ここ数日、当院では
顔面神経麻痺の患者さんが目立ちます。 梅雨が明けて、 急に暑くなったことが原因だと思われます。 大汗をかいた後に間違ったエアコンの使い方をすると、 顔面神経麻痺を起こしやすくなります。 32歳のAさんはテニスが好きで、 週二回、コートで汗を流しています。 先週末、いつものように テニスの後でシャワーを浴び、 暑かったのでいつもに比べてエアコンの温度を低く設定したといいます。 冷たい風が直接頭に当たっていましたが、 涼しく感じるので気にかけませんでした。 寝る前になって 左の耳にかすかな違和感を感じましたが、 さして気にすることもなく、 そのまま朝まで寝てしまったそうです。 翌朝、起きたときに、 左耳の後ろに強い痛みを感じました。 鏡を見ると口の左端が歪んでいて、 涎が流れ落ちています。 しかも、左目を閉じることができなくなっていました。 すぐに病院に行くと、 医師の診断は「顔面神経麻痺」でした。 健身院にみえたのは 病院に行った翌日のことです。 もう一人、Kさんは19歳、 合宿に泊まり込んで車の免許を取得中です。 ここ数日はとても暑かったため、 合宿に戻ってからは エアコンをがんがん効かせていたそうです。 その結果、次の日に左顔面神経麻痺を発症、来院されました。 Aさんの場合とほとんど同じケースですね。 毎年夏になると、 こうしたケースが相次いで見られます。 顔面神経麻痺の発症を防ぐために、エアコンを使うときに注意すべきことを書きます。 1)夏の外出やスポーツで汗をかいたあと、 暑いからといって エアコンの温度を低く設定しすぎると、 急激な温度変化が 顔面神経に悪い刺激を与えます。 少なくとも風が直接頭に当たる状態は 避けるべきです。 2)当初は多少暑く感じられたとしても、 室内外の温度差は 8度以内に抑えるようにしてください。 3)エアコンのスウィッチを入れるのは、 入室して10分後を心がけて下さい。 発汗で毛穴が開いた状態のまま、 突然冷気に当たると、 体表面の温度が急激に下がるので、 風邪もひきやすくなります。 4)長時間クーラーを入れっ放しにすると 空気が乾燥してしまいます。 可能なら1時間ごとに一度電源を切り、 窓を開けるなどして 換気を心がけるよう心掛けてください。 ※施術効果には個人差があります。
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3月 2023
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