元中国主治医が成功へ導く
※上海中医薬大学附属病院元主治医
最新の鍼治療で不妊の悩みを解決する方法
不妊治療における鍼治療は、近年、世界中で注目を集めています。1980年代から、西洋医学でも鍼灸の効果が認められ、排卵を促進し、妊娠の可能性を高める手段として利用されています。現代の鍼治療は、従来の方法を基盤にしつつ、新たな技術や知見を取り入れることで、さらに高い効果が期待できるようになっています。
最新の鍼治療では、特にホルモンバランスの調整や血行改善に重点が置かれています。これにより、卵巣や子宮の機能が向上し、妊娠しやすい状態が作られます。鍼灸治療は、生理周期の正常化やストレス軽減にも効果があり、精神的な負担を軽減し、体調全般の改善を図ることができます。
当院の院長と副院長は、上海中医薬大学附属病院で不妊治療を担当していた経験を持ち、最新の鍼治療法を取り入れた治療を行っています。多くの患者様が当院での治療後、妊娠に成功されています。
鍼治療は、個々の体調や状況に合わせたオーダーメイドの治療が可能で、自然療法としても高い評価を得ています。妊娠を望む方にとって、最新の鍼治療は効果的な選択肢となり得るでしょう。
中国鍼による不妊治療の歴史と効果
中国鍼灸は、数千年の歴史を持つ伝統的な治療法であり、特に女性の健康をサポートする手段として広く利用されてきました。その起源は中国最古の医書『黄帝内経』にまで遡り、女性の生理周期が正常であれば妊娠しやすいという考えが記されています。この古代の知恵は、現代の不妊治療にも大きな影響を与えています。特に、生理不順や生理痛が不妊の原因となることが多いため、鍼灸によってこれらの症状を整えることが、不妊治療において非常に重要だとされています。
さらに、東晋時代(4世紀)の『鍼灸甲乙経』にも不妊症に関連した記述があり、特に「関元」というツボの刺激が推奨されています。関元は、臍(へそ)の下に位置し、ここを鍼灸で刺激することにより、血行が改善され、体内のエネルギーバランスが整うとされています。この効果によって、身体全体の調子が整い、妊娠しやすい状態へと導かれることが期待されます。
中国鍼灸は、単に血行改善やホルモン分泌をサポートするだけでなく、ストレスを軽減する効果もあります。ストレスは不妊の一因とされており、心身のバランスを取り戻すことが、妊娠をサポートするために重要な役割を果たします。また、鍼灸は身体全体の調和を促し、健康を維持するための効果的な方法として、近年、女性の健康管理において注目されています。
鍼灸治療は、月経周期の調整や体調不良の改善に有効であり、個々の体調に合わせた治療が行われる点が大きな特徴です。専門的な鍼灸師と相談しながら、最適な治療法を選択することが、健康を促進し、妊娠しやすい体づくりに繋がります。治療においては過度な効果の主張を避け、健康管理の一環として、信頼できる方法でアプローチすることが重要です。
健身院における中国鍼治療
当院では、中国と日本の両国で正式免許を取得した経験豊富な鍼灸師が治療にあたります。院長の朱錫龍と副院長の姚依文は、上海中医薬大学附属病院にて不妊治療に従事しており、その豊富な経験をもとに、来日後も中国での最新の不妊治療研究を積極的に取り入れています。
不妊症の治療には、細い鍼を使用する「毫鍼(ごうしん)」を用い、生理終了後から治療を開始します。週に二回、選定された適切なツボに鍼を刺入し、徐々に気を補う方法を取り入れることが不妊治療の特徴です。この治療法により、身体のバランスを整え、妊娠しやすい環境づくりを目指します。治療はおおよそ三ヶ月間のサイクルで行われます。
当院では、鍼治療と西洋医学による不妊治療を併用することを推奨しており、相乗効果によるより良い結果を期待しています。患者様一人ひとりに最適な治療法を提供し、健康な妊娠をサポートいたします。
健身院の治療実例
当院では、患者様一人一人の症状に合わせて異なった治療法を採用しています。
- 治療実例─1
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患者41歳女性・結婚8年目
病名不妊症
症状来院前に一度、体外受精の治療に取り組み、失敗していました。 自覚症状は、体がだるい、不眠、喉が渇く、生理の量が少ないなど。
治療経過:毎週1回から2回、肝兪、腎兪、子宮、神門、三陰交等のツボを使って鍼治療を行ないました。3ヶ月鍼治療を続けた結果、二度目の体外受精で受胎に成功しました。
- 治療実例─2
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患者33歳女性・結婚4年目
病名不妊症
症状来院された時に生理不順、お腹や手足の強い冷え、腰痛を訴えていらっしゃいました。
治療経過:毎週1回から2回の鍼治療を行ない、 およそ半年の治療で生理が順調になり、冷え症も著しく改善、その後自然に赤ちゃんを授かりました。
妊娠力をアップする方法
不妊症に悩む方々にとって、「妊娠力」を高める方法は重要な関心事です。日常的に気をつけるべき点をいくつか挙げます。
【「腎虚型」不妊症の場合】
腎虚型は月経不順(経遅)や経量が少なく、淡暗色の特徴があります。精神的な疲労感、腰や膝のだるさ、耳鳴り、脈沈などの症状も見られます。このような腎虚型の患者さんは、栄養補給を心がけ、過労を避ける生活が重要です。性生活は節度を守るようにしましょう。
【「肝鬱型」不妊症の場合】
肝鬱型は月経が不定期で経色が暗紫色、月経時に小腹部の痛みや四肢の冷えが伴います。胸脇部の膨満感や情緒不安定、舌が暗紫色になるなどの症状が見られます。このタイプの不妊症患者には、精神的なリラックスが不可欠です。性生活は過度に控えめにしましょう。
【「痰湿型」不妊症の場合】
痰湿型は月経がスムーズに訪れず、経血は粘り気があり、おりものは白色で多いのが特徴です。肥満、動悸、腹痛、四肢の冷え、舌苔が白くなるなどの症状が見られます。このタイプの患者さんには喫煙を避け、脂っこい食べ物を控えることが大切です。肥満気味の方はダイエットに取り組みましょう。