当院に通っておいでの顔面神経麻痺の患者様から中国風の揚げパンをいただきました。上海育ちの私たちには、とても懐かしい気がするパンです。
子どもの頃に食べていた揚げパンはこんなに大きくありませんでしたが、味は懐かしい故郷の味そのものでした。中国人が多く生活しているので有名な西川口で買ってきてくださったそうです。お心遣いに感謝の気持ちでいっぱいです。
この顔面神経麻痺の患者様は、若くて可愛い中国人女性です。一週間ほど前から、突然、顔の右半分が麻痺したというので、3月15日に当院にお見えになりました。来院された時には目を閉じられない状態で、涙目で、口も歪んでいました。定休日の日曜を除いて毎日通っていただき、きょうが9回目の治療でした。5回目の治療を終えた頃から少しずつ症状が改善し始め、涙が止まり、ある程度目を閉じられるようになりました。7回目には口も徐々に動くようになり、「あ、い、う、え、お」と明瞭に発音できるようになりました。
この患者様は中国出身の方なので、神経麻痺は鍼灸で治すという発想が自然に身についています。それもあって発症してから一週間という早い時期に来院してくださったのが功を奏し、あと4〜5回の治療で完治できそうです。