、ストレス、睡眠、仕事中の姿勢、首肩こりを確認します。
- Step 4
鍼灸施術
下関、頬車、嚼中、聴宮、阿是穴、合谷、百会などを状態に合わせて選穴します。必要に応じて電気鍼、灸、透針刺法を併用します。
- Step 5
治療後の確認
あごの痛み、口の開けやすさ、関節音、咀嚼筋の緊張、首肩の軽さなどの変化を確認します。
- Step 6
生活上の注意点を説明
硬いものを避ける、片側噛みに注意する、歯ぎしり・食いしばりへの対応、冷え対策、通院ペースについてお伝えします。
生活上の注意点
顎関節症では、施術だけでなく、あごに負担をかける習慣を見直すことも大切です。
日常生活で気をつけたいこと
- 硬いものを無理に噛まない
- 大きく口を開けすぎない
- 片側だけで噛む癖に注意する
- 頬杖を避ける
- 歯ぎしりや食いしばりに気づいたら力を抜く
- 首肩を冷やさない
- 睡眠不足や過労を避ける
- ストレスをため込みすぎない
- 歯科で指導されたマウスピースや訓練は自己判断で中止しない
- 痛みが強い時期は無理な開口訓練を避ける
急に口が開かなくなった、口が閉じられなくなった、外傷後に痛みが強い、発熱や腫れを伴う場合は、鍼灸院ではなく医療機関での確認を優先してください。
鍼灸治療実例
当院で行った顎関節症の鍼灸治療実例の一部をご紹介します。
※以下は個別の症例であり、すべての方に同様の効果を保証するものではありません。症状の程度や経過には個人差があります。
- 治療実例─1
患者32歳女性、会社員
病名右側の顎関節症、右あごの痛み
症状8年ほど前から顎関節症を発症し、時々右あごが痛むようになりました。歯科医院で診察を受けましたが、特に異常は見つからなかったとのことです。
経過痛みが強い時には薬を服用して過ごしていましたが、最近、仕事の締め切りに追われて忙しい日が続いたところ、痛みが強くなりました。鍼治療が顎関節症に効くと聞き、来院されました。
確認問診では、就寝時によく歯ぎしりをしていることが分かりました。また、最近は肩こりも強いとのことでした。切診では、下関穴や嚼中穴の周辺に押すと痛みを感じる圧痛点がありました。
施術歯ぎしり、仕事の緊張、疲労が重なり、顎関節周辺に慢性的な炎症と筋緊張が起きていると考えました。1回目の治療では、下関、頬車、嚼中、合谷、百会、背兪穴などを用い、阿是穴に灸を行いました。
結果最初の治療で右あごの痛みが軽減し、口を開けるのが楽になりました。効果をより安定させるため、3回連続で治療を行ったところ、長年悩まされていた右あごの痛みが落ち着き、肩こりも軽くなり、夜もよく眠れるようになったとのことです。
顎関節症の患者様は、寒冷刺激を避け、硬いものを無理に噛まないなど、生活習慣上の注意も大切です。症状が悪化しないよう、できるだけ早い時期にご相談ください。
当院が選ばれる理由
| 患者様が不安に感じやすい点 | 中国鍼灸・健身院の対応 |
|---|---|
| 歯科で異常なしと言われた | 咀嚼筋、顎関節周辺、首肩、ストレス、睡眠状態を総合的に確認します |
| 口が開けにくい | 開口量、左右差、顎関節周辺の圧痛を確認し、動きやすい状態を目指します |
| 食いしばりや歯ぎしりがある | 咬筋、側頭部、首肩の緊張を確認し、全身の緊張も整えます |
| 早く痛みを軽くしたい | 状態に応じて電気鍼、灸、透針刺法を組み合わせます |
- 顎関節症に対する長年の鍼灸臨床経験
- 下関、頬車、嚼中、阿是穴などを症状に応じて選穴
- 電気鍼、灸、透針刺法を状態に応じて併用
- 咀嚼筋、首肩、側頭部、背中まで総合的に確認
- 歯ぎしり、食いしばり、片側噛み、ストレスも確認
- 歯科・口腔外科での診断・治療を尊重した補完的な鍼灸治療
通院回数・治療ペース
顎関節症の通院回数は、症状の軽重、発症からの期間、開口障害の程度、歯ぎしり・食いしばり、歯科的な原因の有無によって異なります。
| 状態 | 通院ペースの目安 |
|---|---|
| 軽い症状の場合 | 1〜5回程度で痛みや開けにくさの変化を感じる方もいます。初期は週1〜2回程度を目安に確認します。 |
| 痛みや開口障害が強い場合 | 6〜10回程度を一つの目安に、顎関節周辺と咀嚼筋の状態を整えていきます。 |
| 長年繰り返している場合 | 10回以上かけて、首肩、食いしばり、睡眠、ストレスなども含めて継続的に確認します。 |
| 再発予防・体調管理 | 症状が落ち着いた後は、2週間〜月1回程度を目安にメンテナンスを行うことがあります。 |
※上記は目安です。実際の通院回数は、症状の程度、歯科的な原因、開口量、生活習慣を確認したうえでご提案します。
治療コース・料金
顎関節症の治療では、顎関節周辺だけでなく、咀嚼筋、側頭部、首肩、背中、手足、自律神経の状態まで確認するため、中医鍼灸の50分または70分コースをおすすめしています。
- 初診料:2,200円(税込)
- 中医鍼灸コース(50分):
7,200円(税込) / 61,200円(10回券・15%OFF) - 中医鍼灸コース(70分):
8,800円(税込) / 74,800円(10回券・15%OFF)
90分・120分コースもございます。詳しくは治療コース・料金表をご覧ください。
よくあるご質問
顎関節症は鍼灸だけで治りますか?
歯科に通いながら鍼灸を受けても大丈夫ですか?
電気鍼は使いますか?
何回くらい通えばよいですか?
口が開かない時も受けられますか?
生活で気をつけることはありますか?
参考文献・参考情報
- 日本口腔外科学会:顎関節の疾患
- Mindsガイドラインライブラリ:顎関節症初期治療診療ガイドライン2023 改訂版
- 日本顎関節学会:診療ガイドライン
- National Institute of Dental and Craniofacial Research:TMD
- MSDマニュアル プロフェッショナル版:顎関節疾患の概要
- Is acupuncture an effective treatment for temporomandibular disorder?: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
- WHO Benchmarks for the practice of acupuncture
- 中国国家中医薬管理局『中医骨傷科学』
- 中国国家中医薬管理局『中医針灸学』
※参考情報は、疾患理解と医療機関での診断・治療を確認するためのものです。鍼灸治療は歯科・口腔外科での診断・治療に代わるものではありません。
顎関節症は、あごの痛み、口の開けにくさ、関節音、噛みにくさなどが起こる疾患です。
中国鍼灸・健身院では、下関、頬車、嚼中、阿是穴、聴宮、合谷などを用い、必要に応じて電気鍼、灸、透針刺法を組み合わせながら、顎関節周辺と咀嚼筋の緊張を整えます。
歯科治療を受けても違和感が残る方、歯ぎしり・食いしばりがある方、首肩こりや頭痛を伴う方は一度ご相談ください。
この記事の監修・執筆者

院長 朱錫龍(シュ・シロン)
鍼灸歴40年 /
上海中医薬大学卒 元主治医
はり師:第137701号 /
きゅう師:第137515号

副院長 姚依文(ヤオ・イーウェン)
鍼灸歴34年 /
南京中医薬大学大学院修了 医学博士
はり師:第115967号 /
きゅう師:第115884号
