
現代はストレスや過労、気温差などで、なんとなく調子が悪い「未病(みびょう)」の方が増えています。そんな時、中医学では体内の《気・血・津液(しんえき)》の流れやバランスに注目します。
■「気・血・津液」とは?
- 気(き)… 生命エネルギー。活動力や内臓の働きを支える力。気が不足すると、疲れやすく元気が出ません。
- 血(けつ)… 身体を養う「血液」に相当。女性の不調(月経トラブルなど)にも深く関係します。
- 津液(しんえき)… 汗・唾液・涙など体液。肌や粘膜、関節の潤いを保つ存在です。
これらは互いに支え合いながら、全身に巡ることで「元気で健やか」な状態を保ちます。しかし、どれかが不足したり滞ったりすると、不調が現れます。
■タイプ別・気血津液の乱れとおすすめのツボ
【気虚タイプ】
特徴:疲れやすい・息切れ・やる気が出ない
おすすめツボ:中脘(ちゅうかん)
→ みぞおちとおへその中間にあるツボ。胃腸の働きを助け、気を補います。
【血虚タイプ】
特徴:めまい・顔色が悪い・爪が割れやすい・不眠
おすすめツボ:三陰交(さんいんこう)
→ 内くるぶしの上、指4本分の場所。女性の不調や血を養うツボとして有名です。
【津液不足タイプ】
特徴:口や喉の乾燥・肌のカサつき・便秘
おすすめツボ:太渓(たいけい)
→ 内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ。腎の潤いを補うツボです。
■ 中医学の視点で気・血・津液のバランスを整える
「なんとなく不調」「検査では異常がないけれどつらい」――そんな時こそ、中医学の視点で体を見つめ直すことが大切です。
日々のセルフケアにツボ押しを取り入れながら、定期的な鍼灸でバランスのとれた身体をつくっていきましょう。健身院が、そのお手伝いをいたします。