薬で治らない胃痛は当院にご相談ください
慢性胃炎とは、胃の粘膜に腫脹、熱感、疼痛などの慢性的な炎症を生じる病気です。胃の疾患のなかの6割までをこの慢性胃炎が占めると言われています。症状としては慢性的な胃痛、消化不良、上腹部(みぞおち周辺)の不快感や膨満感、食欲不振などがあります。慢性胃炎に対する鍼・灸の治療効果は、決して薬物療法に劣るものではありません。
当院では2000年の開院以来、慢性胃炎の鍼治療実績を積み上げてきました。薬でもなかなか治らない胃痛をお持ちの方は経験豊かな当院の専門家にご相談ください。

慢性胃炎の原因と鍼治療
現代社会では胃痛、胃のもたれなどに悩んでいらっしゃる方が大変に多くおいでです。こうした症状の原因は様々ありますが、最近ではおよそ8割はピロリ菌の感染が原因だと言われています。そのうえに現代社会特有のストレスが働き、症状を悪化させているものと考えられます。慢性胃炎に対しては中国で臨床実験が繰り返され、鍼で特定のツボを刺激し、胃酸の分泌を調整することによって、胃腸の蠕動運動に影響を与え、痛みを鎮めることができると明らかになってきました。ですから、ピロリ菌を除菌する治療を受けた後でも、症状が残っている場合は、鍼灸治療の継続をお勧めしたいと思います。
健身院の慢性胃炎鍼治療
胃カメラによる検査で慢性胃炎と診断された患者様、あるいは胃痛を訴える患者様が当院においでになった場合、私たちはまず、中国の伝統的な診断法である「四診」を行ないます。
●望診=皮膚の状態や顔の表情、
舌の状態などを目で見て診察
●聞診=体臭や口臭をかぎ、
呼吸音などを聞くことによって診察
●問診=患者様のお話をうかがって診察
●切診=脈をとり、触診によって診察
そして、四診から得た情報を詳しく分析し、慢性胃炎なのか、消化器系の潰瘍(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)なのか、あるいは胃けいれんなのかを判別し、それによって適切な治療法を採用します。
- 治療実例─1
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患者33歳女性
病名非喫煙者の女性が発症したケースです。
症状半年前から胃痛に悩まされてきたが、この一ヶ月ほど急に痛みが強くなってきた。二週間前に胃カメラの検査で慢性胃炎と診断された。来院時には、空腹時だけではなく食事後にも痛みがあり食欲を感じない、ときどきゲップが出る、下痢気味、腹や足が冷たく感じられる、という状態でした。切診の結果、臍上あたりを押すと痛みがあることがわかりました。脈は弱く、望診で舌を診察したところ「舌淡苔白」の状態でした。足三里、中脘、内関、脾俞、胃俞などのツボに鍼を打ち、加えて灸も使って治療する方針としました。
鍼治療経過:最初の治療の後、すぐに胃の痛みが消えて、臍上を押しても痛みを感じなくなりました。体がほかほかと暖かくなり、よみがえった感じがするというお話でした。翌日の2度目の治療で、少し食欲が回復し、ある程度なら食べられるになりました。足のむくみを取るために、三陰交というツボを追加して治療することにしました。毎日1回、5連続の治療で、最初の来院時に比べ諸症状が七割がた改善しました。6回目からは一日置きの治療に切り替え、全部で10回の治療を終えた時点で胃痛などの症状はほぼ全快しました。