先日、ある週刊誌から電話がかかってきて、不眠に効くツボについて解説してほしいとのことでした。
そこで書いたのが次の文章です。 皆様のお役に立てればと思い、 全文を掲載します(週刊誌に出るのはたぶんこの一部だと思います)。 『百会』 このツボは自律神経をコントロールする役割を果たします。 両方の耳たぶの上端から 頭頂部に向かって伸ばした線と 鼻梁の中心を上に伸ばした線とが交わる場所にあり、 少し窪んでいて、 押すと柔らかい感触があります。 この「百会」には 三本の「陽」の経絡(気の通り道)が 集まっています。 東洋医学では、 夜眠れないのは体の陰陽のバランスが崩れるからだと考えます。 このツボを刺激すると 体内の陽の気が頭頂部に集まり、 陰陽のバランスが回復します。 中指で「百会」を押しながら 時計回りに50回、逆回りにも50回、 刺激してやりましょう。 力加減はやや強め、 痛みを感じる一歩手前ぐらいが適当です。 毎晩寝る前に座って行うのがいいでしょう。 不眠のひどい方、頭痛を伴う方は、 一日3セット行うようにしてください。 『少衝』 手の小指の内側(薬指の側)の、 爪の付け根から2ミリほど下のツボです。 考えごとをしていて頭が冴えてしまい、 眠れなくなったときに使います。 この「少衝」は経絡で心臓とつながり、 精神的な症状の治療によく使われます。 ストレスを取り除き、 深い眠りに誘ってくれるツボです。 反対側の手の親指と人さし指で 「少衝」を挟み込むようにして、 やや強めにぐりぐりと 1分ぐらい押してやります。 両方の手をやるのがよいでしょう。 これを一日3回行うと、 さらに効果が上がります。
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1 月 2021
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