最近、急激に冷え込んだせいでしょうか、
顔面神経麻痺で来院される患者さんが増えてきました。 きょうは顔の左右両側で二度、顔面神経麻痺を発症した女性のケースを書いてみます。 去年12月2日からお通いの60歳の女性です。 この患者様が最初に顔面神経麻痺を発症したのは2年前で、 顔の右側の麻痺で来院され、そのときは当院の鍼治療で完治しました。 それが今度は左側が発症したのです。 発症から2日目に当院にいらっしゃったので すぐに鍼治療を始めました。 治療初日は目が閉じられず、涙が止まらない状態で、口もかなりゆがんでいました。 それが治療を始めて5回目で涙が止まり、 食事も普通に食べられるようになりました。 10回目で目を閉じられるようになり、 口も少し動くようになりました。 頬を膨らませることができて、 耳の後ろの痛み、顔面神経麻痺に伴う肩こりも軽減されてきました。 年末年始をはさんで現在までに12回の治療を行ない、完治を目指しています。 顔面神経麻痺のなかでも「ベル麻痺」は、 一度治ったあとに再発することがあります。再発率はおよそ8%と言われていますが、 この患者様のように左右が逆になっての発症が多いのが特徴です。 もともと顔面神経麻痺の発症は体内に潜んでいるウイルスが活性化し、 環境からくるストレスや感情面でのストレスが引き金となって起きるものです。 中国医学でいうところの「冷気」に晒されて肝気鬱血を起こしたり、 気血不和の状態になったりすることで症状が顕れてくるのです。 この患者様の場合は糖尿病が持病で、 糖尿病の方はそうでない方に比べて顔面神経麻痺を起こしやすい傾向がありようです。 ベル麻痺の患者様でお心当たりのある方は、 完治したといっても気を抜かず、 日頃からできるだけストレスを遠ざけるよう心がけてください。
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1 月 2021
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