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東山彰良さんの「流」

釧路川・冬の日没.jpg




















明けましておめでとうございます。
更新をサボっていて、松の内ぎりぎりの御挨拶になってしまいました。
例年より暖かく感じられるお正月、
みなさまはいかがお過ごしでしたでしょうか?

私のお正月は...と言えば、
四日まで、北海道の釧路で過ごしていました。
主人が(北海道出身ではないのに)釧路が好きで、
去年に引き続き、寒い北国の街での年越しになりました。
幸い天気がいい日が続き、日中には気温もプラスになりました。
釧路の冬は晴天が多く日照時間が長いので、
南向きが全面窓の家には心地よい陽だまりができて、
まるで温室の中にいるように感じられます。
雪も、一晩だけ降りましたが、積雪はそれほどでもありませんでした。
釧路は太平洋岸なのでもともと雪が少ないのですが、
ニュースによれば、札幌も例年になく雪が少なかったようですね。
2月の雪まつりは大丈夫なんでしょうか?
今年は何年ぶりかで息子も釧路に来て、
それほど外出もせず、親子三人水入らずで静かな年越しになりました。
主人は毎日のように
日没(3時半から4時にかけてです)になるとカメラ片手に出かけ、
釧路川にかかる幣舞橋で夕陽の写真を撮っていましたが...。
一説には、釧路の夕日は「世界三大夕日」の一つなんだそうです(笑)。
私はテレビもほとんど点けず、
(紅白歌合戦を見るともなく見ていたくらいかな?)
のんびり、食事の準備や片づけ以外の時間は主に読書で過ごしました。
今回は主人が薦めてくれた本があって、
「この本は面白いよ、台湾が舞台だから親近感があるんじゃない?」と、
直木賞を受賞した台湾人作家・東山彰良の「流」を渡されました。

「流」は、1975年、蒋介石が亡くなった年の台北で始まり、
当時17歳だった主人公が
祖父の出身地である山東省を訪ねる1984年までの十年間の物語です。
主人公の祖父は、戦争中、ちょっとした偶然から日本側について戦い、
そのため戦後は台湾に逃れて暮らしています。
しかし、共産党側で戦った幼馴染の友人(戦後は共産党地方幹部)とは、
いまも親しく連絡を取り合っているという設定です
私はこの主人公の祖父の姿を、
私自身の祖父の二人の弟と重ね合わせて読んでいました。
祖父の弟の一人は戦前神戸で働いていたこともあって日本語が堪能で、
戦時中は上海に進駐してきた日本軍の通訳を務めていました。
そのため、戦後は「日帝協力者」として長いあいだ入獄していました。
もう一人の弟は国民党軍の将校として戦い、
戦後は蒋介石を追って
妻と台湾に逃れようとしたところで共産党軍に捕まり、処刑されました。
人間は誰もが政治的な信念に忠実に生きているわけではありません。
「流」の主人公の祖父のように
ちょっとした偶然から敵味方に分かれて戦い、傷つけあい、
その禍根が戦争が終わっても長く尾を引いたりすることもあるのです。
私は「流」を
巨大な力で人々を翻弄する戦争の残酷さを描いた小説として読みました。
日本語の読解力が充分とは言えないので、
解らない言葉もあって辞書を調べながら読んでいましたが、
主人によれば東山さんの文章は
「日本人でもそうそう書けないほどの見事な日本語」なのだそうです。
同じ中国人として、親近感もあり、
その日本語力を羨ましくも思いながら面白く読ませていただきました。

おかげ様で、いいお正月を過ごすことができました。
今年も健身院一同、皆様の健康増進のため努力いたしますので、
変わりませず、どうかよろしくお願いを致します。



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