更年期障害の中国鍼治療

 

 

01

ベテランの女性医学博士が鍼治療担当

女性は閉経(一般的に45歳〜52歳の間)、あるいは他の原因で卵巣機能を失うと、身体的あるいは精神的な症状が出ます。特にホルモンの変化に起因する自律神経機能の障害が起きやすくなります。更年期の女性の25%は症状が比較的重く、治療が必要だと言われています。しかし、薬物療法だけでは治りませんし、副作用の問題も無視できません。当院の鍼灸治療は崩れた心身のバランスを回復させ、更年期障害のつらい症状を緩和します。

02

更年期障害の主な症状

更年期障害は、自覚症状が中心の疾病で、人によって症状が異なります。また、症状が一定ではなく、日によってさまざまな不調が現れることも多いため、周囲に理解されにくく、一人で悩まれる方が少なくありません。

 

更年期障害でよく現れる症状を列挙します。

① 心血管系の症状

 のぼせ・ほてり

 異常な発汗(ホットフラッシュ)

 手足の冷え

 動悸・めまい・息切れ

 血圧の変動

② 精神的・神経的な症状

 物忘れ・集中力の低下

 不眠・睡眠障害

 気分の落ち込み・憂うつ感

 倦怠感・疲れやすさ

 肩こり・腰痛・関節痛

 皮膚のかゆみ・蟻走感(皮膚を虫が這うような違和感)

③ 月経や生殖器の変化

 月経不順(周期の乱れ・経血量の変化)

 閉経

 外陰部・子宮・乳腺の萎縮

03

代替医療として注目される鍼灸

西洋医学では、更年期障害の治療として心理療法、抗うつ剤の服用、ホルモン補充療法(HRT)などが一般的です。しかし、薬物療法には副作用のリスクがあり、特にホルモン補充療法を長期間続けると、乳がん・子宮がんの発症リスクが高まる可能性が指摘されています。そのため、定期的な検診を受ける必要があります。

こうした背景から、副作用が少なく、自然な方法で症状の改善を目指せる 鍼灸治療 が代替医療として注目されています。

中国医学では、更年期障害の主な原因を 「腎気(じんき)」の低下 と考えます。「腎気」とは、生まれ持った生命エネルギーのことで、加齢とともに減少します。腎気が不足すると 陰陽のバランスが崩れ、臓腑の機能が低下し、さまざまな不調を引き起こします。

鍼治療は、この乱れたバランスを整え、自然治癒力を高めることで、更年期障害の症状を緩和する効果が期待できます。

 

04

健身院の更年期障害に対する鍼治療

当院では、これまで多くの更年期障害の患者様を治療してきました。患者様が訴える症状の多くは 「腎の陰虚(じんのいんきょ)」や「腎の陽虚(じんのようきょ)」 によるものと考えられます。

鍼治療では、まず 一人ひとりの症状を詳しく診察 し、それぞれの体質や状態に応じたツボを選んで治療を行います。そのため、使用するツボは患者様ごとに異なります。

 

症例紹介:鍼治療による改善例

治療実例─1

患者50代女性

症状のぼせ・発汗・動悸がひどいケース

治療この方は、閉経後に のぼせ・発汗・動悸・不眠 が強く、日常生活に支障をきたしていました。初診時、 腎陰虚と心火亢進(しんかこうしん) の状態と判断し、「三陰交」「太谿」「合谷」などのツボに鍼を施しました。

結果1ヶ月後にはのぼせや発汗の回数が減少し、3ヶ月の治療で動悸も軽減、不眠も改善しました。

治療実例─2

患者40代後半女性

症状気分の落ち込み・疲労感が強いケース

治療この方は、仕事中に強い倦怠感を感じ、気分が落ち込みやすい状態でした。診察の結果、 腎陽虚と気滞(きたい) の状態と判断し、「関元」「百会」「足三里」などのツボを使って治療しました。

結果1ヶ月後には疲れにくくなり、3ヶ月の治療後には精神的にも安定し、日常生活を快適に過ごせるようになりました。

05

更年期を健やかに過ごすために

日本人女性の平均寿命は世界トップクラスとなり、閉経後の人生が30年以上 になる方も珍しくありません。更年期を健やかに乗り越えることは、豊かな高齢期を迎えるためにも重要です。

当院では、更年期障害にお悩みの方が より快適に、前向きに日々を過ごせるよう、患者様一人ひとりに合わせた鍼治療を行っています。つらい症状でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

お問い合わせ:中国鍼灸・健身院

住所:東京都渋谷区渋谷1-24-5 ドクターズビル8F

電話:03-3498-6788

診療時間:11:00~20:30