1.頚椎・椎間板ヘルニアの症状
頚椎・椎間板ヘルニアは 損傷した椎間板が神経を圧迫することで痛みやしびれを生じますが、 圧迫を受けているのが脊髄か、神経根かで、現れる症状が異なります。 脊髄が圧迫されているときは手足の感覚異常と運動障害が現れます。 例えば箸をうまく使えなくなるなど、 手の指を思ったように動かせなくなります。 また、両脚が突っ張って歩きにくくなる 「痙性歩行」が起きることもあり、 階段を下りるのがつらくなるなどします。 重症になると大小便の排泄障害を伴うこともあります。 それに対して神経根が圧迫されていると、 主に後頚部から肩、 手の指にかけての痛みが現れます。 首を後ろに反らすようにすると痛みが激しくなるのが特徴で、 これは姿勢によって 神経根の圧迫が強くなるのが原因です。 2.中国医学の考え方 中国の古代医書においては、 頚椎・椎間板ヘルニアは 「頚項門」あるいは「肩臂痛」とされ、 頚椎症と同じく「痺証」の範疇に入ります。 「痹」は閉塞・不通を意味する言葉で、 風・寒・湿の三種の邪気が 「気」の通り道である経絡に侵入し、 「気」の流れが滞ることによって肢体や関節のしびれ、疼痛が生じることをいいます。 椎間板ヘルニアの治療法のなかで 最も効果的だとされているのが鍼治療です。 中国では 「舒筋整復」「活血通絡」と呼ばれますが、 緊張した筋肉を緩めたうえで整え、 血流をよくして 詰った経絡を開通させる治療を行ないます。 鍼を打つことによって椎間のすきまを拡げ、 神経や血管の圧迫を軽減するとともに、 癒着や腫れなどを取り除いて頚部内外の平衡を保つようにします。 3.健身院の頚椎・椎間板ヘルニア治療 健身院では、 患者様一人一人の症状にあわせ治療するツボを選んでいます。 例えば当院でよく使う頚痛穴(液門穴)は、 北京軍区総医院の王文遠教授が 伝統的な中国医学に西洋医学の神経学を導入して提唱した「平衡鍼灸学」に特有のツボ。 頚部軟組織の損傷、寝違え、 頚椎症、頚肩部の筋膜炎、 頚部に起因する頭痛やめまいに有効です。 その他に、 頭痛、首の強ばりと痛み、肩や背中の疼痛に効果がある風池、 大後頭神経の本幹につながる天柱、 頚椎のすぐそばにある頚椎夾脊などです。 4.頚椎・椎間板ヘルニアの治療実例 患者:60歳男性 症状:1ヶ月前から首の痛みを感じ始め、 右肩、腕の後ろ、人さし指がしびれ、 洋服のボタンをかけるにも苦労する。 痛みで夜中にたびたび目が覚める。 この患者様は 病院でMRI検査を受けたところ、 頚椎・椎間板ヘルニアと診断され、外科手術を勧められました. しかし、まず保存療法を試したいと考えて、当院にいらっしゃいました。 最初の6回の治療では それほど目立った効果は現れず、 首や肩の凝りは軽快したものの、依然として腕や指のしびれが残ったままでした。 それが10回目の治療を終えた頃から、 少しずつしびれを感じる時間が短くなり始めました。 しびれが完全にとれるまでには20回の治療が必要でしたが、 いまでは趣味の山登りを再開するほどに回復していらっしゃいます。 頚椎・椎間板ヘルニアの患者様は、 痛みが日を追って強くなっていく時期には、まず安静を心がけてください。 就寝時は枕をやや高くして、あごを軽く引くような姿勢で眠るといいでしょう。 お早めに当院の専門家にご相談ください。 ※施術効果には個人差があります。 |
※詳細は下の画像をクリックしてください
診療時間
平日AM11:00 ~ PM9:00 土曜日AM10:30〜PM5:00 予約制 平日最終受付PM7:30まで 土曜日最終受付PM3:00まで 休診日 日・祭日 住所 渋谷区渋谷1丁目24-5 ドクターズビル8F JR渋谷駅東口より徒歩3分 地下鉄で出口B2より徒歩1分 明治通りに面した最上階です TEL : 03-3498-6788 |