パーキンソン病
1.概要
パーキンソン病は振戦麻痺とも言います。
脳内のドーパミン不足とアセチルコリンの相対的な増加とを病態とし、
錐体外路系徴候を示す疾患で、神経変性疾患の一つです。
日本では難病(特定疾患)に指定されています。
なぜパーキンソン病という病名が付けられているのか?
それは最初この病気と考えられる症状を持つ症例を報告したのが、
1817年イギリスのジェームズ・パーキンソンだったからです。
主要の臨床特徴は振戦(安静時振戦)、筋強剛(筋固縮)、運動減少(無動・寡動)です。
パーキンソン病は一緒に50歳以後発病する場合が多く、男性は女性より多い。
病気の進行はゆっくりで、徐々にひどくなります。
病気は悪化した場合、嚥下困難になることもあります。
ある症例は汗腺と皮脂腺の分泌が増加する場合もあります。
一部パーキンソン病の患者さんは痴呆症を併発することがあります。
パーキンソン病は近年病理学や生理学で研究所が進んでいます。
例えば近年特定遺伝子の突然変異が本病の原因となることが発見されました。
またミトコンドリアに機能障害をおこす薬物により人や実験動物において、
パーキンソン病様の病態が起こること、また孤発性のパーキンソン病において、
ミトコンドリアの呼吸鎖の機能障害が観察されることから、
パーキンソン病の原因の一つの仮説として、ミトコンドリアの機能障害が想定されています。
2.西洋医学の治療と限界
近年パーキンソン病の薬の研究と開発が進んでいて、
副作用が昔より大分抑えてられてきましたが、まだ治るには至っていません。
西洋医学の治療と同時に漢方薬や鍼灸(針灸)治療を併用することがほとんどです。
3.中医学の考え方
パーキンソン病は中医学の「痙症」の範疇に属する。
中国の古代医書「素問・陰陽応象大論」に"強直になる原因は風にある"という教えがあります。
中医学の病因学説は長期にわたる実際の観察と臨床を基礎にし、
<審証求因>(病因弁証)という方法を用いて、これを総括しながら形成されてきました。
これは主に疾病の臨床所見に基づき、自然界の変化法則と組み合わせて、
各種の発病因子の性質とその特徴を探るものです。
風は外風と内風があり、パーキンソン病は内風によるものと考えています。
4.健身院の治療の特徴
当院は補益肝腎、熄風解痙を治療原則とし、
体針療法と頭皮針(近年開発された鍼灸(針灸)療法)を交互に行うことで、
より良い効果が得られるようになりました。
また実際のパーキンソン病の患者さんは運動障害の症状のほか、
自律神経と精神にも障害がありますので、便秘や起立性低血圧や感情鈍麻、不安、
うつ症状、認知症などの症状に対し、適切な対症の鍼灸(針灸)治療を行って行く必要があります。
よく使われるツボ:
(1) 百会、風池、肝兪、腎兪、合谷、三陰交、太衝など。
(2) 頭皮鍼 頂中線、頂傍1線、頂傍2線など。
両方とも電気針を使用します。













