裸足で楽しむ夏の健康法

真夏になると、裸足でサンダルを履きたくなります。しかし、中医学には「寒は足から」という言葉があります。「寒」とは風、寒、暑、湿、燥、火の六つの気候変化の一つで、陰邪気に属します。足も陰に属し、昔から「涼頭温足」という養生訓があるように、足を暖かく保つことが重要です。

 

足は身体の末端に位置し、心臓から遠く、皮膚も薄いため保温能力が低く、冷えやすい部分です。足に寒邪が侵入すると、膝や腰の病気、心臓や胃痛、月経不順、内臓の機能低下などを引き起こすことがあります。また、足の健康は体や頭脳の発育にも重要で、足は「第二の心臓」とも言われています。足や足指を動かすことで冷えを予防することができます。

 

足を冷えさせないための方法はいくつかありますので、以下にご紹介します。

 

1.足指をしっかり動かす

 縮めたり伸ばしたり揉んだりして適度な刺激を加え、脚部の血流を促進させます。腰痛や肩肘痛の一因は足指の動きが少ないことです。

 

2.適切な靴の選び方

 小さすぎたり細すぎたりする靴は血流を悪化させ、保温効果も低下します。足に合った靴を選びましょう。

 

3.年齢に適した靴と靴下

 年齢に応じた柔らかさや歩きやすさを考慮した靴を選びます。汗をかきやすい方は吸湿性、乾燥しやすい方は保湿性を重視した靴下を選ぶと快適です。

 

4.寝る前に足湯をする

 寝る前に1520分ほど足湯をすることで血液の循環が促進され、早く眠ることができます。

 

5.寝る時に足を温かく保つ

 布団をしっかりかけて、寒邪の侵入を防ぎましょう。

 

健康と予防のためにも、しっかりと「温足」を実践してみてくださいね。