男性、37歳、公務員。
主訴 :座ると下腹部辺りが痛い 現病歴:半年前から座ると下腹部や会陰部、大腿内側が痛くなります。発症当時泌尿科で前立腺炎と診断され、薬を1ヶ月位飲みました。痛みは当初より少し良くなりましたが全部は消えませんでした。以後、漢方薬も現在まで飲み続けましたが、あまり症状が変わりませんでした。 健身院での鍼灸治療経過: 患者様ががっちり体格で、平素お酒や肉などが好きで、主訴以外には、舌の苔は黄、脈が滑脈でありました。中医学的から見ますと、湿熱の体質と気血の流れが悪いと判断し、治療は湿熱を体から駆除し、気血の流れをよくします。 針治療は毎日一回、まず、10回一クールを行いました。最初の10回が終わったごろ、ようやく痛みが軽くなったといいます。二回目のワンクール治療に入ると、毎回良くなって行くのが日に日に実感でき、二十回の治療が終わった頃、痛みがほとんど消えました。 治療効果を固めるため、全部で三十回の鍼灸治療を行い完治することができました。 ※施術効果には個人差があります。
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毎年の今頃からインフルエンザ流行の季節です。
今年はとりわけコロナウイルスもありますので、例年よりも入念に予防した方がいいですね。皆様もご存知のように、予防するにはマスクの着用やこまめな手洗い、休養、栄養、水分補給や適度な湿気などがあります。 今日、それとは別に、インフルエンザ予防用の漢方をご紹介したいと思います。体がつかれ気味の時は漢方薬の補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を飲むのも予防につながります。 補中益気湯とは、中国金元時代の名医である李東垣の『脾胃論』において記された処方であり、すでに769年以上の歴史がある名方です。もともとは虚弱体質や病後の体力増強、中気下陥などに用いる処方ではありますが、近年、体の免疫機能を増強させ、細胞内に侵入した病原体ウイルスを分解して感染を予防するという作用も認められていることからインフルエンザ予防用として利用されるようになりました。 新型コロナウイルスが終息するまで、もう少し時間がかかりそうですが、みなさんで頑張って乗り越えていきましょうね。 顔面神経麻痺の患者様にとって、リハビリは治療と同じぐらいに重要なものです。
根気よくリハビリを続けることが大切です。 自分自身で手軽にできるリハビリといえば、 温熱療法やマッサージ、 「ミラーバイオフィードバック療法」などが挙げられます。 簡単にご説明しましょう。 1 温熱療法とマッサージ 中国医学では顔面神経麻痺は「冷風突撃」によって生じるものだとされています。 そこで、当院では顔面を温めることを患者様にお勧めしています。 朝起きてすぐに蒸しタオルで顔を温め、夜も寝る前に一回温めるようにしましょう。 温めた後は顔に保湿クリームを塗って優しくマッサージを行います。 力加減はご自身が気持ちよく感じられる程度で充分です。 蒸しタオルはフェイスタオルを水で濡らして絞り、 おしぼりのようにくるくる巻いて電子レンジで1分半ほど温めればいいでしょう。 蒸しタオルはそのままでは熱いので、 電子レンジから取り出してすぐに顔にのせるのは避けましょう。 2 ミラーバイオフィードバック療法 聞き慣れない言葉ですが、鏡を見ながら表情筋の動きをコントロールするリハビリです。 鏡を見ながら口笛を吹く練習、 イーをいう形で口を横に引いて歯を見せる、プーと頰を膨らませる練習などがあります。 そのときに注意すべきことは、なるべく額や目の筋肉を動かさないこと。 目と口が一緒に動くことがないように、 ゆっくり軽く動かすことをイメージしながら行います。 同様に、目を閉じる練習、額にしわを寄せる練習をするときも、 口元を動かさないように注意しながら行うといいでしょう。 例えば、ものを食べるときに無意識のうちに目を閉じてしまったりすることを 「病的共同運動」と呼びますが、 ミラーバイオフィードバック療法はその発症を防ぐのにも有効です。 続いて、顔面神経麻痺の患者様が日常生活で注意すべき点を列挙します。 ・食事や話をするときには意識をして 口を大きく動かすよう心がけましょう。 そして、口の周りの筋肉を動かすとき、 なるべく額や目の筋肉を動かさないこと。 すでに病的共同運動が出ている患者様は、 食事の際に目を細めがちになりますので、 意識して大きく開くよう心がけましょう。 ・目を閉じることができない場合、 まばたきできず目が乾いてしまう場合は、 目の粘膜を保護する必要があります。 症状の重い方は夜は眼帯をしましょう。 ただし、寝ているあいだにも 麻痺した神経は回復していますので、 眼帯はきつく圧迫しないようにした方が 治りが早くなります。 眼帯を締め過ぎないよう注意しましょう。 ・最後にミラーバイオフィードバック療法を 行うときの注意点です。 この療法はやりすぎてはいけません。 特に発症から3ヶ月程度で、 まだ口の歪みが残っていたり、 目を閉じるのが難しかったりする場合は、 無理に行わないほうがいいと思います。 不適切なリハビリを行うと かえって病的共同運動を生じかねません。 当院では顔面神経麻痺の治療だけではなく、 患者様のリハビリの指導も行なっています。 どうぞお気軽にご相談ください。 |
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3月 2023
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