当院にはたくさんの慢性前立腺炎で苦しんでいる患者様がいらっしゃいます。
今日はその中の一つの症例をご紹介したいと思います。 男性、49歳、会社員。 主訴:下腹部や会陰部の痛みが約一年間。 現病歴:一年前から頻尿、下腹部や会陰部の鈍痛になり、 病院で慢性前立腺炎と診断され、 抗生物質とセルニルトンなど薬を一か月間のんで、症状も落ち着きました。 以後早歩きや半身浴など気を付けてやってきましたが、ディスクワークの仕事で 長時間座ることが多かったせいか、 ここ3ヶ月で、頻尿と下腹部、会陰部の痛みがまた酷くなってきました。 排尿も昼間10回前後、夜3回前後ありました。排尿時陰茎に痛みもあり、 尿の勢いがなく、尿後尿漏れもあります。 鍼灸治療は初めてです。 健身院での治療経過: 患者様が慢性前立腺炎で大変苦しんでおります、詳しく症状を聞くと、寒がり、お腹や 足の冷えも酷く、陽萎、全身疲れやすく、寝た気がしない、舌苔薄白、舌は赤い。 慢性前立腺炎の治療は一般的に腎陰を補う方が多いですが、 この患者様は陽虚の症状が出ているので、 今回の中医治療法は補腎温経行気活血(腎を補い、経絡を温め、気血の巡りを よくします)を行います。 取穴:腎兪、命門、関元などのツボを利用した当院のオリジナル治療法を行います。 鍼灸治療は1日1回,最初10日間はきるだけ間隔をあけずに治療します。 この患者様は2回の治療を受けた後、下腹部と会陰部の痛みが消えたといいます。 その後長く座ると会陰部の軽い痛みと不快感が出るけど、 15回の治療が終わったところ、痛みはほとんどなくなりました。 その後1日置きのペースで治療を行うと同時にED(陽萎)の効くツボも加えまして、 約30回の治療で頻尿の方は昼間殆ど治り、夜も1回ぐらいか 或いは起きない日もありました。 寒がりや冷え性の改善も見え始め、特に朝勃ちが久しぶりにあったといいます。 いまは週に2回くらい治療を継続中です。
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1 月 2021
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