川湯温泉

 

ゴールデンウィークは如何お過ごしでしたでしょうか?私は連休を利用して北海道の川湯温泉に一泊二日で出かけました。

 

川湯温泉といえば、星野リゾートが進出するというニュースが記憶に新しい。1991年度には最大で56万人の宿泊客が訪れた川湯温泉街は、近年10万人を下回る厳しい状況が続き、廃ホテルが立ち並んでいました。星野リゾートが川湯温泉街への進出を、温泉街再生の弾みとする考えです。


川湯温泉は阿寒国立公園の中にあり、すぐ近くには硫黄の煙をモクモクと噴き出す硫黄山があります。温泉の泉質はもちろん硫黄泉で、強酸性のため普通の石けんが使えない温泉として知られています。ここは温泉街を挙げて、全国的にも珍しい「源泉100%かけ流し宣言」をしています。どこの旅館に泊まっても、すべて源泉かけ流しなんだそうです。あまりに強いお湯なのですぐに配管が腐食してしまい、お湯を循環させようにもできないという事情もあると聞きました。恋患い以外の万病に効くといわれる群馬県の草津温泉のお湯にちょっと似ているように思います。いずれにせよ体がほかほかと温まるとてもいいお湯で、私はとても気に入っていて今回が3回目、「川湯観光ホテル」というホテルに泊まりました。翌日は硫黄山へと続く遊歩道を歩いてみました。名物のイソツツジが咲くにはまだ季節が早過ぎますが、6月の中旬頃になると小さなツツジの花で見渡す限り真っ白になるそうです。その季節に来てみたいものですが、残念ながらお休みがとれそうにもありません。

 

阿寒国立公園は日光や阿蘇などとともに昭和9年(1934年)に国立公園に指定された、古い歴史のある、全国的にもよく知られた公園です。深い原生林に包まれて阿寒湖や摩周湖、屈斜路湖など火山起源のカルデラ湖があります。私は神秘的な摩周湖も好きですが、一番のお気に入りは雌阿寒岳の麓にある湖・オンネトーです。季節や天候、見る角度によって水の色が様々に変化するので「五色沼」とも呼ばれています。透き通った水は水温が低く、そのため湖中の倒木がいつまでたっても腐らず、それがアクセントになって独特の風景を形作っています。かつて道東めぐりの観光バスで訪れたことがあるのですが、なぜか数年前に路線から外されてしまいました。車があれば簡単に行けるのですが、運転ができない私にとってはなかなか行けない場所になってしまったのが残念です。


東北海道は豊かな自然に恵まれ、知床半島や釧路湿原、網走など多くの魅力的な観光スポットや見どころがあります。興味ある方は是非行ってみてはいかがでしょうか?