中国鍼灸治療心得

鍼灸で病気を治すとは、症状によっていくつかのツボを選んで組み合わせて治療を行います。ですから、ツボの選び方はとても大切です。

 

少数のツボは病気の性質に特別な作用が有しております。例えば素髎穴と人中穴の作用は「開竅醒脳」ですので、ショック、虚脱などによる失神の時によく使われます。大椎穴、曲池穴、合谷穴の場合は熱を下げる作用が優れています。これらのツボを除いてほとんどのツボは疾病の発生部位にたいして選択性を有しております。例えば合谷穴の治療の重要部位は頭、顔面、口、咽喉ですから、頭痛や口ヘルペスや歯の痛みでも、また顔面痙攣や顔面麻痺でも合谷穴を使います。選穴法には近選法(症状に近い場所)、遠選法(症状に遠い場所)、対症選穴法(症状その場所)、神経分布選穴法などがあります。また配穴法(組み合わせ)もあります。

 

中国鍼灸学が奥深く、いつも勉強の心を持って臨床治療に臨むことをつくづく思っております。

 

*上の写真は患者様からいただいた、今が旬の美しいカシワバアジサイです♪♪♪