1.脊柱管狭窄症の症状
脊柱管狭窄症の主な症状は、
腰痛、脚の痛みと間欠跛行です。 間欠跛行(かんけつはこう)とは、 歩いていてだんだん脚の痛みやこわばり、 しびれが強くなってきて、歩けなくなる状態です。 しばらく休むと 痛みがおさまって歩けるようになりますが、 症状が重くなると50mも行かないうちにまた歩けなくなってしまいます。 一方、5分ほど立っているだけでも、痛みが出る場合があります。 これは立つことで脊柱管が狭まり、 神経を圧迫するのが原因です。 2.健身院での治療実例 【治療実例・1】 ・患者:77歳女性 ・症状:右臀部と大腿部の痛み、両膝痛、 間欠性跛行。 この患者様は若い頃から五十代後半まで 日本舞踊をやっていたそうです。 五十歳を過ぎてから両膝が痛くなり始め、 足がO脚に変形してしまいました。 一年前からは 右臀部と太ももの外側が痛むようになり、 次第に歩くのがつらくなり始めました。 最近は痛みで目が覚めることもしばしばで、杖なしでは歩けません。 大学病院で腰椎脊柱管狭窄症と診断され、 手術をしなければ治らないと言われました。 御本人は手術はしたくないとのご意向で、 娘さんがインターネットで探した結果、 健身院に来院されたものです。 治療経過: 痛みが酷い箇所に電気鍼と灸などの治療を 毎日1回、5日連続で行なった結果、 右臀部の痛みが半減しました。 その後は1日置きにしてさらに5回で、夜間の痛みがなくなり、 膝の腫れと痛みも減りました。 ただ歩くときにはまだ杖が必要でした。 以降は週に2回のペースで 二ヶ月間の治療を続けた結果、 杖なしで2キロ歩けるようになりました。 ※施術効果には個人差があります。 【治療実例・2】 ・患者:66歳女性 ・症状:腰と下肢の痛みが半年継続。 もともと慢性腰痛をお持ちの患者様で、 半年前から 両側のお尻から大腿、下腿までが痛くなり、 特に右側の痛みがひどいというお話でした。 毎朝、右側のお尻の痛みで目が覚めます。 整形外科で検査を受けて腰椎脊柱管狭窄症と診断されました。 神経ブロック注射や骨盤牽引、 鎮痛剤の服用を三ヶ月ほど続けましたが、 痛みは取れませんでした。 長くは歩けず、来院時は3分間歩き続けることができませんでした。 治療経過: 鍼と整体を併用した治療を行いました。 使ったツボは 腎兪、大腸兪、関元兪、環跳穴などです。 5回目の治療で痛みが半減し、 10回目からは、 鎮痛剤を飲まなくても痛みに耐えられるようになりました。 腰椎脊柱管狭窄症の治療は、 鍼を刺す深さが大きく効き目に関わります。 ※施術効果には個人差があります。 3.脊柱管狭窄症の原因と治療 脊柱管の中には神経と血管が通っています。 加齢などで脊柱管が変形して狭くなると この神経と血管が圧迫され、 充分な血液が神経に供給されなくなって 脚のしびれやだるさ、痛みなどが現れます。 腰を反らすと痛みが悪化し、 前屈みになったり、椅子に腰かけたりすると楽になります。 これは体を前屈みにすると脊柱管が広がり、神経に対する圧迫が減るからです。 西洋医学による脊柱管狭窄症の治療には 保存療法と手術療法があります。 保存療法とは薬物療法や神経ブロック注射、さらにコルセット装着による症状緩和です。 薬物療法は有効ですが、 長期間続けると副作用の問題が出てきます。 痛みが強い場合には 神経ブロック注射を打ちますが、 あくまで対症療法であり、根治を目的としたものではありません。 一方、中国医学の鍼治療は 西洋医学でいう保存療法の一種ですが、 副作用が少ないのが大きなメリットです。 鍼の刺激で局部の血行を改善し、 患部のけいれんやしびれを取り除き、 人体が本来持っている免疫力を高めて損傷の癒合を促します。 明治国際医療大学の井上基浩教授は、 同大学発行の「鍼灸臨床の現場より」に次のように書いています。 「鍼灸治療の最大の目的は 神経血流を増加させることです。 神経血流を増加させる鍼灸治療として、 1.夾脊穴刺鍼 (脊柱の周囲への刺鍼)、 2.陰部神経鍼通電療法 (臀部にて陰部神経付近まで刺鍼し 電気的に刺激を与える)、 3.神経根鍼通電療法 (障害を受けた神経の根元付近まで 刺鍼し電気的に刺激を与える) があり、臨床的な効果を認めています。 症状の程度や性質により これらの治療法を使い分けます」 当院では、 井上教授がお書きになっている2,3の 鍼通電療法(電気パルス)を採り入れ、 脊柱管狭窄症の治療にあたっています。 応急処置に西洋医学の治療を受けたうえで 鍼灸で根気よく根治を図る選択もあります。 症状に応じて 二つの治療を使い分けるのがお奨めです。 4.健身院が採用する平衡鍼灸学 健身院では、 一般に脊柱管狭窄症の治療に使われるツボに加えて、 当院独自のツボを用いて治療します。 額の中心にある「腰痛穴」、 肩甲骨の外側にある「殿痛穴」などで、 これらは当院が採り入れている 「平衡鍼灸学」に特有のツボです。 平衡鍼灸学とは、 北京軍区総医院の王文遠教授が 伝統的な中国鍼灸に 最新の西洋医学研究の成果を採り入れ、 数万人規模の臨床実験を経て確立しました。 中国医学の最前線の治療といっても過言ではないでしょう。 |
二人とも中国の病院で臨床経験を持つ
鍼灸治療の専門家です。 詳しいプロフィールは 画像をクリックしてごらんになれます。 当院で使用するのは日本の鍼よりも太く、
刺激量の大きな中国鍼です。 とはいえ病院で使う注射針に比べれば細く、 皮膚の痛覚を外して打つため、 痛くはありませんのでご安心ください。 またすべての鍼は使い捨てですので、 清潔で、感染症の心配はありません。 電気パルスは、
鍼に低周波の通電をすることによって、 経絡への伝導をより効率的にするものです。 特に筋肉痛や神経痛に有効で、 中国の医療機関では 一般的な治療法として定着していますが、 日本ではまだ少ないようです。 当院では中国での臨床経験に基づき、 積極的に採り入れています。 治療コース・料金の一覧は
画像をクリックしてごらんになれます。 診療時間
平日AM11:00 ~9:00 土曜日AM10:45〜PM5:00 予約制 平日最終受付PM7:30まで 土曜日最終受付PM3:00まで 休診日 日・祭日 住所 渋谷区渋谷1丁目24-5 ドクターズビル8F JR渋谷駅東口より徒歩3分 地下鉄で出口B2より徒歩1分 明治通りに面した最上階です TEL : 03-3498-6788 |
【患者が日常生活で注意すべきこと】
脊柱管狭窄症の症状は、
日常生活でどんな姿勢をとるかで
ひどくなったり、楽になったりします。
次に挙げる幾つかの点を注意してください。
・後ろに反り返るような姿勢は
できるだけ避けるようにしましょう。
・歩くときには、
やや前屈みになるよう意識してください。
・自転車に乗れる人は
なるべく自転車を使うようにしましょう。
・足の筋肉を鍛えましょう。
筋肉がつけば症状が楽になります。
日常生活でどんな姿勢をとるかで
ひどくなったり、楽になったりします。
次に挙げる幾つかの点を注意してください。
・後ろに反り返るような姿勢は
できるだけ避けるようにしましょう。
・歩くときには、
やや前屈みになるよう意識してください。
・自転車に乗れる人は
なるべく自転車を使うようにしましょう。
・足の筋肉を鍛えましょう。
筋肉がつけば症状が楽になります。