1.脂漏性皮膚炎の原因と症状
脂漏性皮膚炎は生後3ヶ月前後の乳児と中年男性によく見られる病気です。 乳児の場合は自然に治ってしまうことが多いのですが、 中年期に発症すると根本的な治癒は望めず、 治療によって症状をコントロールする必要があります。 発症の原因は不明とされていますが、 皮膚に常在している真菌(マラセジア菌)が皮膚の中性脂肪を分解し、 その過程で生じる遊離脂肪酸が皮膚を刺激、 湿疹を起こす可能性が強いと言われています。 寒くなると症状が悪化することが多い一方、 精神的、あるいは肉体的なストレスが症状の悪化に関係しているという説も有力です。 症状としてはフケ、かゆみ、 肌のかさつきなどのほか、 赤みがかった炎症が広い範囲に現れます。 症状が進行すると、鼻の周囲などに脂っぽい薄いかさぶたのようなものが現れ、 患部に脱毛が見られることもあります。 2.脂漏性皮膚炎の治療 西洋医学では外用抗真菌剤や外用ステロイドを使って治療するのが一般的です。 ただ、治りにくく、いったん症状が収まっても再発する場合が少なくありません。 体質改善のために、漢方薬の内服や鍼灸治療を併用することをお勧めします。 中国医学では、 脂漏性皮膚炎は「白屑風」または「面游風」と呼ばれ、 特効のある漢方薬としては「黄連解毒湯」、「竜胆瀉肝湯」などがあります。 鍼灸による治療は、 体に溜まった熱を取り、 毒(日本語でいう「毒」とは違って体に不要なもののことです)を除く「清熱解毒」、 血流を改善し滞った血を溶かす「活血化淤」を原則に行ないます。 3.健身院の治療の特徴 脂漏性皮膚炎は慢性疾患なので根気よく治療を続けることが一番大切です。 当院の鍼灸治療の原則は、 皮膚の新陳代謝を高めて血液の流れを促進、免疫機能を働かせることにあります。 治療にあたっては、平衡鍼灸学に特有のツボ「痤瘡穴」を使うのが特徴です。 このツボは特に顔の疾患に効果があります。 *平衡鍼灸学とは、 伝統的な中国鍼灸術に西洋医学の神経学の 成果を採り入れた最新鋭の鍼灸学です。 鍼治療では刺激の量を的確に調節することが決め手となります。 日本では脂漏性皮膚炎の鍼灸治療はまだまだ知られていませんが、 健身院のスタッフは三十年前後のキャリアがありますので、安心してお任せください。 4.日常生活で注意すべき点 脂漏性皮膚炎は慢性的な疾患で、しかも再発しやすいのが特徴です。 患者様は食事や生活習慣の面で以下の諸点を心がける必要があるでしょう。 A,禁煙、飲酒は控えること。 B.辛く刺激の強い食べものは避ける。 例えばネギやニンニク、ワサビなど。 C.脂っこいものの大量摂取も避ける。 D.ビタミンA、B2、B6、Eを豊富に摂る。 レバー、人参、南瓜、ジャガイモなど。 |
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