1.慢性胃炎の原因と鍼治療
現代社会では胃痛、胃のもたれなどに悩んでいらっしゃる方が大変に多くおいでです。 こうした症状の原因は様々ありますが、 最近ではおよそ8割は ピロリ菌の感染が原因だと言われています。 そのうえに現代社会特有のストレスが働き、 症状を悪化させているものと考えられます。 慢性胃炎に対しては 中国で臨床実験が繰り返され、 鍼で特定のツボを刺激し、 胃酸の分泌を調整することによって、 胃腸の蠕動運動に影響を与え、痛みを鎮めることができると明らかになってきました。 ですから、ピロリ菌を除菌する治療を受けた後でも、 症状が残っている場合は、 鍼灸治療の継続をお勧めしたいと思います。 2.健身院の慢性胃炎治療 胃カメラによる検査で慢性胃炎と診断された患者様、 あるいは胃痛を訴える患者様が当院においでになった場合、 私たちはまず、中国の伝統的な診断法である「四診」を行ないます。 望診=皮膚の状態や顔の表情、 舌の状態などを目で見て診察 聞診=体臭や口臭をかぎ、 呼吸音などを聞くことによって診察 問診=患者様のお話をうかがって診察 切診=脈をとり、触診によって診察 そして、四診から得た情報を詳しく分析し、 慢性胃炎なのか、消化器系の潰瘍(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)なのか、 あるいは胃けいれんなのかを判別し、 それによって適切な治療法を採用します。 以下に、具体的な治療実例を記述します。 【慢性胃炎の治療実例】 患者:33歳女性 症状:半年前から胃痛に悩まされてきたが、 この一ヶ月ほど 急に痛みが強くなってきた。 二週間前に胃カメラの検査で 慢性胃炎と診断された。 来院時には、空腹時だけではなく食事後にも痛みがあり食欲を感じない、 ときどきゲップが出る、下痢気味、腹や足が冷たく感じられる、という状態でした。 切診の結果、臍上あたりを押すと痛みがあることがわかりました。 脈は弱く、望診で舌を診察したところ「舌淡苔白」の状態でした。 足三里、中脘、内関、脾俞、胃俞などのツボに鍼を打ち、 加えて灸も使って治療する方針としました。 治療経過: 最初の治療の後、すぐに胃の痛みが消えて、 臍上を押しても痛みを感じなくなりました。体がほかほかと暖かくなり、 よみがえった感じがするというお話でした。翌日の2度目の治療で、少し食欲が回復し、 ある程度なら食べられるになりました。 足のむくみを取るために、三陰交というツボを追加して治療することにしました。 毎日1回、5日連続の治療で、最初の来院時に比べ諸症状が七割がた改善しました。 6回目からは一日置きの治療に切り替え、 全部で10回の治療を終えた時点で胃痛などの症状はほぼ全快しました。 ※施術効果には個人差があります。 |
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