40代男性、ベル麻痺、一週間前に発症。
来院時の症状:左側の目が閉じられない、涙が出る、口元の歪み、耳周辺の痛み。 前にも書きましたが、この病気を中国医学では「口眼歪斜病」と呼びます。 文字通り口や目が歪む病気で、疲れが溜まっているときに冷たい風などの邪気(悪い気)に侵されると、気血不和(体内を巡る気と血液の流れが滞る状態)になり、発症すると考えられています。 治療としては、 「地倉」と頬車、「陽白」と「魚腰」などのツボに特殊な透刺鍼を打つことによって主に体内の邪気を取り除き、血流をよくすることで、詰まった経絡(気の通り道)を開きます。 治療経過: 早い段階から始めた治療ですので、経過はいたって順調です。2クールの治療を終えて、目も閉じられるようになり、ひたいと口元のシワがなくなり、耳のいたみも消えました。ただ、疲れる時に少しこわばり感がまだ残っていました。それは日にちが経てば自然によくなります。 顔面神経麻痺の針治療はできるだけ早期開始することによって、早期回復に繋がります。 そして、拘縮や共同運動などの後遺症リスクも軽減できます。 ※施術効果には個人差があります。
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3月 2023
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