今日は突発性難聴の症例をご紹介したいと思います。
女性、40歳。 主訴:突発性難聴なって2ヶ月。 現病歴:2ヶ月前に突然左の耳が聴こえなくなり、 しかも、高音性の耳鳴を伴う、病院で突発性難聴といわれ、 ステロイド剤点滴や高圧酸素療法、 星神経節ブロックなど治療を受けました。 症状はすこし軽くなったようです。 来院時、左耳は大きい音が聞こえますが、言葉が聞き取れない、 音割れと音響きを感じ、 耳鳴りもします。 健身院での治療経過: 患者様は精神的イライラしていて、体がちょっと太りぎみで、 足には少しむくみがあり、舌の苔が厚くて粘っこい。 中医学の理論に基づき、実証と判断しました。 鍼灸治療が開始してから5回目で音割れや音響きが改善され、 耳鳴りも小さくなり、難聴も改善されました。 10回目の鍼治療が終わったごろには音割れ音響きが完全に消え、 声もよく聞き取れるようになりました。残りは耳鳴りのみです。 現在も続いて健身院に通院中です。 突発性難聴といっても、いろんなタイプがございます。 タイプを見極める事が大事ですね。
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鍼灸で病気を治すには、症状によって複数のツボを組み合わせて治療します。
ですから、ツボの選び方はとても大切です。 少数のツボは病気の性質に特別な作用を有しております。 例えば、素髎穴と人中穴の作用は醒脳開竅(せいのうかいきょう)といいって、ショックや虚脱などによる失神の時によく使われます。 大椎穴、曲池穴、合谷穴の場合は熱を下げる作用が優れています。これらのツボ以外にもほとんどは疾病の発生部位に対して効果があります。 また、合谷穴の治療で有効な部位は頭、顔面、口、喉です。頭痛や口ヘルペス、歯の痛みに加え、顔面痙攣や顔面神経麻痺でも合谷穴を使います。 選穴法には近選法(症状に使い場所)、遠選法(症状に遠い場所)、対症選穴法(症状その場所)、神経分布選穴法などがあります。また、配穴法(ツボの組み合わせ)もあります。 中国鍼灸学は奥深いので、常に勉強を怠らず向上心を持って臨床治療に臨むよう心がけております。 当院にはたくさんの慢性前立腺炎で苦しんでいる患者様がいらっしゃいます。
今日はその中の一つの症例をご紹介したいと思います。 男性、49歳、会社員。 主訴:下腹部や会陰部の痛みが約一年間。 現病歴:一年前から頻尿、下腹部や会陰部の鈍痛になり、 病院で慢性前立腺炎と診断され、 抗生物質とセルニルトンなど薬を一か月間のんで、症状も落ち着きました。 以後早歩きや半身浴など気を付けてやってきましたが、ディスクワークの仕事で 長時間座ることが多かったせいか、 ここ3ヶ月で、頻尿と下腹部、会陰部の痛みがまた酷くなってきました。 排尿も昼間10回前後、夜3回前後ありました。排尿時陰茎に痛みもあり、 尿の勢いがなく、尿後尿漏れもあります。 鍼灸治療は初めてです。 健身院での治療経過: 患者様が慢性前立腺炎で大変苦しんでおります、詳しく症状を聞くと、寒がり、お腹や 足の冷えも酷く、陽萎、全身疲れやすく、寝た気がしない、舌苔薄白、舌は赤い。 慢性前立腺炎の治療は一般的に腎陰を補う方が多いですが、 この患者様は陽虚の症状が出ているので、 今回の中医治療法は補腎温経行気活血(腎を補い、経絡を温め、気血の巡りを よくします)を行います。 取穴:腎兪、命門、関元などのツボを利用した当院のオリジナル治療法を行います。 鍼灸治療は1日1回,最初10日間はきるだけ間隔をあけずに治療します。 この患者様は2回の治療を受けた後、下腹部と会陰部の痛みが消えたといいます。 その後長く座ると会陰部の軽い痛みと不快感が出るけど、 15回の治療が終わったところ、痛みはほとんどなくなりました。 その後1日置きのペースで治療を行うと同時にED(陽萎)の効くツボも加えまして、 約30回の治療で頻尿の方は昼間殆ど治り、夜も1回ぐらいか 或いは起きない日もありました。 寒がりや冷え性の改善も見え始め、特に朝勃ちが久しぶりにあったといいます。 いまは週に2回くらい治療を継続中です。 ※施術効果には個人差があります。 今日は若い人にも起きる顔面麻痺の例をご紹介します。
患者さんは20代の男性で、北京出身の留学生です。 以前健身院にぎっくり腰で通ったことがある大使館の職員からの紹介で来院されました。 来日してまだ半年とのことで、初めての異国暮らしで生活環境が変わり、 その上コロナウイルスの影響で、想像以上のストレスがあったのだと思います。 風邪を引いたあとに、突然、顔面神経麻痺になったそうです。 さっそく診察すると麻痺は顔の右側に現れていて、右目は閉じることができません。 耳の後ろにも痛みがあり、口をきちんと閉じることができないので、 水を飲もうとしても唇の端からこぼれてしまう状態でした。 脈は浮き、舌質は赤い、舌苔は黄色、耳後ろに痛みあるなどのことから風熱邪気に よる顔面神経麻痺です。麻痺した神経を早く回復させるために施術方針をたてました。 3回目の治療まで顕著な変化は見られませんでしたが、4回目からは少しずつ目を 閉じられるようになり、食べ物を上手く飲み込めずに口の右側にたまって しまう症状にも、改善が見られました。 その後は日を追ってよくなってきて、10回目の治療でほぼ完治の状態になりました。 後遺症を残さないためもう10回通っていただき、治療終了となりました。 根気強く治療に通われた甲斐があって、 以前の健康な若々しさを取り戻していらっしゃいます。 ※施術効果には個人差があります。 |
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3月 2023
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