男性,37才,職業教師。
主訴:頻尿三ヶ月。 病歴:患者様が約三ヶ月前から頻尿になり、昼間は8回位、夜は15回位でした。 病院に慢性前立腺炎と診断され、処方された薬を約一ヶ月半飲み続けましたが、症状は改善しませんでした。話をよく聞くと、最初から病院の検査では細菌性前立腺炎ではないことがわかりました。 健身院での治療経過: 慢性前立腺炎の患者の中で、多くの方は急性前立腺炎の発症過程がありません。 この患者様は最初から発熱、小腹部や陰部の痛みや排尿痛など急性前立腺炎の症状がなく、ただトイレの方が近く、泌尿器科に行ったところ、そのまま慢性前立腺炎と診断されたそうです。 患者様が健身院にいらっしゃった時の主な症状は頻尿、尿意が比較的急迫で残尿感もあり、尿の色は黄色です。また、睡眠も浅いです。舌を見ると舌質が赤く、舌苔薄黄、脈は速い。治療は1日一回でまず清熱利尿の効果がある相応なツボを選びます。連続5回の鍼灸の治療の後、昼間のトイレの回数が減り、急迫感も少し改善を感じると患者様がおっしゃいました。そして、10回目後、トイレの回数は昼間が五回まで、夜が十回までに減りました。20回の鍼灸治療が終えた時は頻尿の症状がさらに良くなり、夜はトイレへ行く回数も6、7回まで減りました。睡眠も前よりよくとれるようになり、以前のような元気を取り戻しました。また、舌診を見ると舌質が淡紅、苔薄白、健康人の舌でした。 その後、2日一回のペースで、滋陰補腎に効果のあるツボ(腎兪、太谿など)を加えて、さらに20回の治療を行いました。全40回の鍼灸治療で頻尿を完治することができました。 ※施術効果には個人差があります。
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夏になり、裸足でサンダルを履きたい季節になりました。夏は、電車やオフィス、おうちの中でも常に冷房がある環境です。冷房は涼しくて快適ですが、足もとがすっかり冷えてしまいます…
中医学では「寒」は足からという言い方があります。「寒」とは風、寒、暑、湿、燥、火という大自然の六種の気候変化に属します。その六種の中の「寒」は陰邪気に属し、また、足の下にも陰に属します、昔から「涼頭温足」という養生訓があり、つまり足を暖かくします。 足は身体の末端に位置し、心臓から遠く離れていて、さらに足の皮膚は薄く、保温能力は低いことから足は冷えやすいのです。もし足に寒邪侵入したら、ヒザや腰の病気にもつながったり、心臓や、胃痛、月経不順、内臓の働きに影響を与えることもあります。また、足の健康は体や頭脳の発育のためにも重要です。「第二の心臓」とも言われています。足先の冷えは足や足指の運動をすることによって、冷えは予防することが出来ます。 足を冷えさせない方法はたくさんあります。いくつかご紹介したいと思います。 ※足指をしっかり動かして、縮む、伸ばす、揉むなど適度の刺激を加え、脚部の血流循環を促進させます。腰痛、肩肘痛などの原因の一つは足指の動きが少ないからです。 ※靴の選びもとても大事です。 小さすぎ、細すぎの靴は血流循環が悪くなります、さらに足の周りの空気層が少なく、保温効果も減ります。 ※年齢に適した靴、靴下。 例えば年齢によって靴の柔らかさ、 歩きやすさなどによって年齢に適した靴を選びます。靴下も脚汗かきの方は汗の吸湿性を重視し、脚乾燥する方は保湿性を重視し、快適に過ごせます。 ※寝る前に足湯をする。 寝る前足湯を15から20分くらい温める。そうすると血液の循環が促進され、早く眠れます。 ※寝る時、足にちゃんと布団をかけます。寒邪の侵入を防ぐため。 健康や予防のためにも、しっかり「温足」養生を試してみて下さいね。 |
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3月 2023
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