男性、42歳。半年前に顔面神経麻痺にかかり、他の鍼灸院で週一回のペースで半年間治療をしていましたが、あまり効果がなかったということで、当院に転院していらっしゃいました。来院時の主訴は口を丸めることができない、おでこにしわを寄せることができないというものでした。
この患者様は発症して半年経ってからの御来院なので、変化が早くはでないものの、7回経った頃から口は少し丸めることができるようになり、おでこにも少ししわ寄せができるようになりました。
顔面神経麻痺になって8ヶ月が経った頃、鼻から目の下あたりが時々けいれんがありましたので、もしこのままだと後遺症になりかねないと危惧しました。その点を注意深く観察しながら治療を継続、患者様もその後もしっかり週二回治療に通ってくださいましたので、やがてけいれんもなくなり、おでこも口もほとんど元通りになりました。最近では、疲れがひどいときに顔が少しこわばる程度です。
顔面神経麻痺の鍼治療が効果を上げるためには施術者の診断が大事になります。