1.逆流性食道炎の症状
逆流性食道炎の典型的な症状としては胸焼けがあります。 みぞおちの痛み、腹部の膨満感、 げっぷや嘔吐、喉の違和感、声のかすれ等の症状を伴うこともあります。 多くの場合、食後に症状がひどくなります。 胃酸の逆流が疑われる場合は、 食道内のPHモニタリングを行なって 確定診断をします。 食道内のPHが4以下(強酸性)であれば、 胃酸の逆流が起きていると判断します。 逆流性食道炎の患者の多くは、 胃潰瘍や十二指腸潰瘍、 胃酸過多症などを併発しており、 治療は長期化する傾向にあります。 2.中国医学の考え方 中国医学では逆流性食道炎の症状を 「呑酸」「吐酸」「胸痺」と呼んでいます。 「呑酸」とは口に酸っぱい胃液が込み上げて不快感がある状態、 「吐酸」はその胃酸を飲み込むことができず嘔吐してしまうこと、 「胸痺」は邪気を受けて気血の通り道である経絡が塞がれてしまう状態をいいます。 主な原因として次の三つが考えられます。 「飲食不節」(暴飲暴食など食生活の乱れ) 「七情失調」(情緒不安定からくるストレス) 「肝胃鬱熱」(肝と胃に熱がこもった状態) 治療は鍼灸と漢方薬の服用を合わせて行なうのが一般的な方法です。 鍼には中国医学でいう「陰陽を平衡させる」働きがあり、 病態を正常な状態に戻すのに役立ちます。 逆流性食道炎の患者は、 アルコールを控え、煙草をやめ、 規則正しい食生活をするなど生活改善も必要です。 夕食を少なめにして、 就寝に際して頭の位置を10〜15cmほど高くするのも効果的です。 3.健身院の鍼灸治療 当院では、 逆流性食道炎によく効くツボとして、 内関、足三里、肝兪、胃兪、上脘、公孫などを使っています。 薬物療法と併用することでより一層の効果が期待できます。 【治療実例】 ・患者:40歳男性(営業マン) ・症状:半年前から、口中に酸っぱい液体が こみあげてくる感じが続いている。 この患者様は、 病院で逆流性食道炎と診断され、制酸剤などを処方されました。 それで症状は多少落ち着きましたが、 三ヶ月ほど服薬を休止したところ、 再び悪化してしまいました。 呑酸(口中に酸っぱい液体がこみあげて喉にとどまり吐き出せない状態)やげっぷ、 食後に胸焼けなどの症状が出てきており、 試しに鍼灸による治療を受けたいというお話でした。 治療経過: 来院当初は、呑酸、げっぷ、胸焼けのほか、イライラや口の中の渇き、便秘などの症状もありました。 診察すると、舌の先の色が赤く、薄黄色の苔がついています。 「肝火内鬱」による呑酸だと診断し、 「清肝泄火」治療を行なうことにしました。 主に中脘、天枢、内関、足三里、肝兪、胆兪などのツボを使います。 5回目の治療で、口内の渇きや胸焼けが改善され、便秘も解消しました。 10回目で胸焼けがなくなり、 以前に比べてイライラが少なくなり、呑酸もよくなりました。 全部で20回の治療で、患者様を苦しめていた諸症状はほとんどなくなりました。 ※施術効果には個人差があります。 |
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