1.滑車神経麻痺の症状と原因
脳神経の一つである滑車神経が麻痺すると、 眼球を下、内側方向に動かすことができなくなります。 そのため、上方向の少し外側にものが二重にだぶって見え(複視といいます)、 階段を下りるときなど危険を伴います。 また本を読むのも不自由に感じられます。 頭を麻痺していない目の側に傾けると複視が軽くなるのが特徴です。 原因は先天性の上斜筋麻痺が多いのですが、 大人になって突然起きる場合は、頭部の外傷や血管障害などが原因になります。 また、頭を強く打ったときなど、 滑車神経が交叉している部分に障害が起き、 両目が同時に麻痺することもあります。 先天的に上斜筋の動きが麻痺している場合は 斜視矯正手術が中心になりますが、 後天性の滑車神経麻痺の場合は鍼による治療が適しています。 2.健身院での治療実例 【40代女性】 この患者様の場合、 一過性の脳梗塞により滑車神経が障害され、突然発症しました。 右側の目が自由に動かせなくなり、 特に内側と下側に動かないため、ものが二重にだぶって見えるようになりました。 すぐに病院に行ったところ、滑車神経障害と診断されました。 その二日後、健身院で鍼治療を始めました。 眉毛にある「魚腰」、額の「陽白」、前腕の「外関」、 足の「足臨泣」などのツボを主に使い、 「平補平瀉」という柔らかい刺鍼法を用いて施術しました。 最初の6回の治療まではあまり症状の変化が見られませんでしたが、 7回目から目の歪みが少なくなり、 10回目でほぼ正常の状態に戻りました。 ※施術効果には個人差があります。 滑車神経麻痺は、 発症してすぐに鍼灸治療を始めると 比較的完治する可能性が強い病気です。 お早めに当院にご相談ください。 |
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