神経性胃炎

 

 

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患者様の体質や人柄を見極めて治療します

神経性胃炎は心身症のひとつで、胸焼け、上腹部膨満感、みぞおち痛など、慢性胃炎とよく似た症状が現われます。これは過度のストレスが原因で自律神経のバランスが崩れ、交感神経が昂ぶった状態が持続し、胃の血流が悪くなって胃粘膜の抵抗力が弱まっているのです。さらに胃の動きや胃液の分泌機能も低下し、食欲不振や消化不良などの症状が現れます。内視鏡などで検査をしても、解剖学的、病理学的な変化は見られないことがほとんどです。鍼灸治療は、こうした病理的変化を伴わない神経性胃炎の治療に極めて有効です。

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健身院の鍼灸治療の特徴

消化器系の症状を呈する患者様には神経過敏な方が多くいらっしゃいます。そこで私たちは治療に際して、細心の注意を払いながら臨みます。治療用の鍼をあらかじめ多数用意しておき、患者様の反応を見ながら、どの鍼を使うかを決めていきます。体質的に丈夫な方には強い刺激を与え、虚弱な方には弱い刺激をと考えていますが、臨床的には例外も多いのが現実です。患者様の症状はもちろんですが、体質や人柄なども注意深く見極めていくよう心がけています。

当院でよく使うツボ百会、天突、中脘、天枢、足三里、三陰交、胃病穴(当院が導入している平衡鍼灸学特有のツボです)など。症状によって灸を併用することもあります。

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当院での治療例

当院では、患者様一人一人の症状に合わせて異なった治療法を採用しています。

治療実例─1

患者37歳・女性 会社員】

病名神経性胃炎

症状胃に痛みを感じるようになってから三ケ月後の来院でした。主に食後に痛みを感じ、胃もたれや胸やけ、膨満感があります。ゲップがときどき出て、食欲不振の状態が続いていました。仕事で緊張を強いられたり精神が落ち込んだときに特にひどくなるといいます。お話をうかがい、舌の状態を診るなどして、諸症状を分析した結果、肝胃臓腑の気の流れが悪いと判断し、肝胃の気をすみやかに流通させる治療を行うことにしました。

治療経過:初日の治療は中脘、足三里、内関などツボを選んで鍼を打ちました。1回目の治療が終わった時点で、患者様からは胃の痛みが消えたとのお言葉をいただきました。しかし、2日後にまた痛みが再発し、お腹が張ってきたというので来院されました。2回目の治療も初回と同じツボに鍼を打ち、やはり、すぐに痛みが消えました。以降は2日に1回のペースで鍼治療を続け、症状が次第に軽くなっていきました。5回目以後は痛みが完全に消え、お腹に軽い張りを感じるぐらいで、ゲップも日に1回程度しか出なくなりました。ストレスで慢性化した胃炎を根治しようと、その後も鍼治療を継続しています。