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更年期に起こりやすい自律神経失調症


 現代社会で特に増えている病気の一つが自律神経失調症です。

更年期を迎えた女性は、

ホルモンの分泌、心理、性格の3つの要因が重なりあって

複雑な症状(更年期障害)を呈することが多いのですが、

なかには自律神経の不調に起因する症状が現れることもあります。

今回は中高年女性の自律神経失調症についてお話しましょう。

 

まず自律神経について簡単に説明しますね。

自律神経は脳から出て

交感神経と副交感神経にわかれて全身に分布し、

体が適切に機能するように信号を送る大切な役割を果たしています。

例えば運動をする時には

全身に多くの酸素を供給するように

交感神経が心拍数を上げるよう指令を出し、

酸素量が充分になれば

今度は副交感神経が心拍数を下げる指令を出します。

このように自分の意思とは関係なく、

自律神経は絶えず働いて私たちの健康を支えているのです。

 

さて、私たち中高年女性は、

日常的に多くのストレスにさらされて生活しています。

自分自身の問題、夫や子どもなど家族の問題、さらには両親の介護...

核家族化によって社会との関わりが希薄になり、

こうしたストレスの相談をする相手がいないことも多く、

内に溜め込むことでストレスの影響はますます大きくなっていきます。

自律神経失調症の引き金をひくのも

こうしたストレスであることが珍しくありません。

自律神経失調症が「現代病」といわれる理由がここにあります。

 

女性は更年期を迎えると月経周期が乱れ、女性ホルモンが減少します。

性周期を作る機能は「脳幹」と呼ばれる部分にあり、

自律神経の源と極めて近いため、両者は密接に連動します。

性周期の乱れにより自律神経調節が乱れやすくなったところに、

様々なストレスが重なることで自律神経失調症になりやすいのです。

もうひとつ重要なことは、

大脳半球で起こる精神神経症状...例えば不安やうつなどが、

脳幹部の自律神経調節機能に影響を及ぼすことです。

不安やうつ状態が自律神経失調症を引き起こすこともしばしばです。

このような場合には、

比較的重症の更年期障害となることが少なくありません。

 

自律神経失調症になると、

顔のほてり、発汗、動悸などが自分の意識とは無関係に起こります。

自律神経が順調なときには

ストレスなどの緊急事態が発生するとまず交感神経が反応し、

次に副交感神経がゆっくり体を元の状態に戻すように働きます。

それが自律神経のバランスが崩れると、

交感神経が亢進(緊張)するばかりで副交感神経が充分に機能せず、

その結果として様々な症状が起きるのです。

交感神経の亢進(緊張)による症状は、

イライラ、動悸、息切れ、不眠、頭痛、めまい、冷え性、肩こりなど。

副交感神経の働きが抑制されたことによる症状は、

食欲不振、胃もたれ、便秘、下痢、無気力、集中力の低下などです。

ただ、人によって交感神経亢進(緊張)による症状が強かったり、

副交感神経の抑制による症状が強かったり、

あるいは両方が重なったりするなど症状の現れ方が違ってきます。

 

当院では、鍼灸による自律神経失調症の治療を行なっています。

治療の基本方針として

中国医学でいう「標本兼治」を大切にしています。

「標」とは現在あるつらい症状(不眠、頭痛、動悸など)、

「本」とは病気の根本的な原因のことで、

「標本兼治」とは

最もつらい症状と病気の根本的な原因を同時に治療することです。

自律神経失調症は症状の現れ方が人によってかなり違うため、

それぞれの方の状態に応じた治療が必要となります。

更年期に伴う自律神経失調症の場合は、

同じ女性である私が治療にあたりますので、お気軽にご相談下さい。


姚より

 

 

 

 

 

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