お客様から高麗人参をいただきました。
お母様が韓国がお好きで、毎年、観光旅行にいらっしゃるのだそうです。 今回はお土産に高麗人参を買って帰られたとのことで、 私もおすそ分けをいただいた格好です。 高麗人参は古来、韓国(朝鮮)はもちろん、 日本や中国でも薬効がある健康食、あるいは漢方薬として珍重されてきました。 古くは紀元前3世紀の昔、中国の秦の始皇帝が愛用したと伝えられており、 日本でも徳川家康が煎じて飲んでいたという記録が残っているそうです。 「人参」とはいうものの野菜のニンジンとは全く別の品種で、ウコギの仲間です。 食用に供される根の部分には、カルシウムや鉄分、カリウム、亜鉛などのミネラル、 さらにはビタミンBや各種のアミノ酸が豊富に含まれています。 とりわけ豊富なのがサポニンで、 これは抗酸化作用や免疫力向上、血流改善、肥満予防などの効果が認められています。 今回いただいたのは、 「正官庄」というブランドの高麗人参で、 製造元は韓国人参公社。 「公社」とは言いますが20世紀の末に民営化されています。 韓国には「人参産業法」という法律があり、 民営化されるまでは政府が直接、品質管理を行なってきたのですね。 韓国人参公社のホームページを見ると、 サポニンは中国製の人参には15種類、日本産には8種類が含まれているのに対し、 「正官庄」には32種類もあるとのことです。 人参のなかでもサポニンの含有量が最も多いとされる栽培年数6年の原料だけを使い、 サポニンが多く含まれる皮を剥かないで蒸す「紅参」製法で作られたのが「正官庄」で、 最も高級とされるこの「紅参」の売り上げの8割以上が「正官庄」なんだそうです。 こう聞くとなんだか有り難みを感じますね。 煎じ方は、輪切り状の人参の根を水に入れて30分ほど置き、 そのあと沸騰しないように気をつけながら2時間ほど煎じるとのこと。 サポニンは90℃以上では破壊される可能性があるので沸騰させない方がいいようです。 しかし、我が家のガスコンロでは、一番弱火にしていてもじき沸騰してしまいますから、 なかなか目を離せませんでした。 これなら沸騰させてから少し冷ましたお湯に人参片を浸し、 そのまま置いて成分の抽出を待つ方が実用的かもしれません。 日に1〜3回、なまぬるい状態で飲み続けると健康増進に効果を発揮します。
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3月 2023
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