38年間の慢性前立腺炎の臨床経験を総結


私は1986年に上海中医薬大学を卒業して以来、大学附属病院で勤務し、主に慢性前立腺炎などの研究と鍼灸治療に携わってきました。健身院では数えきれないほどの慢性前立腺炎の患者を救ってきました。慢性前立腺炎の鍼治療に関する貴重な経験とより一層の理解を得ました。自分の38年間の臨床経験を総結集し、このレポートを書きました。


慢性前立腺炎は、感染性と非感染性の2つのタイプに分かれます。特徴としては、患者が骨盤領域の疼痛や不快感、排尿異常などを抱えていることがあります。特に非感染性慢性前立腺炎の発症機序や病理生理学的な変化についてはまだ多くの不明な点があります。
この病気は東洋医学の古典文献では「精浊」「淋証」「白浊」などと詳細に記述されています。古代から鍼灸や漢方薬による治療が存在していました。ただし、慢性前立腺炎の臨床的な証型が多岐にわたり、若い鍼灸師には迷いのあるところです。


当鍼灸院では、西洋医学と中医学を組み合わせて、慢性前立腺炎の鍼治療に取り組んできました。
西洋医学には前立腺炎の分類は1型、2型、3型の3つです。
1型:急性前立腺炎、これは急に起こり、下尿路感染の症状があり、尿検査では白血球↑、細菌があり。

2型:慢性前立腺炎、これは下尿路感染的症状が反復発生し、前立腺液or精液or前立腺按摩した後の尿の中、白血球↑or細菌培養陽性。
3型:慢性前立腺炎と慢性骨盤疼痛症候群、主な症状は長期的、反復的に骨盤区域疼痛or不快感、持続時間は3ヶ月超。前立腺液や精液や前立腺按摩後尿液検査により、細菌性前立腺炎と非細菌性慢性前立腺炎などいくつかに分けます。
臨床症状:
患者様尿が近い、排尿痛、残尿感、一部の患者は朝起き時、尿の最後、あるいは排便時に尿道に少量の白い分泌物が流出し。会陰部、外生殖器区、下腹部、恥骨上区、仙骨部および肛門周囲疼痛と不快感と違和感。また排尿時勢い弱くなったり、排尿時間が長くなったり、尿線が以前より細くなったりを訴える患者様もいる。部分の患者様がめまい、疲れやすい、記憶力が落ちる、射精時痛、陽萎(インポテンス)、集中力がなくなる、鬱ぽいなど。


東洋医学には以下のような分型がよく見られます。
①湿熱下注型:主な症状は頻尿、尿意切迫感、残尿感、排尿痛、尿道の中ヒリヒリ熱感、尿の色は黄色、陰嚢が湿っぽい、喉が乾く、舌苔黄腻、脈が速い。
②気滯血瘀型:主な症状は会陰部or陰茎痛、睾丸痛、副睾丸痛、下腹部痛や不快感、仙骨部や肛門周囲疼痛、残尿感、尿後尿道痛、舌質瘀点瘀斑あり、弦脈or涩脈。
③肝氣鬱結型:会陰部or外生殖器区or下腹部or仙骨部or肛門周囲の痛いような痛み、湿っぽい、排尿がスッキリ感なく時間がかかる、胸が重苦しい、ため息が多い、あるいはイライラぽい、心配なりがち、不眠症など。舌淡红,脈弦。
④腎陽虧虚型:寒がり、腰痛、元気がない、性欲が落ちるor陽萎(インポテンス)。舌淡、脈が弱い。


また、臨床では実際には複合証型が多く見られます。針治療の際には、症状に合わせて、一人一人に対して丁寧に辨証分型し、その人の症状と体質に最も適したツボを選んで治療を行います。ツボの違いや針の刺激方法、刺す角度、刺激量によって治療の効果が左右されます。
当院では多くの慢性前立腺炎患者の声をいただいています。私たちはこれを誇りに思い、日々精進し磨きをかけています。